兼六園で雪のある風景は見られる?

自然・気候

金沢観光では最も有名なスポット「兼六園」は、「雪景色」とは切っても切り離せない場所ですが、実際に「雪景色」が見られる状況はどのくらいの頻度で生じるものなのでしょうか?

雪が積もっていないことの方が多い

日本で最も名高い「日本庭園」として知られ、世界的な観光地となっている金沢市の「兼六園」。こちらは名物とも言える「雪吊り」など、冬は雪が積もることが前提となっており、雪が織りなす美しい風景が多くの観光客を魅了しています。

一方で、雪が実際に積もる状況を見ていくと、平均すれば冬(12月〜2月)の間に「雪が積もっていない期間」の方が長くなっています。金沢地方気象台の場合、年間で1cm以上の雪が積もる日数は「37.3日(1991年〜2020年の平年値)」となっています。より詳細なデータについては、気象庁のウェブサイトでご確認頂けます。

気象庁|過去の気象データ検索
気象庁|過去の気象データ検索

一部の雪が多い年は、雪が積もっている期間の方が長い場合もありますが、近年は積雪機会がわずかとなる大暖冬の年もあるため、全体を平均して見た場合、雪が積もっている場合の方が少ないため、「冬の兼六園=雪景色」とまでは言えません。いつでも雪がある訳ではない点に注意が必要です。

雪が積もっていても風景には差がある

金沢の気象台で積雪が観測されている場合、ほぼ間違いなく兼六園でも雪が積もっています。一方で、積雪がある場合でも「雪景色」は状況により大きな差があります。

具体的には、いわゆる「美しい風景」としてご覧頂けるのは、実際に降っているか、降り終わってすぐ、または非常に気温が低く解けにくいようなケースに限られます。たとえ10cm以上のまとまった積雪が残っている場合であっても、既に積もってから何日も経過している場合は、解けている場所と残っている場所の差が大きくなり、当然ながら木々などが白く彩られる状況にはありません。

平均すれば冬の間に30日以上は雪が積もるような地域とは言え、写真映えするようなきらびやかな雪景色が見たい場合は、積もっている日の中でも、雪が積もってすぐのタイミングなどを選ばなければなりません。そういった意味では、冬の間に「シャッターチャンス」となる日程はより限られて来ると言えるでしょう。

雪景色となるタイミングとは?

兼六園で雪が見たい場合は、通常の場合、天気予報と「にらめっこ」した上で日程を調整することになりますが、どういた事例でも100%「シャッターチャンス」に恵まれるとは限りません。

気象庁|天気予報

例えば、天気予報で雪マークがあれば、必ず積もることが決まっている訳ではありません。みぞれなども、それが一定時間以上予測されるのであれば「雪マーク」は予報の性質上付きますので、マークの有無だけでは心もとない状況です。

過去の事例を見る限り、実質的に全てのケースで積雪となっているような条件は、大雪注意報か大雪警報が金沢市の平地に発表されており、かつ降水確率が高い雪の予報(一例として6時間降水確率が80%以上など)で、更に予想気温が低い場合(一例として最高気温3℃以下・最低気温が0℃または氷点下)となっています。こういったケースを選び取ることは、必ずしも日程の関係上容易ではありません。また、積もるタイミングの関係もあるため、万全なシャッターチャンスには至らない可能性はあります。