鉄道が雪で運休になる理由とは?

自然・気候

こちらでは、鉄道が「雪」の影響で運休となるケースについて、その主な要因を挙げて解説していきます。

分岐器の不転換

雪に関連して鉄道が運休(運転見合わせ)になるケースは、比較的多くのケースで「分岐器(ポイント)」が転換しない(不転換)という現象が関係しています。

分岐器(ポイント)は、かなり単純化して言えば「別の線路同士」を行き来するために、「レールを動かす」機械です。レールを動かすということは、動かす際に「隙間」が発生します。その隙間に「何か」は入ると使用できなくなり「不転換」が発生するという仕組みです。

この隙間に入る「何か」は、ほとんどの場合雪・氷であり、雪が降った際に雪が詰まってしまう、または一度解けた水が凍結する形で詰まってしまい、結果として不転換が発生します。不転換を防ぐために「ヒーター(電気融雪機)」や「カンテラ(直接火を灯す伝統的な方法)」の設置が対策として行われますが、状況次第で不転換が発生するケースは存在します。

積雪が多く除雪が追いつかない

ポイントの状況を問わず、そもそも雪が一気に積もりすぎたようなケースでは、線路・電車が埋まってしまうなどして「除雪が追いつかない」現象が生じ、運休となる場合もあります。

このようなケースは日本海側・北海道の豪雪地帯で見られるケースが大半ですが、1世紀に一度とも言われる記録的豪雪となった2014年2月14〜15日にかけては、関東周辺でもそのような現象が発生した事例があります。

この場合、除雪車や人海戦術によって雪を取り除くしか方法はなく、状況次第では運転再開に相当な時間を要する場合があります。なお、JR西日本の一部ローカル線区では、雪が多くなる場合、大規模な除雪を行わず長期運休となることが通例となっている路線も存在します。

架線のトラブル

この他、「電車」として走っている路線に関しては、電気を供給する「架線(線路の上を通る電線)」雪の影響などで表面が凍結したり、雪の重みで切断されたりする形で使用不能となり、運休となるケースもあります。

こちらについても、凍結防止剤の塗布など対策が行われており、その多くは予防されていると言えますが、特に大雪となった場合には影響が発生する場合があります。

予防的な運転見合わせ

ポイント不転換や、除雪が追いつかない、架線のトラブルといった現象に関わらず、近年は「災害を見越した行動」が社会全体で当たり前となって来ている変化もあり、大雪の可能性がある場合「予防的」に運転見合わせを実施する(計画運休・計画的な一部運休)場合があります。

このような場合は、気象データを参考に判断がなされるため、100%災害級の大雪になるとは限りませんが、結果として運休になる可能性があるケースを、事前に運休する形で混乱を防いでいるという点においては、利用者にとっても「わかりやすい」対応と言えます。