奈良市の東部山間部の中でも北寄りに位置し、京都府と接する位置にある奈良市「下狭川町」。こちらでは、地域の地理や歴史等、基本的なデータについてご紹介してまいります。
地域の概要
読み方 | しもさがわちょう |
交通 | 奈良交通バス「狭川」・「下狭川」バス停 ※本数少 |
人口 | 約220人(2021年現在) |
校区 | 興東館柳生中学校・興東小学校 |
郵便番号 | 630-1102 |
奈良市の「下狭川町」は、奈良市の東部山間部・柳生エリアの西側で京都府と接する位置に広がる地域です。
町内はのどかな農村の風景が広がりますが、「狭川」を名乗る地域の中では最も開けた場所で、一つにまとまった大きな集落というよりは、町内の広い範囲に家屋のまとまりが点在するような形になっています。
地理としては奈良と京都府の笠置を結ぶ笠置街道沿い、また木津川・淀川水系である白砂川流域にあたり、白砂川には途中で2本の河川が流れ込んでいます。北西側(京都府との境)は急な斜面(山林)となっており、集落のある地域は川沿いの谷筋のような区域となっています。
歴史としては、かつて奈良市になる前は狭川村として独立した地域であった場所で、より古い時代を見ると、清和源氏の流れをくむ狭川氏と呼ばれる氏族が本拠とした場所です。地名のルーツははっきりしませんが、一帯の地形を見ると複数の川に挟まれる様子や狭い川沿いの谷筋が目立つことから、そのような環境から「狭川」と呼ばれるようになったとも推測することが出来ます。
有名なスポットではありませんが、みどころとしては町内には狭川地域一帯の氏神である「九頭神社」とその御旅所である田部神社も鎮座しています。また、下狭川バス停のすぐそばには、道路沿いからよく見える位置に立派な磨崖仏が残されており、街道沿いの風情を感じさせます。
下狭川町周辺地図・交通
下狭川町は、奈良市広岡町・西狭川町・狭川東町・阪原町、京都府木津川市加茂町山田・里・東小下、京都府相楽郡笠置町笠置に隣接しています。
交通は、奈良交通バスが奈良駅方面から「下狭川」・「広岡」行きを運行しており、「狭川」・「下狭川」バス停が利用可能ですが、本数はかなり限定されています。
道路交通は笠置方面や奈良市街地方面へは、県道33号線を利用することで概ねスムーズに移動可能です。なお、地図上では柳生方面へ抜けることが可能な道なども描かれていますが、通行量が少なくやや荒れた路面環境となっている場所もありますので、その点はご留意下さい。
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