【中町(奈良市)】ってどんな所?【街道沿いの風景も】

市内名鑑

奈良市の南西部に東西3キロ以上に渡って続く「中町」地域。こちらでは、地域の地理や風景、歴史・みどころなど基本的なデータについて解説していきます。

地理・概要

読みなかまち
交通奈良交通バス「東坂」・「近畿大学」・「富雄中山」・「霊山寺」・「藤の木」・「砂茶屋」・「若草台中央」・「藤の木台四丁目」・「熊取」・「若草台中央」・「中町東坂」バス停
人口約2600人(2021年現在)
校区富雄南中学校・富雄南小学校(町内の中央部など)
富雄第三中学校・富雄第三小学校(町内の西部など)
京西中学校・伏見南小学校(町内東部の一部)
郵便番号631-0052

奈良市の中町は、奈良市内の南西側に広がる地域であり、東西3.5キロ、南北も場所により1キロ以上とかなり広い範囲を区域としています。

町内は大半の地域が「郊外住宅地ではない地域」となっており、農地や古くからの集落が多く見られる地域ですが、東端部(中町東坂バス停付近)は学園前駅周辺から続く住宅地の一部に含まれます。

観光名所としては「バラのお寺」として有名な「霊山寺」や復興中の「追分梅林」が町内に位置するほか、赤膚山の窯元も町内東部に見られます。大きな施設としては近畿大学農学部が山沿いの区域にキャンパスを持っているほか、奈良市西部生涯スポーツセンターも立地します。

また、第二阪奈道路(中町インターチェンジ)と富雄川沿いの県道7号線が交差する交通の要衝でもあり、県道沿いにはスーパーや飲食店なども見られます。

居住環境

中町は、広大な面積を持ちますが、町域の大半が郊外住宅地としての開発を受けていない地域、農村の風情も残される市街化調整区域となっていることから物件数は多い訳ではありません。

賃貸物件は東坂バス停周辺などを中心に一定数見られ家賃は3~5万円台程度ですが、町内全体を見ると賃貸物件がほぼ存在しないエリアが多くなっています。

売買物件についても、新築物件などが開発されることは多くありません。中古物件は時折出回り、価格は数百万円~2000万円程度のものが多くなっており、駅から離れていることもあり、市内では価格に割安感がある地域です。(※情報は2021年時点での調査に基づきます。)

買い物などの生活環境については、町内の第二阪奈道路そばに「スーパーセンターオークワ 富雄中町店」が、南側の石木町エリアには各種の店舗が集まる「イオンタウン富雄南」もあるなど、主に「マイカー」でのお買い物には利便性が高い地域です。

交通

奈良交通「中町東坂」バス停

中町一帯は、近鉄富雄駅・学園前駅・尼ヶ辻駅が最寄り駅に含まれますが、駅からの距離は場所によっては3キロ以上とかなり離れており、徒歩などでのアクセスはあまり現実的ではありません。

公共交通機関を利用する場合、中町一帯からは奈良交通の路線バスをご利用頂くことになります。バス路線は広大な区域を持つ中町では、場所によって使う路線が異なります。

エリアバス停駅からの行き先運行本数
富雄川沿い・富雄川西側「富雄中山」・「霊山寺」・「藤の木」・「砂茶屋」・「若草台中央」バス停からの「富雄駅」行き「若草台」行き約1時間間隔
オークワ周辺「熊取」・「藤の木台四丁目」バス停からの「学園前駅」行き「奈良県総合医療センター」・「若草台」行き約30分間隔
町内東端部
「東坂」・「中町東坂」バス停
「赤膚山」行き(東坂のみ経由)
「近鉄奈良駅」・「尼ヶ辻駅」行き
赤膚山行き:約15分間隔
その他:約1時間間隔
近畿大学農学部「近畿大学」バス停からの「富雄駅」行き「近畿大学」行き学生の利用時間帯は頻発

上記のように、駅も違い路線も違う複数の路線がありますので、奈良市の「中町」へ行く。といっても、ルートは1つではありません。目的地の最寄りバス停を通る路線をあらかじめ把握しておくことをおすすめします。

町内を通る第二阪奈道路

道路環境は、富雄川沿いを通る県道7号線は一部4車線区間もあり、交通量は非常に多い道路となっており、途中で第二阪奈道路と交差しています。第二阪奈道路は「中町インターチェンジ」が設けられており、こちらは大阪方面への入口・大阪方面からの出口のみが設置されています。

なお、地図を見ると町内を東西に伸びる「国道308号線」の存在にも気づきますが、こちらはかつての「暗越奈良街道」をなぞるルートであり、奈良市~東大阪市にかけての区間は「酷道」として有名な道路でもあり、2車線の区間はほぼなく、一部では対向が難しいような狭い区間も見られるなど、国道であると思って通るとやっかいなことになります。

歴史・みどころ

霊山寺境内

中町一帯は、富雄川沿いに位置する奈良周縁の農村地域としての歴史を持つ地域です。歴史を辿ると旧添下郡中村、旧富雄村・富雄町にあたる地域で、中町として奈良市の一部になったのは1955年となっています。

なお、奈良市編入当時は現在以上に広い範囲を区域としていましたが、昭和の終わりにかけて近鉄沿線の郊外住宅地の開発とともに新しい地区が分置(藤ノ木台・学園大和町など学園前駅南の広い範囲)され、平成以降は現在の区域になっています。

町内には霊山寺を筆頭に複数のみどころがあり、奈良駅周辺とはかなり離れていますが、観光と無縁の地域ではありません。

霊山寺

富雄川近くに位置する霊山寺(りょうせんじ)は、広大な境内と奈良時代からの歴史を持つ市内でも有数の規模の寺院です。現在では主に「バラ園」で有名な「花のお寺」となっていますが、境内の各文化財や自然あふれる風景も魅力です。

暗越奈良街道

酷道として有名な「国道308号線」は、かつての奈良と大阪を結ぶ「暗越奈良街道」のルートにあたります。観光地としての整備がされている訳ではありませんが、一部には街道沿いの歴史を物語る風景も残されています。

追分梅林

追分梅林は、町内の西側、暗越奈良街道沿いの斜面に位置する梅林です。こちらは平成の一時期は梅が見られない環境になっていましたが現在は復興中であり、次第に美しい梅の風景が回復してきています。

大和国鹿島香取本宮

町内の富雄川北側、「西千代ケ丘住宅地」にほど近い場所には、郡山城の鎮守神であったともされる「大和国鹿島香取本宮」も見られます。

この他、街道沿いには追分神社、霊山寺そばには寒桜が植えられていることでも知られる葛上神社などの神社が鎮座しています。

中町周辺地図

中町は、西千代ケ丘(2・3丁目)・千代ヶ丘(3丁目)・藤ノ木台(2~4丁目)・菅野台・五条畑・赤膚町・青垣台(1丁目)・石木町・丸山・大和田町・三碓(6・7丁目)・富雄泉ヶ丘・帝塚山南(1・2丁目)・帝塚山西(1丁目)・生駒市壱分町・生駒市小瀬町・大和郡山市矢田町と隣接しています。