【佐紀町(奈良市)】はどんな所?【平城宮跡に多数の古墳・歴史ロマンあふれる地域】

市内名鑑

奈良を代表する観光地である平城宮跡の広範囲を含む「佐紀町」地域。こちらでは、地域の環境・歴史・みどころなど基本的な情報を解説していきます。

地理・概要

読みさきちょう
交通近鉄大和西大寺駅から徒歩約5~40分程度
奈良交通バス「佐紀町・大極殿」・「平城宮跡・遺構展示館」・「佐紀駐在所」・「佐紀中町」・「佐紀県営住宅」・「歌姫町」バス停
JR平城山駅から一部利用圏(北東側の地域)
人口約1900人(2021年現在)
校区都跡中学校・都跡小学校・三笠中学校・佐保川小学校
郵便番号630-8003

奈良市の「佐紀町」は、奈良観光の一大拠点である「平城宮跡」の敷地の大半、及びその北側の地域を含む面積の広い町です。

古い家並みが残る佐紀町の一部

町内は平城宮跡以外の地域については、森林・古墳・大きなため池・農村の面影が残る風景・古い集落などが多い一方、住宅地が集まってやや市街化した地域も混在しており、人口も一定数見られる地域です。また、事業所としては大阪銘板の子会社である株式会社DAIMEI AMSの工場も見られます。

なお、町内の北東側はとりわけのどかな田園風景や森の風景が広がっており、奈良市街地に近い場所でありながら、自然も非常に豊かで歴史散策にも適した環境が広がっています。

町内は農村としての歴史も長いため、特段観光名所ではないような場所も含め、重厚な日本家屋なども見られる場所が多く、典型的な観光スポットに留まらず「風景」という意味では多様なみどころがある地域となっています。

居住環境

佐紀町一帯は、古い集落などが多く、西大寺駅周辺の中では不動産物件や賃貸物件は少ないエリアです。

しかしながら、家賃3万円台~程度の割安なものから築年数の浅いハイツ物件など、複数の賃貸物件が町内には見られ、全く物件の無いエリアという訳ではありません。

売買不動産物件については、流通がとりわけ多いという訳ではありませんが、中古で出回ったものには数百万円程度のものも多く、一部開発された新築物件は3000万円程度のものが見られます。価格は一般に高い地域ではなく市内では割安感もある地域ですが、駅から近い場所ほど価格が高くなりやすい傾向が見られると言えるでしょう。

生活利便施設については、町内には小規模なお店はありますが、大きな商業施設やスーパーマーケットはありません。大和西大寺駅前の奈良最大級の商業施設「ならファミリー(近鉄百貨店奈良店)」に比較的近いため、そちらを利用するのも一般的です。

交通

「平城宮跡・遺構展示館」バス停周辺

佐紀町は、西側の区域は近鉄大和西大寺駅の徒歩圏に含まれます。

バスについては、2つの路線が利用可能ですが、本数は多くありません。

エリアバス停大和西大寺駅からの行き先運行本数
大和西大寺寄りの地域
第一次大極殿周辺
「二条町」・「佐紀町・大極殿」バス停「JR奈良駅西口」行き
「歌姫町」行き
約30分間隔
朝夕はやや多め
南東側の地域
平城宮跡遺構展示館周辺
「平城宮跡・遺構展示館」バス停「JR奈良駅西口」行き約30分間隔
町内北側「佐紀駐在所」・「佐紀中町」・「佐紀県営住宅」・「歌姫町」バス停「歌姫町」行き朝夕中心の運行

大和西大寺駅からの場合、「JR奈良駅西口」行きと「歌姫町」行きが運行されており、JR奈良駅方面へは30分間隔程度の運行ですが、歌姫町へは日中4時間ほど運行されない時間帯もある等、朝夕の移動に特化したダイヤになっています。

なお、JR奈良駅・近鉄奈良駅方面からの場合、「大和西大寺駅」行きをご利用下さい。

道路については、大和西大寺駅と奈良市街地を結ぶ県道104号谷田奈良線、また平城宮跡を南北に貫く「みやと通り」とその北側の京都府木津川市・平城ニュータウン方面へと続く県道751号線が主要なルートです。

道路は大和西大寺駅周辺では混雑しやすいほか、みやと通りも南行きは大宮通りとの交差部でかなり渋滞が見られることがあります。また、町内の集落内部はかなり狭い区間が多く、駐車場もほとんどありませんので、歴史散策へは公共交通機関・徒歩などで訪れることをおすすめします。

歴史・みどころ

かつての日本国家の中心地

佐紀町一帯は、かつての平城京の中でも朝廷機能の中枢である「平城宮」があった場所であり、奈良時代に日本国家の運営がなされていたまさにその「現場」となっています。また、周辺には役人の住居なども多かったとも推測されています。

また、町内北側には「佐紀盾列古墳群」と呼ばれる複数の古墳も見られ、こちらは奈良時代から更に遡るものであるため、一帯の歴史的重要性は非常に高い地域であり、市内では最も「歴史ロマン」にあふれた地域とも言えるでしょう。

地名である「佐紀」についても、奈良時代には既に「狭城」・「沙紀」といった表記も含め用いられていたもので、極めて古い地名となっています。但し、その地名の由来については時代が古すぎることもあり、はっきりしていません。

町内にはやはり奈良時代から都と周辺を結んだ「歌姫街道」があり、平安時代以降も奈良阪を通るルートが発展するまでは、京都と奈良を結ぶ「京街道」としても重要な役割を果たしてきた歴史を持っています。

有名スポット以外の町内にあるみどころについては、以下でご紹介いたします。

水上池

町内東側に位置する「水上池(みずかみいけ)」は、平城遷都前に遡る可能性もある非常に古いため池であり、野鳥が多く見られる自然豊かな空間となっています。

佐紀池

第一次大極殿のそばにある「佐紀池」は、やはり奈良時代から存在していたと推定される非常に古いため池で、大極殿をバックに若草山や春日山方面への眺望が広がる美しい風景もご覧頂けます。

佐紀神社「亀畑」・「西畑」

佐紀町の南西側、御前池と呼ばれる池の周囲には、「佐紀神社」と呼ばれる同名の神社が2か所(亀畑・西畑)あり、いずれも同じご祭神をお祀りしています。

釣殿神社

佐紀神社の近くには、「佐紀神社(亀畑)」から分祀されたことにルーツを持つ「釣殿神社(つりどのじんじゃ)」も鎮座しています。

葛木神社

集落の東側位置する「葛木神社(かつらぎじんじゃ)」は、金剛山頂にある葛木神社との関連が推定される神社であり、同じ祭神である一言主大神をお祀りしています。

隆光大僧正の墓石・越昇寺跡

町内南西側のかつて「越昇寺」と呼ばれる寺院があった場所には、江戸時代に東大寺など奈良の寺社の復興に尽くした僧侶「隆光大僧正(りゅうこうだいそうじょう)」の墓所があります。

地図

佐紀町は、北側を奈良市佐保台(1・2丁目)・佐保台西町・歌姫町・山陵町、西側を西大寺東町(2丁目)・二条町・二条大路南(2~5丁目)、東側を法華寺町・奈良阪町と隣接しています。