奈良市南部の「山辺の道」沿い周辺に位置する「山町」。こちらでは地域の基本的な情報についてご紹介していきます。
地理・概要
読み | やまちょう |
交通 | JR帯解駅から徒歩約2分~30分 奈良交通バス「山村町」・「下山」バス停 奈良市コミュニティバス高樋線「納戸原」・「上山」バス停 |
人口 | 約650人(2021年現在) |
校区 | 都南中学校・帯解小学校 |
郵便番号 | 630-8434 |
奈良市の「山町」は、奈良市の南部、JR帯解駅の東側から東西に3キロ以上の範囲に渡って続く細長い町です。
町内は帯解駅周辺はかつての街道が交差する場所(上街道・五ヶ谷道)にあたることから、古い家並みが密集しています。それ以外の地域については、「山辺の道」沿いにあたる奈良交通バス「山村町」バス停一帯も古い集落となっているほか、広い範囲に農地・山林が広がるのどかな風景が見られます。
歴史・みどころ
山町一帯は、特に山村町バス停南側一帯は古墳や遺跡が残るなど、かなり古い時代から人が住むエリアであった歴史を残しています。また、特筆すべき産業としては、初戎の時期に授与される「縁起物」の製造が農閑期の副業として行われてきた歴史を持ちます。
町内は、奈良を代表するハイキングコースの一つである「山辺の道」の「北コース」と呼ばれる奈良市内~天理市内を結ぶルート沿いにあります。
奈良を代表する門跡寺院であり「山村御殿」とも呼ばれる「円照寺」の境内地もこの山町の町内に位置し、基本的に拝観は不可ですが、参道周辺を歩く事が可能(山辺の道のルート沿いにあたる)です。
円照寺のあるエリアから更に東に離れた場所には、円照寺の歴代門跡の墓所である「円照寺宮墓地」と小規模な円墳と方墳が計五基見られる「五つ塚古墳群」もあります。
帯解駅周辺の町並みの一角に位置する「八坂神社」は、神社のそばに「円満寺」と呼ばれる小さなお寺があり、江戸時代の「算額」が飾られていることで知られます。
国道169号線沿いからも見える場所にある「森常稲荷神社」は「ベンショ塚古墳」と呼ばれる古墳の上に鎮座する神社となっており、少し珍しい光景が広がっています。
町内の南側には、舎人親王の墓所であるとされてきた一方で、考古学的には飛鳥時代の豪族の墓所であると判明した「黄金塚陵墓参考地」も見られます。
また、一見するとその様子を確認することは出来ませんが、かつて一帯を本拠としていた山村氏と呼ばれる有力者の居館跡ともされる「山村館跡」もあり、ため池がお濠の跡であるともされています。
交通

山町一帯は、JR万葉まほろば線(桜井線)帯解駅が鉄道でアクセスする場合の拠点となります。但し本数は少な目です。
バスについては奈良交通バスが便利で、「下山」バス停からはJR・近鉄奈良駅方面との間で約20分おき(昼間時)のバス便が運行されています。下山バス停は帯解駅周辺へのアクセスも容易で、電車ではなくバスを利用するのもおすすめです。
また、奈良交通バスは「山村町」・「円照寺」バス停も利用可能で、こちらも市街地から離れた場所でありながら、やはり昼間でも約20分おきのバス便が確保されており、山辺の道沿いのハイキングをする際のアクセス拠点にご利用頂くのもおすすめです。
なお、「下山」・「山村町」バス停は、高樋町や中畑・米谷町など山間部へ向かう奈良市コミュニティバス高樋線と奈良交通バスの乗り継ぎバス停としても機能しています。
道路交通については、奈良市内と天理・桜井方面を結ぶ国道169号線が南北に伸びており、交通量が多い区間となっています。また、かつての五ヶ谷道と呼ばれる街道に沿う道路も山村町バス停付近から伸びており、こちらを通ることで名阪国道方面へのアクセスも容易です。
地図
山町は、北側を八島町・横井・柴屋町、西側を今市町、南側を田中町・窪之庄町・高樋町・天理市中之庄町、東側を菩提山町・北椿尾町と隣接しています。
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