【奈良阪町(奈良市)】とはどんな所?【街道沿いの町並みと農村風景】

市内名鑑

奈良市の北部に位置し、「きたまち」北端部の街道沿いの町並みのほか、広大な農村風景も残される地域である「奈良阪町」。こちらでは、地域の地理・歴史・みどころといった基本的な情報をご案内してまいります。

地理・概要

読みならざかちょう
交通奈良交通バス「奈良阪」・「奈良阪南口」・「奈保町」・「奈保山御陵」・「高の原ゴルフセンター」・「奈良阪町北」・「梅谷口」・「不退寺口」・「一条高校前」バス停
人口約640人(2021年現在)
校区若草中学校・鼓阪北小学校・平城東中学校・佐保川小学校
郵便番号630-8104

奈良市の「奈良阪町」は、近鉄・JR奈良駅周辺の市街地からは北に離れた市内北部、京都府とも一部で隣接する区域に広がる町です。町内は飛地も含めると東西に4キロほどの非常に広い範囲を区域としています。

奈良阪町の風景

奈良阪町の主な集落・町並みはかつての「京街道」沿いに広がっており、いわゆる「きたまち」の観光ルートの北端にあたります。家並みは古い住宅建築も多く、街道沿いらしい風情が色濃く残される地域です。

また、それ以外の区域は大半でのどかな農地・里山の風景が広がっており、かつての奈良周辺の風情を感じられるようになっています。

農村・里山の風景が残る奈良阪町

各種のお店や施設については、町内中央部を通る県道44号線・ならやま大通り沿いに見られ、農産物の直売所である『旬の駅ならやま』や観光客にも人気の『まほろば大仏プリン本舗』、メガ盛りで知られる『国境食堂』など、有名店も営業しています。また、広い土地を活かしゴルフセンターやテニスコース・野球グラウンドなども目立つ地域となっています。

国境食堂周辺

居住環境については、古い歴史を持つ地域であり、住宅地として開発された場所はほぼない事ことから、賃貸・売買不動産ともに流通している物件数は多くありません。買い物など生活利便施設についても町内一帯にスーパーマーケットはないため、京都府側または奈良市街地に車などで買い物へ行くケースが多い地域です。なお、ドラッグストア(エムズドラッグ)とコンビニ(ローソン)は町内で営業しています。

交通

奈良阪バス停

奈良阪町一帯は、近鉄奈良駅・JR奈良駅からは2~4キロ程度離れた遠い場所であり、標高もやや高いことから徒歩や自転車でのアクセスはそれほどおすすめできません。

奈良交通バスについて

バスについては、町内が広大なため、場所によって利用するバス停や路線が異なります。

エリア利用バス停奈良駅からの行き先運行間隔
街道沿いの地域(奈良豆比古神社周辺など)「奈良阪」・「奈良阪南口」バス停「青山住宅」・「州見台八丁目」行き合わせて約10~20分間隔
町内中央部(天皇陵・まほろばプリン周辺)「奈保町」・「奈保山御陵」・「高の原ゴルフセンター」バス停「高の原駅」行き・「加茂駅行き」
※加茂駅行きは奈保山御陵のみ経由
それぞれの路線が約30分間隔
北側の地域(府県境周辺)「梅谷口」・「奈良阪町北」バス停「加茂駅」・「州見台八丁目」行き
※州見台八丁目行きは梅谷口のみ経由
それぞれの路線が約30分間隔
町内西部の一部地域「不退寺口」・「一条高校前」バス停「大和西大寺駅」行き約30分間隔
奈良阪町北バス停

きたまちエリアの散策などの場合「奈良阪」バス停のご利用がほとんどですが、まほろばプリンや元明天皇・元正天皇陵周辺へ行く場合などは、使う路線がまた異なりますのでご注意下さい。

道路事情など

ならやま大通りの終点付近

奈良阪町一帯は、京都方面から奈良を結ぶ県道44号・754号線、また奈良市北部の主要道路である「ならやま大通り・やすらぎの道」が通る道路交通の要衝です。

各エリアへの道路によるアクセスは概ね良好ですが、交通量が集中することが多く、奈良駅へ向かう道路は時に奈良阪町内も含め、市街地へ近づくほどに渋滞しやすくなります。

なお、町内の街道沿い周辺など少し入り組んだ場所に入ると、車の通行自体が難しいような細い道・袋小路が目立ちますので、観光などで訪れる場合は太い道以外に入らないようにした方がよいでしょう。

自転車については標高がやや高く、駅からも遠いため利用が多い場所ではありません。観光等でお越しの場合も、電動アシスト車をレンタルすることをおすすめします。

歴史・みどころ

奈良阪町一帯は、歴史的に見えるとかつての奈良町周縁部の農村地域という側面(里山)と、京街道沿いに続く奈良町(旧市街地)の最北端という2つの側面を持つ地域です。

現在の町内は、街道沿い周辺も含め、中世までは街の外側の離れた農村という位置づけでした。しかしながら、奈良と京都を結ぶルートが従来の「歌姫越」に代わって「般若寺越」のルートがより重要視されるようになると重要な地点となり、近世に入り江戸時代の初頭からは村が発展していきます。

結果として奈良豆比古神社周辺の奈良阪集落は、般若寺周辺と次第に一体化する形で広い意味での「奈良町」の一部に含まれるようになり、現在も「きたまち」地域の一部として歴史ある風情を色濃く残しています。

なお、現在では通る人は非常に少ないルートですが、奈良阪の地は京街道のみならず伊賀・伊勢へ向かう街道が分岐する場所でもあり、かつては通り道のみならず重要な交通の要衝でもありました。

奈良豆比古神社

奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)は、奈良阪町の京街道沿いに位置する神社で、一般には能楽のルーツを残すとされる国の重要無形民俗文化財「翁舞」が行われる神社として有名な存在です。

奈良豆比古神社のクスノキ

奈良豆比古神社境内の少し奥には、樹齢1000年とも言われる巨大なクスノキがあり、奈良市内にある木として見学可能なものとしては最大級となっています。

元明天皇陵

町内の中央部、県道44号線沿いには奈良の都(平城京)へ遷都を行った天皇として知られる「元明天皇」の御陵があります。陵墓は簡素なもので自然地形を利用したともされています。

元正天皇陵

元明天皇陵の西側、県道を挟んですぐの場所には元明天皇の娘であり、2代続けての女帝となった「元正天皇」の御陵もあります。

地図

奈良阪町は、北側を京都府木津川市州見台(6・7丁目)、西側を奈良市佐保台・佐紀町・法華寺町、南側を法蓮町・法蓮佐保山(2・3・4丁目)・奈保町・般若寺町、東側を青山(1・2・3・4・7・8丁目)に隣接しています。