【大安寺(奈良市)】ってどんな所?【歴史的みどころも多い地域】

市内名鑑

笹酒まつりで有名なお寺「大安寺」に由来する奈良市の大安寺地域。こちらでは、地域の基本的な情報をご紹介していきます。

地理・概要

読みだいあんじ
交通奈良交通バス「大安寺」・「春日中学校」・「大安寺西口」バス停
JR奈良駅から南方向へ徒歩約10分~30分
近鉄奈良駅から南西方向へ徒歩約20分~40分
人口約4450人
校区春日中学校・大安寺小学校
郵便番号630-8133

奈良市の大安寺地域は、奈良駅周辺の市街地から南に少し離れた場所に広がる地域です。区域としては1丁目から7丁目まで分かれています。

一帯はかつては大安寺村として農村部であったこともあり、現在も田んぼや畑(農地)・古い農家住宅が一部で残されている一方、かなりの部分は市街地に含まれつつあり、戸建て住宅からハイツ・アパートが立ち並ぶ住宅街としての側面もあります。最も北側の地域はJR奈良駅南側の区画整理事業の影響も受けており、特に新しい住宅が多く見られる地域です。土地は平坦で、徒歩などでも移動しやすい環境です。

古い家並みも残る大安寺地域

地域の東側には県道754号線のバス通りが南北に通っており、きんでんの奈良事業所やNTTのビル・奈良県庁の研修施設などといった事業所・行政施設も見られます。また、通り沿いには店舗も比較的多く見られます。

奈良時代からの歴史を持つ大安寺があるということで観光客も訪れる地域であり、大安寺のほかにも関連する遺跡群(塔跡など)や杉山古墳といったみどころもあるため、広く歴史散策にも適した地域です。

なお、大安寺を冠する地名には、この「大安寺」地域のほか、「大安寺西」や「大安寺町」がありますが、とりわけ「大安寺町」は国道24号線沿いの離れた場所にあるため、場所を間違えないように注意が必要です。

居住環境

大安寺地域は、駅から少し離れているとは言え、JR奈良駅からは場所によっては徒歩圏にあたることから、比較的需要のあるエリアとなっています。

賃貸物件は多い

ハイツなどの建物も多い大安寺地域

賃貸物件については、種類や築年数の差が大きく、かなり古い時代(昭和中頃)の長屋物件が多数ある(3DKで家賃3~4万円台程度)一方、格安の2万円台のシングル向け物件も一部で見られ、ファミリー世帯におすすめの家賃5~6万円台程度のハイツ・賃貸マンション物件も豊富であるなど、物件数自体は多めの地域です。築年数が浅い物件についてはより家賃が高いものも一部見られますが、平成時代中頃などの物件でも家賃はそれほど高くなく、立地の割にはお手頃な物件も目立ちます。

売買物件は少ないが新築もあり

売買の不動産物件は、戸建ての物件は開発された物件以上に古い農村集落の歴史を受け継ぐものも多いこともあり、それほど流通は多くありませんが、現在でも新築の物件が時折出回る地域となっています。価格は場所や広さによりますが、新築で土地・建物込みで3000万円台がイメージできる水準で、奈良市内ではごく平均的な価格水準と言えるでしょう。

ザ・ビッグエクストラなど買い物利便性は高め

お買い物などの生活利便施設については、東側に比較的大きな商業施設「イオンタウン大安寺(ザ・ビッグエクストラ大安寺店)」があり、北側に少し離れた場所には「関西スーパー奈良三条店」もあり、徒歩で買い物しやすい場所も多くなっています。また、バス通り沿いまで行くと各種のお店・飲食店も多く、銀行の支店も見られます。地域内でも3丁目など西側のエリアからは、国道24号線沿いや済生会奈良病院周辺にも近く、場所によって利用するお店や施設が異なる場合があります。

交通

最寄り駅であるJR奈良駅や近鉄奈良駅からは少し離れた場所にある大安寺地域ですが、JR奈良駅からについては6丁目・7丁目など北側のエリアは十分な徒歩圏です。

なお、交通については将来的にはJR線の新駅(八条新駅)が建設予定のため、完成後には大安寺地域の大半は鉄道駅から徒歩圏に入ることになります。

バスについて

バスについては、東側のバス通り(県道754号線)沿いに集中しており、朝ラッシュ時には数分おきに、昼間でも15分おきに近鉄・JR奈良駅と市内南部一帯を結ぶバスが走っています。大安寺地域からのバス利用は多く、「大安寺」もしくは「春日中学校」バス停のご利用が便利です。

また、西側のエリア(3丁目)などは恋の窪町方面からのバスが「大安寺西口」バス停などからご利用頂けます。奈良駅へは所要時間が掛かりますが、「ミ・ナーラ」や近鉄新大宮駅へのアクセスには便利です。

車・道路・自転車について

狭路も多い大安寺地域

車については、交通量は多いですが、大安寺地域はバス通りを除くと比較的狭い道しかないと言っても過言ではなく、特に東西を貫く県道122号線は「通過交通」が多い割に対向困難な区間が見られます(抜け道も決して太い道ではありません)し、古い集落の中に入ると迷ってしまうような狭路も多く、住民の方は慣れておられますが、それほど車が使いやすい場所とは言えないかもしれません。

自転車については平坦地のため利用は比較的多く、買い物やJR奈良駅方面などへの移動にも広く利用されています。

歴史・みどころ

大安寺境内

大安寺地域は、現在こそ市街化されていますが、本来は奈良周辺を代表する農村地域としての長い歴史を持っています。かつては大安寺村として独立した地域であり、戦後になって市街地化が進むまでは、奈良町に新鮮な野菜を供給したり、肥料をやり取りする関係にあった歴史もあったとされるなど、のどかな風情が広がっていたようです。

また、観光地としても有名な「大安寺」については、奈良時代などの最盛期には現在の大安寺地域の広い範囲を「伽藍(境内地)」としていたようで、現在もその面影として塔跡や復元された基壇などが見られます。また、古墳や由緒ある神社など、歴史散策に適したみどころが複数残されています。

大安寺

大安寺は、奈良時代の主要なお寺「南都七大寺」に含まれる寺院であり、現在ではがん封じの「笹酒まつり」で広く知られるお寺です。観光客が多く訪れますが境内は静かなことも多く、落ち着いて拝観しやすい空間となっています。

大安寺杉山古墳

大安寺杉山古墳は、大安寺地域の中でも農村集落の面影が残る風景に囲まれた場所にある古墳(前方後円墳)です。

奈良市街地そばにある古墳としては貴重な存在ですが、墳丘の上には自由に登ることも可能で、若草山などを望む風景がご覧頂けます。

大安寺杉山瓦窯跡

杉山古墳とほぼ同じ場所には、奈良時代に瓦を焼いた「窯」の跡である大安寺杉山瓦窯跡もあります。現在ご覧頂けるのは復元されたレプリカですが、当時の雰囲気を感じて頂けるようになっています。

大安寺北面中房跡

大安寺北面中房跡は、大安寺の北側にあるかつての大安寺境内地の一部を復元した空間で、大きな僧房の基壇の一部のみ復元されています。

御霊神社(大安寺)

御霊神社(大安寺)は、大安寺の北東側すぐの場所にあるごく小さな神社です。境内には井戸の跡が現在も残されており、この井戸が大安寺創建史につながる深い由緒を持つとされています。

推古天皇社

大安寺の東側すぐの場所には、日本初の女帝「推古天皇」をお祀りする推古天皇社と呼ばれる小さな神社も鎮座しています。

この他、大安寺南側の東九条町地域に、大安寺塔跡八幡神社(元石清水八幡宮・大安寺鎮守)といったみどころもあります。また、南東側の地域には水菜栽培などでも知られる美しい田園風景が広がっています(大安寺周辺の田園風景)。

地図

大安寺地域は、北側を大森町・大森西町、東側を恋の窪東町・大安寺西(3丁目)・八条(2丁目)、南側を東九条町、東側を南京終町(1~3丁目)・桂木町・西木辻町と隣接しています。