【山焼き】奈良・若草山が「よく見える」スポット・場所をご紹介【撮影・鑑賞】

各種お役立ち情報

奈良を象徴する「はげ山」である「若草山」。冬の風物詩として知られる「山焼き」が行われる事でも知られる若草山の姿は、奈良市内の各地からご覧頂けます。

こちらでは、奈良市内の主要な観光地等の各スポットで、かつ若草山麓以外の場所について「若草山が良く見える」場所をご紹介してまいります。

なお、若草山については山焼き実施時のみならず、通常時の穏やかな風景もまた魅力的で、いつ見渡しても気持ちの良い風景となっていますので、人出が多くなりがちな山焼き実施時に限らず訪れてみるのがおすすめです。

各スポットについては、各年ごとの状況により見学ができない場所が生じている可能性、環境が変化している可能性があります。こちらの情報は過去の基本的な状況に基づいていますので、最新の状況は各施設や観光協会などの公式的な情報を別途ご確認下さい。

近くから若草山を「春日野園地・浮雲園地」

若草山の山麓から西に少し離れた大きな広場である奈良公園の春日野園地・浮雲園地は、若草山の大きな姿を比較的近い場所から眺める事が可能な場所です。

浮雲園地は奈良国立博物館一帯から東にすぐ、春日野園地は浮雲園地から北にすぐの場所にあり、一部は視界の悪い場所や見えない場所もありますが、若草山のビューポイントとしては奈良公園一帯随一と言えるでしょう。

一帯は様々なイベントにも活用される等大きなスペースが確保されており、山焼き開催時には見る場所にもよりますが、観光客で一定の人混みが生じる事もあるかもしれません。

遠くに若草山が見える広大な空間「平城宮跡」

平城宮跡は、東大寺や春日大社等に次ぐ知名度を持つ奈良の一大観光地ですが、その広々とした環境のおかげで若草山があちこちからよく見える環境となっています。

見えるサイズは奈良公園一帯と比べるとかなり小さめではありますが、朱雀門の近く・第一次大極殿の近く・第二次大極殿跡の上から等、見晴らしの効く場所であれば大半のエリアから若草山が見渡せるため環境は良好です。

とりわけ朱雀門を背景とした山焼きの風景等は「写真愛好家」の定番の題材であり、朱雀門西側の草地一帯は、山焼き開催時には多数の三脚が立ち並びます。

もっとも、混雑という観点からは上記の一部撮影スポットを除いては人が少なめと言えるでしょう。そもそも平城宮跡は広大な敷地を持ち、冬は寒さが際立つ場所でもあるため、人出は極端には目立ちません。

山焼き開催時は抽選「奈良県庁屋上広場」

山焼き開催時以外の通常時、若草山の姿を最も美しい形で眺める事が可能な場所は、奈良県庁屋上広場(展望室)です。

こちらは高い展望スペースの少ない奈良では例外的に、市街地や奈良公園一帯・若草山周辺を360度一望可能な空間であり、季節ごとの山の風景も実に美しくご覧頂けます。

なお、その眺望の良さから山焼き開催時には「人気スポット」となるため、現在では事前に往復はがきで申し込みをした上で、抽選に当選した場合のみ「山焼き観賞」に訪れる事が可能となっています。

やはり抽選「奈良公園バスターミナル屋上庭園」

奈良県庁の屋上広場に次ぐ眺望を誇るのは、県庁の東隣に位置する「奈良公園バスターミナル」の屋上庭園。県庁屋上程の高さではありませんが、大きな若草山の姿を東側にしっかりとご覧頂ける環境となっています。

なお、山焼き開催時はこちらも県庁屋上と同様に抽選での見学となります。

薬師寺東塔・西塔と若草山を「大池」

大池は、若草山からはかなり離れた奈良市の西側、薬師寺や唐招提寺から比較的近い「西ノ京」地区にあるその名の通り比較的「大きな池」です。

こちらは薬師寺東塔・西塔の背後に若草山が見えるという極めて「奈良らしい」風景をご覧頂ける事から、比較的有名な見学スポットとなっています。なお、あくまでも歩道の上から見る形となるため、その点は留意が必要です。

大規模商業施設の中から「ならファミリー屋上」

近鉄大和西大寺駅近く、奈良市内最大の商業施設である「ならファミリー(近鉄百貨店奈良店)」の屋上(屋上スカイデッキ)からは、平城宮跡方面から東大寺・奈良公園・若草山一帯を広く見渡せるようになっています。

距離にすると5キロ以上離れているため、見えるサイズは小さめではありますが、高い場所からの眺めは視界を遮るものもなく、商業施設を利用する地元住民を中心に一定の知名度を有しています。但し、屋上への入場には整理券の配布など、人数・対象に制限が課される場合も考えられますので、その点は注意が必要です。

各年ごとの状況については、見学が可能かどうかも含め、ならファミリーの公式的な情報を別途ご確認下さい。
リンク:ならファミリー公式サイト

大仏殿を前景に「西安の森」

奈良市街地の北端部、鴻ノ池運動公園そばにある「西安の森」と呼ばれる小さな山のそばからは、大仏殿を前景とした若草山の姿が見えるようになっています。角度としてはやや北側のエリアから望む形となり、真正面ではありませんが、高円山〜御蓋山〜若草山にかけての風景が広がります。

但し、見える場所は広いスペースとは言えず、場所によっては足元も必ずしも良いとは言えない狭い空間となっています。山焼き開催時には人で込み合う可能性も否定できないため、おすすめスポットとは言えません。

その他には?

若草山については、当然ながらこれ以外にも「若草山が見えるスポット」は一般的な道路沿いなどを含めれば多数あります。例えばコナベ古墳周辺、唐招提寺近くの秋篠川沿い、垂仁天皇陵周辺、佐保山一帯の見晴らしの良い場所、山村町バス停周辺、大安寺南西側の農地一帯など…。

そもそも奈良市街地一帯であれば、東側などへ見渡しの良い場所であればかなりの割合で若草山が見えるようになっています。

若草山が見える場所について、観光客とは無縁の場所や遠い場所も含めればいくらでも挙げることはできますが、そういった場所であるほどに住宅街に近接していたり、道路交通の妨げになりやすい場所も増えていきますので、こちらの記事ではこれ以上殊更にご紹介は致しません。むしろ、様々な場所を散策して「自分だけの若草山スポット」を見つけてみるのもよいでしょう。

最も無難か?宿泊施設の「若草山が見える部屋」

若草山が見える部屋がある代表的な宿泊施設「ホテル日航奈良」

通常時はどこでも問題はありませんが、観光行事「山焼き」実施時については、寒い屋外の環境や、場所によっては密な・混雑した環境となりかねない「観賞スポット」の状況を回避するための「最も無難な方法」として、奈良市内の宿泊施設にある「若草山が見えるお部屋」を利用するという方法があります。

例年の傾向としては、山焼き開催時には宿泊施設が満室となったり、観賞可能なお部屋が人気となるケースがあるため、開催される比較的前の時期から部屋を探し・部屋を押さえておく必要はあります。

なお、部屋の位置等の詳細については各施設ごとに異なりますし、若草山が余り見えない宿泊施設もありますので、どこでも・どの部屋でもよい訳ではありません。

山焼きを観賞するためにお部屋を予約する場合、事前に宿泊施設に確認をしておくか、山焼き専用プランのようなものがある場合はそちらをご利用頂くことをおすすめします。