【柳堂地蔵尊】興福寺別院にルーツを持つ鎌倉時代のお地蔵様 | 奈良まちあるき風景紀行

【柳堂地蔵尊】興福寺別院にルーツを持つ鎌倉時代のお地蔵様

知られざるスポット

ごあんない

柳堂地蔵尊は、ならまちから少し東に進んだ高畑界隈の一角、破石町バス停からも近い新薬師寺へ向かう途中のなだらかな坂道沿いにある、ごく小さなお地蔵様(地蔵菩薩半跏坐像)です。

観光客は素通りする事が多く有名なスポットという訳ではありませんが、歴史は古く、現地の案内板によると、当初ははかつて存在した興福寺別院龍華樹院(現在の奈良公園荒池園地周辺にあった)に祀られていたお地蔵様であるとされています。その後龍華樹院が中世になってから廃寺となった後には、現在の地蔵尊の近くに薬師小堂を設け、そちらでお祀りしていたということですが、そちらも火災で失われ、その後は民家や新しいお堂などで安置され、最終的には1967年(昭和42年)に現在の場所に移されています。

お地蔵さまは割矧造(わりはぎづくり)の木像であり、鎌倉時代・13世紀の作であるとされています。なお、小さなお堂には「ばったん床几」が備えられていることも目を引きます。

交通・アクセス

奈良交通バス
・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「高畑町」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」下車、東に徒歩約2分

周辺地図・近隣スポット

一帯は社家町としての歴史も持つ高畑界隈です。西側すぐの場所には頭塔が、東側すぐには赤穂神社、少し歩くと志賀直哉旧居新薬師寺不空院へとアクセス可能です。