【繁忙期入り】奈良の「3月」はどんな感じ?行事・イベント・気候・混雑状況などを解説

基礎知識・お役立ち情報

こちらでは、奈良の1年のうち、観光シーズン入りの季節である「3月」についてピックアップしてご案内してまいります。

3月は春の訪れを告げる「修二会(お水取り)」にはじまり、月末には桜のシーズンにも近づいていく等、冬の「オフシーズン」とは全く異なる雰囲気が広がります。

次第に観光シーズンへと入っていく「3月」

オフシーズンであった12月~2月とは異なり、奈良は3月に入ると明らかに人出・観光客数が増加していきます。

後述するように3月の前半は「修二会(お水取り)」と言う季節の風物詩があり、伝統行事としては1年で最も有名なものであるため、それに伴う観光客の増加が見られます。

また、3月も終わりに近づくと気温も上がる上に連休などもあるため、通常の観光客も増えてきます。そして間もなく「桜のシーズン」も訪れるため、更に奈良を訪れる人は増加します。

奈良の「3月の気候」は?

平均気温:7.6℃
平均最高気温:13.4℃
平均最低気温:2.3℃
月間降水量平均:103.2mm

3月の奈良は、基本的にはいわゆる「三寒四温」のごとく、まだかなり寒さも残る中で、徐々に温暖な日が増えてくるという日本各地と同様の気候となっています。

冷え込みは3月末になっても氷点下になるケースがある等、内陸型の気候らしく比較的強い冷え込みが残ります。早朝・夜間の観光(修二会・お松明)等の場合は真冬並みの防寒対策は必須です。

雪については、3月に雪が舞ったりすることは時折ありますが、3月に一定の積雪となることは少なくなっており、極めて珍しいケースを除き市街地での心配はありません。但し、市内の山間部に訪れる場合は4月まで氷点下の冷え込みが日常であり、雨や雪の翌日等を中心に路面凍結の可能性がありますので、その点はご注意下さい。

奈良の「3月の行事・イベント」は?

3月は、最大の行事である東大寺の修二会(お水取り)をはじめ、各寺社等で多数の行事・祭事が実施されます。

3月と言えば「修二会(お水取り)」

本行:3月1日~14日(お松明は12日を除き19時~)
お松明のクライマックス:3月12日19時30分~

奈良の3月を象徴する行事・季節の風物詩として全国的な知名度を持つのは東大寺二月堂一帯で行われる「修二会(お水取り)」行事。

3月1日から14日までの「本行」の期間は、毎日夜には「お松明」として二月堂の舞台を巨大なたいまつを持った童子らが駆け回る姿が見られ、火の粉が飛び交う勇壮な光景を目にしようと大勢の観光客が集まります。

とりわけ12日の夜間は規模の大きな「お松明」が実施され、二月堂一帯には万単位の観客が訪れるため、警察による規制・入れ替えが実施されます。

なお、「お松明」自体は修二会の行法全体では一つのみどころに過ぎず、実際には一般の方がご覧頂けないものを含め、様々な儀式が行われています。

春日大社の例祭「春日祭」も

3月13日10時~(行列のみ見学可能)

春日大社の「例祭(1年で最も重要な祭事)」として、毎年3月12日には「春日祭」が斎行されます。こちらは「三勅祭」の1つとして、天皇陛下からの勅使が派遣されてきた歴史ある祭事であり、社殿での各儀式は拝観不可ですが、祭事冒頭の行列部分(勅使が馬に乗って訪れる)は一般の方もご覧頂けます。

春分の日前後:「鹿せんべい飛ばし大会(春休み大会)」

開催日:春分の日周辺の土日(2日間)
開催時間:10時~15時

春分の日周辺の土日には、若草山麓で「鹿せんべい飛ばし大会」と呼ばれるローカルイベントが実施されます。

これは、その名の通り大きな鹿せんべいを投げ飛ばしてその飛距離を競うもので、少しの参加費を払えば「予約不要」でどなたでも参加可能です。

その他3月の各種行事

3月5日10~16時:興福寺「三蔵会」

興福寺本坊において「玄奘三蔵」の遺徳を忍ぶ法要が実施されます。本坊へ一般の方が入る事が出来る機会は少なく、この三蔵会は貴重な機会でもあります。

3月初午の日9~16時:西大寺「初午厄除祈願会」

西大寺四王堂において、初午の日に厄除け祈願が行われます。当日は13時頃~から修験者や稚児たちによる行列も合わせて執り行われます。

3月9日 正暦寺「人形供養」

紅葉で有名な正暦寺で、供養のためお寺に集められた人形を並べ、大護摩供養が行われます。

3月15日11時頃~ 春日大社「御田植神事」

春日大社境内の林檎の庭榎本神社階下・若宮神社前で、五穀豊穣を願って「田舞」が奉納されます。田舞は田植えの所作を再現したものであり、神事でありながらユニークな雰囲気を感じさせます。

3月23日13時~ 薬師寺「お身拭い」

東大寺大仏殿で有名な「お身拭い」ですが、3月23日には薬師寺でも実施されます。こちらはまず「餅つき」をして、そのもち米を蒸したお湯で金堂の薬師如来をはじめとする仏像が拭き清められるという一風変わった行事となっています。なお、薬師のお身拭いは12月29日にも実施されています。

春分の日10時~15時頃 菅原神社(天満宮)「筆祭り」

書道・学問の神様「菅原道真」にちなみ、菅原天満宮では古い筆を供養し新しい筆と交換する事が出来るなど「筆・書道」一色のイベント「筆祭り」が開催されます。

3月25日~31日 薬師寺「花会式(修二会)」

美しい花が本尊の周囲に供えられ、法要が毎日行われる薬師寺の「花会式(修二会)」は、東大寺の修二会(お水取り)が終わった後の3月末に実施されます。例年は期間中に茶道や華道といった様々な奉納行事も合わせて実施されます。

3月31日20時半頃~ 薬師寺「鬼追い式」

薬師寺の花会式のクライマックスとして、松明を持った鬼が舞台上で迫力のある動きを見せる「鬼追い式」が行われます。

3月の混雑状況は?

混雑状況については、修二会(お水取り)行事については、火の粉が飛び散る有名な「お松明」の風景を見るために大勢の観客が訪れるため、とりわけ3月12日のクライマックスには凄まじい混雑が発生し、警察による規制が実施される程です。

一方、行事ではない通常のお昼間の観光については、3月からは「観光シーズン」入りするとは言え、奈良公園一帯はそもそもの広さがあるため、移動しづらい程に人で埋め尽くされるような混雑にはなりません。

但し、3月下旬の春分の日周辺の連休や、桜が見頃を迎え始める時期は、かなりの人出となり、落ち着いた風情とは到底言えない状況になります。混雑は桜の見頃にも左右されますので、早く咲く年であれば3月の20日ごろから既にかなりの混雑になるでしょう。

比較的静かな環境で散策したい場合は、少なくとも「平日」に訪れる事が無難ですが、観光シーズンとなると奈良公園一帯は平日でも静かな環境という訳にはいきません。とにかく落ち着いた環境で奈良を楽しみたいのであれば、12月~2月の行事のない平日といった、「オフシーズン」に訪れることもおすすめします。

3月の「花」・桜の開花シーズンは?

3月中に見頃を迎える奈良市内各地の「花の名所」は以下の通りです。詳細は「花の名所」を解説した記事で詳しく解説しています。

<梅>月ヶ瀬梅林片岡梅林(奈良公園)追分梅林など
見頃:3月中旬頃まで

<椿>白毫寺伝香寺護国神社など
見頃:概ね3月下旬以降

<雪柳>海龍王寺など
見頃:概ね3月下旬以降

<レンギョウ>不退寺など
見頃:概ね3月下旬以降

桜については、その年の気象条件によって開花日が異なりますので、3月中に満開となる年もあれば、遅い年は3月中に開花せず、開花・満開は4月にずれ込むケースもあります。

一般に、3月の春分の日頃の連休ではまた見頃は迎えていませんし、開花もしていな場合がほとんどです。一方で3月最後の土日については、桜が見頃を迎えている年もありますので、その年ごとの桜の情報に十分注意して観光スケジュールをご検討下さい。

まとめ

3月の奈良は、東大寺の修二会(お水取り)が行われる他、温暖な日が増えて来る事もあり3月末にかけて観光客が増加し、12~2月とは異なり「観光シーズン」入りする季節となります。

東大寺の修二会は夜間に実施される「お松明」を一目見ようと多数の観光客が訪れ、特にお松明の時間が長い3月12日夜には規制が行われる程(万単位)の観客が例年は押し寄せます。昼間の観光については、3月下旬以降の土日祝日は人出が多くなります。

行事については、東大寺の修二会(お水取り)の他にも春日大社の例祭「春日祭」や春分の日に合わせて実施の「鹿せんべい飛ばし大会」、また薬師寺の修二会に伴う「鬼追い式」等、様々な行事やイベントが行われます。