「京都駅から銀閣寺」までの交通アクセスまとめ(市バス・地下鉄)

各種お役立ち情報

こちらでは、「京都駅から銀閣寺」までの交通手段・アクセス情報を詳しく解説していきます。
京都駅から銀閣寺は直線距離にして6キロほど離れており、徒歩でアクセスすることは不可能なため、公共交通機関を利用することになります。

なお、本サイトは奈良の観光情報を取り扱うサイトですが、奈良と合わせて京都観光をされる方も非常に多いですので、京都市内の交通アクセスに関する情報もご案内しております。

「京都駅~銀閣寺」間アクセスの基本

京都駅から銀閣寺へアクセスする場合、基本的には以下のような交通手段があります。

・市バス:乗り換えなし・最安
・地下鉄+市バス:渋滞回避・運賃割高・「地下鉄・バス1日券」利用可能

銀閣寺については、京都市街地の中心部から離れた大文字山の麓にあり、一応京阪電車の出町柳駅が「最寄り駅」にはなっていますが、2キロ以内の距離にある駅は一つもないため駅からの徒歩移動が事実上出来ません。

また、京都駅からの場合京阪電車を利用するのは不便なため、実際の最寄り駅は地下鉄烏丸線「今出川駅」もしくは地下鉄東西線「東山駅」となります。

そのため「市バス」だけで乗り換えなしでアクセスするルートが大変便利になっているほか、地下鉄線を利用する場合でも必ず「市バス」に乗り換える形となります。

2023年秋には「バス1日券」の発売が終了となりました。そのため、乗り放題きっぷは「地下鉄・バス1日券」の利用が基本です。バス1日券が発売されていた時代と比べると、バスのみでアクセスするメリットはやや小さくなったと言えるでしょう。

銀閣寺の最寄りバス停について

銀閣寺については、アクセス拠点となる最寄りバス停がかつては2つありましたが、2022年現在は1つのみとなっています。

「銀閣寺道」バス停

京都市バス「銀閣寺道」バス停(Aのりば)
Aのりばは京都駅から地下鉄線を乗り継いでアクセスする(烏丸今出川から)場合のおりば・京都駅へ市バスでお帰りの際ののりばです
京都駅方面から市バスでお越しの場合のおりばは少し離れたBまたはDのりばです。

2022年現在、京都駅から直通する市バスの「最寄り」・地下鉄線+バス利用時の「最寄り」はいずれも「銀閣寺道」バス停です。

こちらは後述する銀閣寺前バス停よりは少し遠い場所にあり、銀閣寺境内まで東に徒歩10分ほどの場所にあります。

京都駅方面からの「17号系統・5号系統」はこのバス停を経由し、地下鉄烏丸線を利用した上で地下鉄今出川駅(市バス「烏丸今出川」バス停)から乗車する市バス「203号系統」もこちらを経由します。

銀閣寺道バス停はA・B・C・Dの4つのバス乗り場に分かれており、系統によりのりば・おりばが異なります。例えば地下鉄今出川駅(市バス「烏丸今出川」バス停)経由の203号系統の場合、Aのりばで下車し、Cのりばで乗車する形となっています。

「銀閣寺前」バス停(2022年現在は経由せず)

京都市バス「銀閣寺前」バス停(かつて運行されていた京都駅からの急行100系統が経由)

コロナ禍までの期間は、京都駅から市バスを使う場合の拠点となるバス停は市バス「銀閣寺前」バス停でした。2022年現在休止路線となっていますが、京都駅からかつて運行されていた急行100号系統はこのバス停を経由しており、最も便利な時代は7~8分おきにバスが利用可能でした。

こちらは銀閣寺まで東に徒歩5分程度の距離にあり、2022年現在の最寄りバス停である「銀閣寺道」バス停と比べると利便性が高くなっていました。

現在は、京都駅を経由しない32号系統のバスのみが停車しますので、銀閣寺参拝時に京都駅方面へお帰りの際は、間違えてこのバス停で待つことのないようご注意下さい。

バス停からのアクセスルート

銀閣寺へは「哲学の道」沿いに東に進む

「銀閣寺道」バス停からのアクセスルートは、京都駅からの5号系統の場合、バスを降りて北に少し進むと交差点(白川通今出川)があり、銀閣寺へはそちらから案内表示などに従い「東」へ進む形で進んでいきます(17号系統利用の場合、バスを降りた東側が交差点)。銀閣寺へと東に進む道は、途中までは「哲学の道」と並行しているためそれを目印にすれば間違えることはありません。

真っすぐな道をしばらく進んでいくと、道路の南側に京都駅は通らない市バス32号系統のみが経由する(2022年現在)「銀閣寺前」バス停があります。こちらは銀閣寺境内まで東に徒歩5分ほどの場所にあります。ここからは「銀閣寺道・銀閣寺前」バス停のいずれを利用しても同じルートとなります。

市バス「銀閣寺前」バス停近くにはタクシー乗り場も

「銀閣寺前」バス停付近にはタクシー乗り場もあります。乗り場には通常時はタクシーが待機をしていますので、京都駅や四条河原町方面へお帰りの場合、タクシーを利用することも可能です。

銀閣寺の参道沿いには観光客向けのお土産物店・飲食店が多数立ち並ぶ

銀閣寺前バス停・タクシーのりば付近を過ぎて更に直進していくと、銀閣寺へのルートは細い道へ変わり、小さな橋を渡ります(橋を渡らずに進むと「哲学の道」沿いへ行き銀閣寺へ行かないため注意)。

橋を渡ると、間もなく銀閣寺の門前町とも言えるお土産屋さんなどが立ち並ぶエリアに差し掛かります。

門前町を通り抜けると山門前に到着

お土産屋さんが並ぶエリアを更に進んでいくと、すぐに銀閣寺(慈照寺)の山門が見えてまいります。

市バスを利用する

概要

ルート市バス京都駅前バスターミナル~市バス銀閣寺道バス停
のりば(京都駅前)A2(17号)・A1(5号)
系統・行き先17号系統「四条河原町・銀閣寺」行き
5号系統「銀閣寺・岩倉」行き
運賃大人230円・子供120円(「地下鉄・バス1日券」等が利用可能)
運行間隔(昼間時)17号:約15~20分間隔
5号:約10~12分間隔
所要時間約40分弱〜(バスの乗車時間)
※銀閣寺道バス停から銀閣寺まで東に徒歩約10分

京都駅から市バスを利用する場合、2022年現在コロナ前の時代に主な移動手段であった「急行100号系統」が路線休止となっているため、「17号系統または5号系統」をご利用下さい。

所要時間は遅れが発生しない場合は地下鉄とバスを乗り継ぐ場合と大きく変わらない程度で利用可能であり、運賃も230円のため大変使いやすく、京都駅~銀閣寺間の最も重要な交通手段となっています。

市バスの混雑は?

市バスのみを利用してアクセスする場合に心配なのは近年あちこちで話題になっている「混雑」をめぐる問題。

これについては、誤解してはいけないのは「年中いつでも、どの時間帯でも混雑して、遅れている」という訳ではないという事です。

2022年現在京都駅から利用可能な「17号・5号系統」については、京都駅前を発車する時点で大勢の立ち客が出るほどの混雑になることも時にあるかもしれませんが、並ぶ順番などを考慮すれば座れる可能性も十分あります。

また、渋滞・遅れについては観光ピークシーズンではなく、かつ何も観光行事が行われていない平日などにはそこまでの心配はいりません。バスという性質上1~5分程度の遅れは日常的ですが、何もない平日に数十分単位の遅れが生じることはほぼありません。なお、平日でも観光行事開催時や春や秋の観光シーズンの場合は一定の遅れが生じることはあります。

土日祝日については、極端な遅れが生じるのは「春・秋」の観光シーズン、その他京都の四季を彩る主要観光行事の開催時などがメインとなります。

春・秋の観光シーズンや観光行事開催時以外の土日祝日については、平日よりは遅れが生じやすくなります。但し多くの場合では「耐えられる程度」の遅れである場合が多いでしょう。

気を付けるべき春や秋の観光シーズンは、東山エリアや銀閣寺周辺などに観光客が大挙して訪れマイカーの流入も非常に多くなるため、特に観光客が集中する日の午後には、5号系統などで極端な遅れが発生することもないとは言えません。なお、観光シーズンでも遅れが慢性化する前の「朝の比較的早い時間帯」であれば、市バスを大きな支障なく利用することが可能な場合があります。

極端な混雑が見込まれる場合は、京都市交通局が地下鉄線を利用する迂回ルートなどを案内していることもありますので、その案内に従うとスムーズに観光できるでしょう。

混雑についてまとめると、

「特に何もない平日」=京都駅からの「直通」する市バス路線は概ね便利です。観光客の多い時期を中心に遅れが生じることもありますが、目立って大きな支障はないレベルです。

「春や秋の観光シーズン・観光行事開催時の平日」=利用できるレベルの場合が多いですが、昼以降は時折ある程度の遅延が生じる場合もあります。

「春・秋・観光行事開催時を除く土日祝日」=利用できるレベルの場合が多いですが、昼以降は時折ある程度の遅延が生じる場合もあります。

「春・秋・観光行事開催時の土日祝日」=朝の早い時間はある程度利用可能な場合が多いですが、当日の混雑状況によっては、特に昼前以降・午後は利用をおすすめしません。明らかに混雑している状況にある場合や、京都市交通局が地下鉄との乗り継ぎを含めた移動を推奨しているような場合などは、地下鉄・バス乗り継ぎでの移動が無難です。バスの遅れについては、具体的に何分と言えるものではありませんが、日程・路線によってはかなり遅れる可能性もあります。

といった形となっています。要するに、多くの平日などであれば、通常は特別に市バスの利用を怖がる必要はありませんが、状況に応じ「観光シーズンの土日祝日」などの混雑しやすい日程を避けるようにすればよいということになります。

地下鉄と市バスを利用する

ルート地下鉄京都駅~(烏丸線)~地下鉄今出川駅・市バス烏丸今出川(地下鉄今出川駅)バス停~市バス銀閣寺道バス停
※市バスは203系統「出町柳駅・銀閣寺・錦林車庫」行きを利用
運賃地下鉄260円+市バス230円=合計490円(「地下鉄・バス1日券」が利用可能)
所要時間約30分~
※銀閣寺道バス停から銀閣寺まで東に徒歩約10分

地下鉄線と市バスを乗り継ぐ場合、京都駅から地下鉄烏丸線を利用し、地下鉄今出川駅で乗り継ぐルートとなります。地下鉄今出川駅では3番出入り口を出て頂き、横断歩道を渡らずに今出川通沿いを東に少し進むと市バス「烏丸今出川」バス停があります。

地下鉄を利用することで運賃は割高になりますが、観光シーズンなどに混雑が見込まれる場合には混雑を避ける迂回ルートとして活用可能となっています。なお、「地下鉄・バス1日券」が使用可能です。

所要時間は最短で約30分で、市バスのみで移動する場合より少し早いこともありますが、銀閣寺道バス停からの徒歩移動が10分程度ありますので、お寺までは概ね最短でも40分以上は掛かると想定しておくのが無難です。

まとめ

京都駅から銀閣寺へアクセスする場合、以下のようなアクセス手段があります。

◇市バスを利用する
・5号系統、17号系統で銀閣寺から徒歩10分ほどの「銀閣寺道」バス停まで直接アクセス可能となっています。最安ルートで所要時間も特別に長くはありませんが、「春や秋の土日祝日」をはじめとする観光繁忙期には極端な遅れが生じることがありますのでその点はご留意ください。
・かつて運行されていた急行100号系統は、2022年現在路線休止により運行されていません。

◇地下鉄と市バスを利用する
・今出川駅経由で地下鉄と市バスを乗り継ぐルートは、運賃は割高となりますが観光シーズンに渋滞を避けるルートとして活用して頂けます。所要時間は市バスのみのルートで遅れがない場合より少し早い場合があります。

本サイトは京都の交通情報に留まらず、メインコンテンツとしては「奈良観光」に関する情報を広くご案内するサイト「奈良まちあるき風景紀行」です。

ぜひ京都市内の観光のみならず、近鉄・JR線を利用して奈良観光へ訪れてみてはいかがでしょうか。