「四条河原町から醍醐寺まで」の交通アクセスまとめ(京阪バス・地下鉄など)

各種お役立ち情報

京都市中心部・旧市街地と呼べるエリアからは南東に離れた場所にある「山科」エリア。その山科エリアを代表する観光地としては、山の中も含め200万坪以上に及ぶ境内の面積を持ち、国宝の宝庫として名高い世界遺産「醍醐寺」があります。

こちらのページでは、京都市街地の中心部にあたる四条河原町エリアから醍醐寺までの交通手段・アクセス情報についてなるべく詳しく解説していきます。

なお、本サイトは奈良の観光情報を取り扱うサイトですが、奈良と合わせて京都観光をされる方も非常に多いですので、京都市内の交通アクセスに関する情報もご案内しております。

「四条河原町~醍醐寺」間アクセスの基本

四条河原町エリアから醍醐寺へのアクセスは、かなり多数のルートを想定することが可能ですが、いずれのルートも一長一短があり、京都市内の主要観光地への移動としては、少し不便な部類にあたります。四条河原町エリアから利用可能な主な交通手段としては以下のようなものがあります。

・京阪バス:乗り換えなし・最安・最速・本数少ない・徒歩移動ほぼなし(本数がやや多い乗り継ぎルートもあり)
・地下鉄:乗り換えなし・本数多い・徒歩移動かなり多め
・市バス+JR線+京阪バス:ある程度の本数あり・運賃割高・徒歩移動少ない

最安の京阪バスルートは乗り継ぎ無しの場合は昼間時に1時間に1本の運行と本数が少なく、最速の地下鉄ルートについては四条河原町から地下鉄京都市役所前駅、また地下鉄醍醐駅から醍醐寺への徒歩移動が合計1.5キロ以上あります。また市バス・JR線・京阪バスを乗り継ぐ方法は、一定の運行本数が確保され、徒歩移動も少ないルートですが乗り換えが多く運賃も高めとなります。

いずれのルートについても「これが圧倒的に便利」と言えるものではありませんので、それぞれのニーズに応じて利用したいアクセスルートをご利用頂くとよいでしょう。

醍醐寺の最寄り駅・バス停について

京阪バス「醍醐寺前」バス停

京阪バス「醍醐寺前」バス停
四条河原町・山科方面からのバスが発着する京阪バス「醍醐寺前」バス停

京阪バス「醍醐寺前」バス停は、醍醐寺の参道近く、旧奈良街道沿いにあるバス停です。四条河原町と乗り換えなしで結ぶバスや山科駅方面と結ぶバスは醍醐寺前バス停を発着します。

醍醐寺総門・参道

バス停の南東側には、醍醐寺境内への入り口にあたる「総門」があり、こちらから境内へと入って頂けます。

醍醐寺の拝観券発券所

総門から境内へと入り、広々とした参道を進んでいくと、「拝観券発券所」があります。

地下鉄東西線「醍醐駅」

京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」は、醍醐寺へ電車でアクセスする場合の最寄り駅となります。

地下鉄醍醐駅の改札前

地下鉄醍醐駅の改札口を抜けると、「出口2」の表示に従い北側へ進みます。

醍醐寺方面へは出口2を利用

醍醐寺へは、昼間時30分おきの「醍醐コミュニティバス」もご利用頂けるとの表示がありますが、ご乗車頂けるタイミングが良い場合を除き徒歩移動の方が早くなります。

また醍醐寺へは徒歩10分程度となっており、少し徒歩移動が長めとは言え、歩けない距離ではありません。

醍醐寺へは「出口2」から地上へ出て頂きます。

地上に出ると案内表示が複数あり

出口2から地上へ出ると、「醍醐寺」方面を示す案内表示が複数あり、徒歩ルートの案内表示に従い階段を登ります。

醍醐寺方面へは醍醐駅出口2のすぐそばの階段を登る

階段は商業施設へと進む小さな階段であり、一見お寺へ向かうルートへは見えませんが、このルートで間違いありません。

醍醐寺へは商業施設の中を抜け東へ徒歩約10分程度

階段を上ると、歩行者専用の広い歩道へと出ますので、あとはひたすら東へと進んでいきます。

醍醐寺方面へは突き当りまで東へと進む

商業施設を抜けてからも歩道は続き、醍醐寺方面へは途中横断歩道なども渡りながら遊歩道の突き当りまで東へと進みます。

遊歩道の突き当りを左折。醍醐寺まではあと5分弱

遊歩道の突き当りまで来ると、一旦左へと曲がります。

次の交差点を右折、あとは直進するだけで醍醐寺へ

再度道が突き当たるので、次は右側に曲がります。

あとは直進するだけで醍醐寺へと到着します。

醍醐寺総門・参道

車道の突き当り(旧奈良街道との交差部分)まで行くと醍醐寺境内への入り口にあたる「総門」が見えます。こちらから境内へと入って頂けます。

醍醐寺の拝観券発券所

総門から境内へと入り、広々とした参道を進んでいくと、「拝観券発券所」があります

京阪バスを利用する

ルート京阪バス四条河原町バス停(南行)~京阪バス醍醐寺前バス停
系統・路線86・86B「大宅」行き
※その他四条河原町バス停からの「大宅」行きは醍醐寺方面を経由しません。
運賃280円(「地下鉄・バス1日券」がご利用頂けます。「バス1日券」は利用不可です。)
所要時間約41分~
※醍醐寺前バス停から醍醐寺境内までは南東にすぐ

※上記の路線情報は2022年春現在のものです。その後変更となっている可能性がありますので、ご注意下さい。

京阪バスをご利用になる場合、四条河原町の交差点から南に少し離れた場所にある「四条河原町(南行)」バス停から86・86B「大宅」行きを利用します。

運行本数はかなり少なめで、概ね昼間時間帯に1時間に1本運行されている程度となっています。乗り換えなしでアクセスしようとした場合、バスの時刻をあらかじめ確認しておかなければ困った事態になる可能性もありますので、ご利用の際には必ず運行時刻をご確認の上ご利用ください。

なお、所要時間や運賃は最速・最安ルートとなっており、運行本数の少なさ以外の点では便利な交通手段と言えるでしょう。

京阪バスの「乗り継ぎルート」もあり

京阪バスについては、乗り継ぎの手間はありますが、途中の「小野駅」バス停でバスを乗り換えることで、上記でご紹介した直通する系統よりも利用可能な便を増やすことが可能です(合わせて約20〜30分おき)。

ルート京阪バス四条河原町バス停~京阪バス小野駅バス停(乗り換え)~京阪バス醍醐寺前バス停
系統・四条河原町バス停からは84・83A・87「醍醐バスターミナル(一部京阪六地蔵)」行きを利用
のりば・四条河原町バス停は朝の時間帯の便は市バス「E」のりば付近にあるバス乗り場から発車
・朝の時間帯より後は基本的に四条河原町交差点から南に少し離れた河原町通沿いのバス乗り場(南行)から発車
・小野駅バス停からは22A「京阪六地蔵」行きを利用
運賃500円(「地下鉄・バス1日券」利用可能・「バス1日券」利用不可)
所要時間約40分~
※醍醐寺前バス停から醍醐寺境内までは南東にすぐ

※上記の路線情報は2022年春現在のものです。その後変更となっている可能性がありますので、ご注意下さい。

京阪バスを乗り継ぐ場合、基本的に「小野駅」バス停でバスを乗り換えて頂きます。乗り換えはシンプルで、降りた場所で後から来る22A系統「京阪六地蔵」行きを利用するのみです。

なお、四条河原町バス停については朝の時間帯と昼間時で乗り場が変わりますのでご注意ください。

地下鉄を利用する

ルート地下鉄東西線京都市役所前駅~地下鉄東西線醍醐駅
運賃290円
所要時間約20分
※四条河原町交差点付近から京都市役所前駅まで北に徒歩約10~15分
※地下鉄醍醐駅から醍醐寺まで東に徒歩約10~15分

地下鉄線を利用する場合、四条河原町エリアには地下鉄駅はありませんので、地下鉄東西線の通る御池通沿いまで北に徒歩で移動して頂き、地下鉄京都市役所前駅から六地蔵行きにご乗車頂いて醍醐駅まで向かいます。

醍醐駅から醍醐寺までの区間も先に解説したように徒歩移動が必須となり、駅まで・駅からのアクセスのいずれも1キロ近い距離を歩くことになります。一方、地下鉄線の本数は約7〜10分おきと京阪バスと比べると圧倒的に多いですので、どちらの利便性(本数の多さ・徒歩移動の少なさ)を取るかによって交通手段を使い分けて頂くとよいでしょう。

なお、四条河原町エリアから地下鉄東西線を利用する場合、徒歩移動を減らしたいのであれば市バス・京阪電車を利用することも可能です。距離は短いため、運賃は割高になりますが時間短縮の効果は余りありません。

市バスの場合、四条河原町バス停(4・205・3・17系統など、主にF・Gのりば)から京都市役所前バス停まで市バスをご利用頂き、地下鉄東西線に乗り換えます。また三条京阪方面へ向かうバス(5系統など)に乗って頂き、三条京阪駅から地下鉄東西線へ乗り換えることも可能です。
・運賃230円(地下鉄・バス1日券利用可能)

京阪電車の場合、京阪祇園四条駅から京阪三条駅まで一駅移動し、地下鉄東西線(三条京阪駅)に乗り換えます。なお、祇園四条駅は四条河原町交差点付近からは鴨川を越えて東に徒歩約5分以内の距離にあります。
・運賃170円(地下鉄・バス1日券利用不可)

市バス・JR線・京阪バスを利用する

ルート市バス四条河原町バス停~市バス京都駅前バスターミナル・JR京都駅~JR山科駅・京阪バス山科駅バス停~京阪バス醍醐寺前バス停
※四条河原町から京都駅までの区間では、市バス四条河原町バス停「B」のりばから京都駅行きのバスを利用
運賃市バス230円+JR線190円+京阪バス220円=640円
所要時間約55分~
※醍醐寺前バス停から醍醐寺境内までは南東にすぐ

四条河原町~醍醐寺間については市バス・JR線・京阪バスを利用して移動することも可能です。運行本数については山科駅までは多数運行されており、山科駅~醍醐寺前間の京阪バスについても昼間時は約20分おきに運行されており、使いにくいルートではありません。また徒歩移動も少ないルートとなっています。

但し、運賃は割高で、所要時間も必ずしも最短とは言えませんので、補完的なルートと考えて頂ければよいでしょう。

まとめ

四条河原町~醍醐寺間のアクセスについては以下のルートがあります。

1.京阪バス(直通)を利用する
・昼間時約1時間おきと本数は少ないですが、最速・最安でご利用頂けるルートとなっています。「地下鉄・バス1日券」がご利用可能です。

2.京阪バス(乗り換え)を利用する
・一部の系統を途中「小野駅」バス停で乗り換えることで、直通便と合わせ昼間時約20~30分おきに利用可能となっています。運賃は乗り換える分割高となりますが、「地下鉄・バス1日券」をお持ちの場合は問題ありません。

3.地下鉄東西線を利用する
・乗り換え不要のルートですが、四条河原町エリアから地下鉄京都市役所前・三条京阪駅、また地下鉄醍醐駅から醍醐寺までの「徒歩移動」が長くなります。なお、四条河原町エリアから地下鉄駅へは市バスを利用することも可能です。

4.市バス+JR線+京阪バスを利用する
・乗り換え回数は多いですが徒歩移動は少なく、山科駅からのバスも20分おきの運行と比較的利用しやすいルートとなっていますが、運賃は割高・所要時間はやや長めです。

本サイトは京都の交通情報に留まらず、メインコンテンツとしては「奈良観光」に関する情報を広くご案内するサイト「奈良まちあるき風景紀行」です。

ぜひ京都市内の観光のみならず、近鉄・JR線を利用して奈良観光へ訪れてみてはいかがでしょうか。