奈良「富雄」エリアはどんな所?(奈良市内の各エリア解説)

奈良の基礎知識

こちらの記事では、奈良市内の「富雄」エリアとはどんな所か?として、住宅・交通・生活環境等について解説していきます。

富雄エリアは、奈良市の最西端にあり、大阪へのアクセス環境の良さと、比較的安価な不動産価格・家賃が特色のエリアとなっています。

場所・概要

奈良市の「富雄」エリアは、厳密なエリアの定義がある訳ではありませんが、概ね「近鉄富雄駅」を利用するエリア、奈良市西部の富雄川周辺の広い範囲を指す名称です。

富雄駅周辺は奈良市有数の郊外住宅地・マンション密集地となっており、人口密度も比較的高くなっています。一方、富雄川沿いについては駅から離れると「農地」などが多くなり、少し歩けば大変のどかな風景を味わえる地域としても知られます。

また、富雄エリアは奈良市の「西端」にあたることから生駒市・大阪方面とのアクセス性も高く、道路事情も富雄川沿いの通りがあるため比較的良好であり、ファミリー世帯が多く住むエリアにもなっています。

住宅事情

富雄エリアの住宅事情については、奈良市内の郊外住宅地の中では、立地の良さに対して不動産価格がやや割安な環境と言えます。市内主要駅と比べると、少なくとも「近鉄奈良駅・JR奈良駅」・「学園前駅」・「大和西大寺駅」・「菖蒲池駅」周辺と比較すると、不動産価格はやや安いと言える状況です。

富雄駅周辺は学園前駅・学研奈良登美ヶ丘駅・大和西大寺駅等に匹敵する郊外の拠点地域となっており、奈良市では大阪に最も近いエリアの一つでもあるため交通利便性も高いですが、多数のマンションが昭和の終わりや平成以降に供給されたこともあり、老朽化していない中古マンションでも1000万円程度の物件が見られる場合もあるなど、比較的お手頃な不動産価格となっています。

また、戸建てについても駅からやや離れた場所も含めると昭和期の物件が多いこともあり、数百万円程度の物件が珍しくないなどやはり割安感のある物件が少なくありません。

賃貸については、駅からバスでアクセスする場所に「近畿大学農学部」がある関係もあり、富雄駅のすぐ近くのエリアを中心にワンルーム物件等も広く供給されています。家賃水準については、一人暮らし向けであれば2万円台からとやはりお手頃な家賃の物件も多くなっています。

生活環境

生活環境については、富雄エリアは「商業施設」・「治安」・「教育環境」のいずれも高水準であり、平たく言えば大変使いやすい・住みやすい郊外と言える環境です。

近年は駅前のダイエーが閉店になるなどの状況がありますが、一方で新たにオープンした駅前のスーパー(ヤオヒコ)がある他、駅から少し離れたエリアにも車でアクセスしやすいスーパーマーケット等が複数あります。また、駅周辺には様々なお店・飲食店がありますので、日常生活には不便を感じることはありません。

また、教育環境については、奈良市の郊外住宅地に共通して言えることとして、受験に対する熱量が強く、学習塾への通塾率などが高い場所として知られています。なお、学習塾については富雄駅前よりも隣の学園前駅前の方が多くなっており、電車で塾に通われる方が多い状況です。

病院などについては、駅の徒歩圏に大規模病院はありませんが、郊外住宅地ということで小~中規模の開業医のかかりつけ医院などは充実しています。

なお、近鉄富雄駅周辺は、近畿地方でも有数の「ラーメン激戦区」であり、ラーメン人気店が複数あることで知られています。

交通事情

富雄エリアは、公共交通の利便性・道路交通の利便性のいずれも高くなっています。

公共交通については基本的には「近鉄富雄駅」が交通拠点となっています。富雄駅は、大阪難波・近鉄奈良方面への「快速急行・急行」は停車しませんが、準急以下の電車がほぼ終日約10分おきに利用可能であり、生駒駅などで快速急行・急行に乗り換えることで大阪方面へのアクセスは十分な利便性が確保されています。

富雄駅前には歴史的建造物も

また、駅へのバスアクセスについては、駅の北側については徒歩圏の住宅地が多いため本数は少な目ですが、駅西側の「富雄団地」方面へはほぼ昼間時20分おき・ラッシュ時10分おき程度、また駅南側の「帝塚山南・帝塚山西」住宅地方面等へはラッシュ時には10~15分おき程度・昼間時は30分おきのバスアクセスが確保されています。本数が非常に多いとは言えませんが、離れた住宅地・団地からの場合、通勤・通学を中心にバスの利用が一定以上あることも富雄エリアの特徴と言えるでしょう。

マイカーのご利用については、大和西大寺駅や菖蒲池駅周辺等と比べると、道路事情は比較的良好であり、富雄駅前・富雄川沿いを走る県道は片側2車線の大通りとなっており、南北の道路交通は利便性が高くなっています。また、帝塚山南・帝塚山西周辺をはじめ計画的に開発された住宅地については道路整備が比較的しっかりとしていますので、車を利用される方が多くなっています。

一方、駅北西側・北東側等一部の入り組んだ住宅地については、かなり狭い道が大半となっている区域もあります。少なくとも、土地勘が薄い場合は道に迷ったり、前にも後にも進めない状態になる可能性も否定できません。もっとも、こちらについては概ね富雄駅の徒歩圏のエリアですので車のご利用にこだわる必要はないでしょう。

地域のみどころ

奈良市最西端にあたる富雄エリアは、近鉄奈良駅周辺のような「観光地」ではありませんが、駅から離れた場所には霊山寺のように有名な観光スポット等もあるほか、駅近くにも由緒ある神社があることでも知られています。

霊山寺

霊山寺(りょうせんじ)は、奈良時代からの歴史を有する寺院であり、奈良市内有数の規模を誇る大寺院です。

一般的には「バラ園」で現在は有名になっており、バラの見頃には富雄駅から臨時バスが運行されるなど、大勢の観光客が訪れることで知られます。

添御県坐神社

添御県坐神社(そうのみあがたにますじんじゃ)は、富雄駅の南側、駅から徒歩圏の場所にある神社です。歴史は古く、奈良時代以前に創建されたとも伝わります。

神社周辺は郊外住宅地となっている場所も多いものの、神社には立派な鎮守の森が残されており、周辺住民の深い崇敬を集めています。

王龍寺

王龍寺(おうりゅうじ)は、富雄駅から北西に離れた山の中にある「禅寺」です。

観光地としての知名度は低いものの、傾斜地に広大な境内地を有しており、長い参道の続く風景など、みどころの多いお寺となっています。

杵築神社

杵築神社は、富雄駅から北に富雄川沿いを進んでいった場所にある神社です。

観光地ではありませんが、市内西部では有数の深い歴史を有する神社として知られ、周辺に農地が多いこともあり現在も地域の深い崇敬を集めています。

追分梅林

追分梅林は、富雄駅から南にかなり離れた第二阪奈道路沿いにある梅林です。

梅林は一時ほぼ全て枯死する状況となりましたが復興が進められ、近年は3月に地域団体によって梅林の運営が行われるなど、再び梅の名所として蘇りつつあります。

まとめ

奈良市の「富雄」エリアは、奈良市内では最西端に位置する地域であり、近鉄富雄駅を拠点に、周辺の広い範囲に住宅街・マンション建築などが広がっています。

富雄エリアはマンション供給が比較的多く、離れた住宅地は昭和期の開発ということもあり不動産価格は一部を除いて学園前駅周辺などよりは割安感があります。

また、近畿大学農学部がある関係でワンルームの賃貸物件がやや多めとなっていることもあり、一人暮らしなどにも住みやすい環境です。

スーパーマーケットなどは駅周辺に複数あり、教育・治安その他も含め生活環境は奈良市郊外らしく良好な環境です。

交通については、近鉄富雄駅をご利用頂くことで大阪難波・近鉄奈良方面へのアクセスは利便性が確保されている他、バス便についても駅西側・南側についてはある程度充実しています。また、奈良市郊外の中でも道路交通の利便性が高いエリアであるため、マイカーをお持ちの場合についてもスムーズな移動が可能です。