奈良市の水道・電気・ガス等「ライフライン」事情について(料金水準・新電力その他)

奈良の基礎知識

大きなベッドタウンとして発展し、現在も観光にとどまらず大阪へ通勤する大勢の市民が住まう「奈良市」。

奈良市内に移住を検討されている方であれば、気になるのは様々な「居住・生活環境」に関するテーマであると思います。

こちらでは、奈良市内の水道・電気・ガス等諸ライフラインに関する情報については、基本的な内容・特徴をご案内していきます。

水道について

下水道整備率が比較的高め

奈良市の「水道」については、その他の自治体と同様に自治体の水道事業(奈良市企業局)により市内全域に上水道が供給されています。

リンク:奈良市企業局

上水道については、市内のどこでもご利用頂けるのは当然のことながら、下水道についても市街地の大半のエリアや山間部の一部エリアについては整備が完了しており、下水道未整備のエリアは人口の10パーセント弱にとどまっています。なお、下水道が整備されていないエリアに住んでいる方は浄化槽等を使用しています。

下水道普及については、全国的には自治体ごとの格差が著しく、市街化された地域でも下水道の少ない自治体などがありますが、奈良市については古い市街地も含めて比較的整備されている部類にあたると言えるでしょう。

水道料金はやや割高?

気になる「水道料金」については、ほとんどご利用頂かない場合や一人暮らしの場合については、他自治体と比べてかなり安くなる場合がありますが、要使用量に従って増える金額がやや多いため、お風呂にしっかり入る一人暮らし世帯や一般的なファミリー世帯でご利用頂く場合、全国的な平均よりやや割高になるとうな水道料金が設定されています。

なお、2020年4月以降については、奈良市全域で下水道料金が2割程度値上げされますので、全体としても10%程度の値上げとなります。

水道料金は、上下水道が整備されているエリアでは両方の料金が、下水道の整備されていないエリアでは上水道の料金のみが請求されます。但し、浄化槽などをご利用の場合は、洗浄や交換にかかる費用はは各世帯に委ねられていますので、市内での「田舎暮らし」等を検討されている方で、下水道が整備されていない場所である場合は、その点はご留意頂く必要があります。

申し込みについて

奈良市の水道に関する申し込みについては、入居される物件のドアノブなどに取り付けてある水道の「使用者番号」・「水栓番号」をご確認の上、電話等で申し込むことが可能です。

リンク:奈良市企業局

現在一般的な「インターネット申し込み」については、他市がウェブサイト上の申し込みフォームへの入力だけで利用開始・停止が申し込めるものが多い中で、7日前まで限定・奈良県の電子申請システムへの登録という条件があり、少しだけ余分な手間がかかります。

すぐに申し込みたいのであれば、電話の方がスムーズに申し込みできますので、電話のご利用をおすすめします。

なお、水道の開通・利用停止にあたっては特に立ち合いなどの確認は必要ありません。利用開始の場合、基本的には止水栓を自分で操作頂く形となります。

電気について

電気については、市内の全域で関西電力の電気が供給されている他、市内では複数の新電力会社から電気供給を受けることも可能です。

奈良市内で比較的知られた新電力としては、「奈良電力」や「ならコープでんき」等がありますが、関西電力に次ぐ最大の電気供給は関西で10%弱のシェアを有する「大阪ガス」の電気事業となっています。

電気料金については、各事業者ごとに「お得」なポイントがそれぞれ違う場合がありますが、数年来競争が激化していることもあり、単純に「電気を使う」だけであれば、それほど大きな料金差はないという状況もあります。

申し込みについては、各電力事業者により異なりますが、基本的に立ち合いなどは不要であり、インターネット申し込みによって速やかにご利用開始が可能です。

ガスについて

ガスについては、奈良市街地の広い範囲が大阪ガスの供給区域になっていますので、そちらでは便利に都市ガスをご利用頂けます。

リンク:大阪ガス

大阪ガスの利用開始にあたってはガス機器のチェックのために「立ち合い」が必要になりますので、インターネット申し込みや電話で事前に申し込んだ上で立ち合い日時を決定する形となります。

立ち合いについては、3月下旬などの引っ越しシーズンを除いては、ほとんどのケースで希望の日時(任意の日、午前・午後の計3区分のうちの一つ)とすることが可能です。

なお、都市ガスはすべてのエリアでは供給されておらず、山間部については全てのエリアがプロパンガス利用となります。また、山間部ではなくても奈良駅から南に離れた農村エリアではプロパンガスによるガス供給となっているエリアも少なくありません。

この他には、都市ガスの供給区域であり奈良駅に近い市街地であっても、「古いアパート」等については都市ガスのガス管を接続しておらず、プロパンガスになっている物件も見られますので、物件探しの際にはガスの種類をあらかじめ確認して頂く必要があります。

ガス料金については、全国的・一般的に都市ガスよりプロパンガス料金が大幅に割高となっており、奈良のプロパンガス料金は、全国的に見ても決して安いとは言えない料金水準となっています。

賃貸物件でプロパンガス利用の場合、基本的に利用するガス会社は最初から決まっていますので、価格を比較して業者を選ぶようなことは出来ません。

ちなみに、市街地においては、大阪ガスの都市ガスが供給されている場合は、大阪ガス供給区域一律のガス料金となっており、電気と組み合わせることで便利にご利用頂ける場合も多くなっています。

なお、お引越しいただく物件によってはオール電化の物件も一定数はあると思いますので、そのような場合はガスについての心配は特に必要ありません。

その他ライフライン

インターネットについては、近年はポケットWifiの普及が進んでいるため、選択肢は光ブロードバンド回線だけではありませんが、奈良では近鉄ケーブルネットワーク(KCN)が光回線の最大手であり、その他にはeo光やOCNなどのご利用が一般的です。

リンク:近鉄ケーブルネットワーク

Wimax回線などポケットWifiについては、市内の大半で利用可能ですが、東部山間部・都祁エリアについては一定の規模の集落でも利用不可の場合が少なくありません。なお、奈良市街地については全域・100%が通信エリアに含まれています。

まとめ

以上、奈良市内の水道・電気・ガスなど諸ライフラインに関する基本的な情報を解説してきました。奈良市については、水道とプロパンガスについてはやや割高な側面も否定できませんが、下水道供給世帯が比較的多くなっているなど、山間部を除いては京阪神の主要都市と大差ない利便性・社会インフラが確保されています。

移住をご検討になる場合、市街地の比較的新しい物件であればほとんどの場合特に留意する点はありませんが、市街地周辺も含め古い物件やアパートの場合は一部でプロパンガスとなっている場合、また一部で浄化槽を利用しているケースがあります。

市街地ではなく「田原」・「柳生」・「都祁」エリアなどでの「田舎暮らし」をイメージしておられる場合については、ガスはプロパンガスが基本であり、下水道は一部では整備されていますが浄化槽利用・未整備の地域も少なくありませんので、その点はご留意ください。