近鉄「週末フリーパス」の料金・利用範囲・利用期間など「使い方」をご案内

各種お役立ち情報

近鉄電車でご利用頂ける「お得な切符」類は、乗り放題きっぷや往復タイプのきっぷなど様々な種類のものが発売されていますが、最もシンプルに「近鉄電車全線」が乗り放題になるきっぷとして唯一発売されているのが「週末フリーパス」。

その名の通り、週末・土日を含む期間(金・土・日または土・日・月)の3日間連続で乗り放題になる週末フリーパスは、近鉄全線が乗り放題になるため、大阪・奈良・京都・伊勢志摩・名古屋など近鉄電車の運行されている場所であればどこへでも行くことが出来ます。

こちらのページでは、そんな便利な「週末フリーパス」について、その特徴や発売額(料金)・利用可能区間・利用方法などについて詳しくご紹介していきます。

週末フリーパスのここが便利!

大阪・京都・奈良・伊勢志摩・名古屋周辺を自在に移動

近鉄の「週末フリーパス」は、その「フリー」という名の通り「近鉄電車全線」が乗り放題になるものです。

近鉄電車は日本一営業キロ数の長い私鉄であり、京都線で京都へ、大阪・奈良線で奈良・大阪難波・大阪上本町などへ、山田・鳥羽・志摩線で伊勢市・宇治山田・鳥羽・賢島方面へ、名古屋線で名古屋へ行くことが出来るなど、奈良県と三重県を中心に大阪府・京都府・愛知県にまで足を延ばすことが出来るきっぷとなっています。

JR線全線がご利用可能な「青春18きっぷ」と比べるとさすがに利用可能な範囲は狭いとはいえ、週末の利用限定でも「通年」発売されている「週末フリーパス」は非常に利便性の高いきっぷであると言えるでしょう。

1日当たり料金が安い

週末フリーパスは、金・土・日または土・日・月の連続する3日間限定で、大人4400円・子供2200円で発売されています。

1日当たりの料金として見ると、大人は1日1500円未満で近鉄全線が乗り放題になる計算となっていますので、確実に3日間ご利用になるのであれば、国内の様々な「フリー切符」類の中でも特にお得な度合いが高いきっぷとなっているのです。

なお、利用については3日間のうち2日間だけ使うような使い方も可能です。

特急券を別途購入で「特急利用」も可能

また、週末フリーパスについてはJR線の「青春18きっぷ」のように、「普通電車類」しか使えないという制約はありません。

もちろん、「特急」をご利用になるのであれば「週末フリーパス」に加えて「特急券」を別途購入する必要はありますが、特急券さえ買えば「週末フリーパス」を「乗車券・運賃分」に充てる形で特急にご乗車頂くことも出来ます。

すなわち、土日などを利用して「近鉄特急の旅」をする際に、「運賃」の分を非常に割安にご利用頂ける「お得なきっぷ」としても「週末フリーパス」は大変便利なきっぷと言えるのです。

発売額・利用期間

発売額:大人4400円・子供2200円

利用可能期間:金・土・日、または土・日・月曜日の連続する3日間
・通年発売しています。発売は乗車日の1ヶ月前からとなりますが、前日まで(「金曜」に利用開始の場合「木曜」までに購入が必須)限定です。
・利用当日の発売は行われていません。
・祝日の配列などは関係なく、上記の曜日のみご利用可能です。

週末フリーパスについては、「長距離」の移動を含む場合、また「何度も乗り降りする場合」にはお得となります。

例えば1日目は名古屋から伊勢志摩を経由した後大阪へ移動し、2日目は大阪と奈良を観光し、3日目には奈良を観光してからから名古屋へ戻る。といったような場合、その都度正規運賃を払っていくとざっくりとした目安としては7000円以上の運賃がかかることになりますが、週末フリーパスを使えば大人4400円ですべての運賃が賄えてしまいます。

また、名古屋〜大阪間など距離が長い区間であれば、単に往復するだけでも通常運賃よりも安くなります。

一方、奈良・大阪・京都エリアなどを移動・観光するだけであれば、元が取れない場合もあります。奈良観光のみの場合は近鉄電車の別のお得なきっぷ「奈良世界遺産フリーきっぷ」の方がお得な場合も多いですので、どのようなルートで観光をして、通常の運賃ではどれくらいかかるのか・他のお得なきっぷはないかを確認した上でご利用頂くのがおすすめです。

利用可能区間・エリア

利用可能区間:近鉄電車の「鉄軌道線」全線

・生駒ケーブル、信貴ケーブルは利用可能ですが、葛城山のロープウェイはご利用頂けません。
・葛城ロープウェイについては、週末フリーパスの提示で運賃が半額になる割引券が特典として設けられています。

「週末フリーパス」では、上記のように割引利用となる葛城ロープウェイを除いては近畿日本鉄道線の全線が利用可能です。

なお、あくまでも利用できるのは現在の「近鉄線」のみであり、近鉄から分割され第3セクター化された鉄道線(伊賀鉄道・四日市あすなろう鉄道・養老鉄道)、近鉄名古屋線の支線的役割を果たす三岐鉄道については利用できません。この他近鉄バス・奈良交通・三重交通・名阪近鉄バス等近鉄グループのバス路線についても利用は出来ません。

発売場所・使い方

週末フリーパスは、近鉄電車の主要駅で発売されています。大阪難波・大阪上本町・京都・近鉄奈良・名古屋・大阪阿部野橋といった大きな駅では窓口でのご購入が可能となっている他、それ以外の主要な駅でも定期券・特急券自動発売機でお買い求め頂けます。

◇発売駅一覧(定期券・特急券自動発売機の場合)
大阪難波・近鉄日本橋・大阪上本町・鶴橋(乗り換え改札口では発売なし)・布施・長瀬・近鉄八尾・高安・河内国分・五位堂・大和八木・桜井・名張・桔梗が丘・榊原温泉口・伊勢中川・河内小阪・八戸ノ里・東花園・瓢箪山・生駒・富雄・学園前・大和西大寺・新大宮・近鉄奈良・京都・近鉄丹波橋・向島・小倉・新田辺・高の原・荒本・新石切・学研奈良登美ヶ丘・大阪阿部野橋・針中野・矢田・藤井寺・古市・尺土・橿原神宮前・飛鳥・壺阪山・福神・六田・吉野・喜志・河内長野・近鉄名古屋・近鉄弥富・桑名・近鉄四日市・塩浜・白子・津・津新町・久居・松阪・明星・伊勢市・宇治山田

この他には近畿日本ツーリストグループの店舗などでも発売可能です。

まとめ

近鉄「週末フリーパス」は、金・土・日もしくは土・日・月の連続する3日間に近鉄(近畿日本鉄道)の全線(鉄道線とケーブル)が乗り放題になるきっぷです。乗り放題になるのは特急以外の電車ですが、特急についても特急券をお買い求め頂ければ、運賃分はこのきっぷで利用することが可能です。

発売額(料金)は、大人4400円・子供2200円となっています。きっぷは主要駅で発売されており、大きな窓口がない駅でも定期券・特急券自動券売機で発売されている所が多くなっています。

週末フリーパスは、1日当たり1500円以内で乗り放題になりますので、沿線で何度も乗り降りして観光をされる場合や、名古屋〜大阪・名古屋〜奈良・京都〜伊勢志摩といった移動など(この場合往復でもお得)をお得にご利用頂けます。なお、大阪・京都から奈良方面のご旅行の場合は「奈良世界遺産フリーきっぷ」がお得になる場合も多いため、あらかじめきっぷの内容をご確認の上ご利用下さい。