【石のカラト古墳】復原された墳丘をご覧いただける古墳は府県境に

知られざるスポット

石のカラト古墳とは?

石のカラト古墳は、奈良市と京都府の府県境の真上、近鉄高の原駅から西に少し離れた「平城ニュータウン」の一角に位置する古墳です。

古墳は市内のその他古墳と比べ比較的新しく、8世紀前半頃の築造と考えられています。そのため奈良時代の貴族を埋葬したとも推定されていますが、具体的な被葬者については明らかではありません。

構造としては上円下方墳と呼ばれる形式であり、上段部は直径約9.2m・高さ約1.6m、下段部は一辺約13.8m・高さ約1.2mであり、決して大きな古墳ではありませんが、現在の周辺風景の中では異彩を放つ存在となっています。

埋葬施設は横口式石槨(石棺式石室)となっていますが、復原にあたって埋め戻されているため現在は確認することは出来ません。なお、副葬品については盗掘などを受けているものの、金銀の玉などが発見されています。

現在の古墳は1987年(昭和62年)に復原整備されたものであり、当初の姿と同じ古墳という訳ではありませんが、奈良の古墳巡りをする際にはぜひ立ち寄っておきたい場所となっています。

復原整備された石のカラト古墳は、周囲からその姿をご覧いただけます。なお、石室などは復元されておらず、石積みの墳丘部分のみが復原された形となっています。

交通・アクセス

近鉄高の原駅から奈良交通バス「兜台五丁目」・「学研奈良登美ヶ丘駅」行き乗車、「兜台三丁目」下車、南西に徒歩約2分

近鉄高の原駅から西に徒歩約18分

周辺地図

周辺は歴史散策のルートなどからは大きく外れており、古墳は広大なニュータウンの一角にひっそりと佇む形になっています。近くに唯一ある史跡としては「押熊瓦窯跡」があります。