日本有数の観光名所であり、年間を通して国内のみならず海外からも含め観光客が多数訪れる世界遺産「東大寺」。
こちらでは、東大寺へのアクセス情報について、「車(マイカー)」でアクセスされる場合について、その注意点や駐車場に関する情報等を中心にご案内していきます。
なお、あらかじめ確認しておくこととしては、原則としては東大寺へのアクセスには「車」はおすすめできないという点が挙げられます。東大寺周辺は観光シーズンには渋滞が激しくなるほか、駐車場が満車になることも多くなっており、本来は「公共交通機関」のご利用が推奨されます。
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この記事では、あくまでも「車によるアクセス」をご案内していきますが、「基本は公共交通」という前提ですので、その点はご留意の上記事をご覧下さい。
東大寺に車でアクセスする場合の基本
「東大寺の大規模駐車場」はありません
東大寺については、「お寺」の境内などに大規模なマイカー向け専用駐車場があるわけではありません。
一般論としては「公共交通機関により参拝に訪れる」ことが中心的に想定されていると考えられ、車についてはお寺近隣の駐車場を利用する形となります。
なお、貸し切りバスなどについては、主に東大寺南大門のすぐそばにあるバス駐車場を利用したり、2019年に開業した「奈良公園バスターミナル」を利用する形となっています。
境内に駐車場がないため、原則的には一部スポットを除き、東大寺の主要なみどころのすぐ近くまで車で乗り入れることはできません。
民間駐車場については、基本的に境内の西側・南側を取り巻くように点在しています。駐車場は場所によって料金や徒歩アクセスの利便性が大きく異なります。
地図・ナビに注意
「境内駐車場がない」東大寺は、境内方向へ進む道へ車で乗り入れても、駐車する場所がありませんので意味がありません。
しかしながら、地図やナビによって「東大寺」方面を参照した場合、境内の中へ車でアクセス可能であると勘違いされる場合もあり、境内周辺に迷い込んでしまう可能性がないとは言えません。
とりわけ京都方面・京奈和自動車道(京奈道路)方面から訪れる場合、「焼門前」の交差点を左折した後直進していくと東大寺境内方向へ進む形になっていますが、境内方向へ進んでも駐車スペースはなく、「諸車進入禁止」の看板が見える場所で折り返しを余儀なくされますのでご注意下さい。
境内に間違えて入ってしまった場合、一見すると駐車できそうなスペースが見受けられるからと言って絶対に駐車してはいけません。東大寺周辺の道路は駐車禁止が基本で、そもそも多くの場所は進入禁止です。お寺の事業用車などが行き交うこともあります。
観光シーズンは渋滞が当たり前
東大寺へのアクセスに限らず、奈良公園一帯・興福寺・春日大社などへの車によるアクセスにも共通する事項ですが、春や秋の土日祝日など「観光シーズン」、また初詣の時期などを中心に観光地一帯・奈良市街地周辺の主要道路はほぼ必ず渋滞することになります。
また、そのような場合は東大寺周辺をはじめ利便性が比較的高い駐車場は満車となる場合があり、駐車するだけでも一苦労となることもあります。
例えば、あくまでも一例ですが、駐車料金だけで2000円以上かかる上に、駐車するまでに渋滞の中を相応の時間待つようなケースもあります。
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先述している通り、原則としては公共交通機関によるアクセスがおすすめです。奈良は予想以上に電車・バスの利便性は高くなっています。
近隣の駐車場について
東大寺は、先述の通り「境内の駐車場」はありませんが、境内が広いため「東大寺近隣・周辺の駐車場」と言える駐車場が多数あります。
最も東大寺に近いような駐車場の場合、南大門周辺まで徒歩すぐの駐車場も存在します。
奈良公園一帯に大規模な駐車場はそう多くありませんが、例えば東大寺近くのバス通り沿いには複数の駐車場があり、観光シーズン(春や秋の土日祝日・大規模行事開催時など)を除いては比較的スムーズに駐車できる場合もあります。
なお、駐車料金は東大寺などに近いほど高くなり、平日でも割高感のある料金設定の駐車場もあります。料金を安くしたい場合、離れた場所にある駐車場を使うことで駐車料金を節約できますが、徒歩移動が長くなりますので効率的な観光はできません。
駐車料金については、多くの駐車場で平日と土日祝日の料金差(最大料金など)がかなりの額となっています。また場所によりますが、初詣シーズンや大型連休などの観光シーズンには一層割高な「特別料金」が設定される場合もあります。
ちなみに、2023年現在東大寺の公式サイトにおいては、「GSパーク東大寺西大門駐車場」が公式的に案内されています。こちらの駐車場は、台数は少ないですが、東大寺境内へのアクセス性には最も優れた駐車場の一つとなっています(場所としては戒壇堂方面などに近いエリアとなります)。
GSパーク東大寺西大門駐車場(18台) | 2023年春現在の状況(その後変更される場合あり) |
駐車時間 | 24時間 |
駐車料金(通常の月~金) | 8時~20時:30分200円 20時~8時:60分100円 最大料金:当日に限り最大700円 |
駐車料金(通常の土日祝) | 8時~20時:20分300円 20時~8時:60分100円 最大料金設定なし ※この他平日も含めた一部時期に特別料金の設定あり |
所在地 | 奈良市押上町6-1 地図 |
駐車場については、駐車する場所によって東大寺への徒歩ルートや、その他観光スポットとのアクセス性が大きく異なりますので、「なんとなく」駐車するというよりは、あらかじめ現在地を把握した上で駐車されることをおすすめします。実際に、時折「どこに駐車したかわからなくなった」というケースも見られます。
また、東大寺の観光に合わせ春日大社や興福寺・奈良公園・ならまち一帯を観光する場合、散策する場合でも駐車場を利用することで当然ながら「同じ場所へ戻る必要性」が発生します。
公共交通機関の利用であれば、自由に散策しても多くの場合最寄りバス停から駅にスムーズに帰ることが可能ですが、車の場合は遠くへ行っても駐車場へ歩くなどして戻る手間が掛かるケースが多い(駐車場が駅前でない場合、バスなどでの移動は不便なケースもあります)ので、その点はご留意の上車で訪れるようにして下さい。
まとめ
以上、東大寺に「車でアクセスする場合」の基本情報や駐車場に関する情報をご案内してきました。
原則としては公共交通機関によるアクセスがおすすめされる東大寺。境内には大規模駐車場などは一切ありません。また、基本的に境内へ車で乗り入れることは出来ません。
車でアクセスする場合は広い境内の周辺に点在する近隣の駐車場をご利用頂く形となっています。
駐車場については駐車する場所によって徒歩アクセスの利便性や駐車料金などが大きく異なります。また駐車する場所をあらかじめ把握しておかなければ「どこに停めたかわからなくなる」というケースも散見されますので、その点はご留意の上車でアクセスするようにして下さい。
東大寺へは、JR・近鉄奈良駅からバスのご利用が大変便利となっており、春日大社・興福寺・奈良公園一帯からの場合徒歩で散策するのが一般的です。
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東大寺の観光に関する詳細な情報については、上記関連記事で詳しくご案内しています(記事内容は過去の情報・アーカイブとなっています)。