興福寺の「拝観」に関する情報まとめ(拝観料・拝観時間・割引・拝観のコツ等)

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阿修羅像をはじめとする多数の国宝を所蔵する「国宝のお寺」として名高い世界遺産「興福寺」。

こちらのページでは、興福寺の拝観に関する情報について、拝観可能な場所の拝観料・拝観時間・拝観料の割引制度・混雑状況をはじめとする拝観のコツなどを解説していきます。

興福寺境内は東大寺や春日大社と比較するとかなりコンパクトな空間であるため、あらかじめ巡るルートなどを決めていなくても、比較的スムーズに観光して頂けるようになっています。

興福寺で通年拝観・観覧可能な場所は「中金堂・東金堂・国宝館」の3か所であり、「南円堂」についてはいつでも参拝可能ですが、内部の拝観は特別公開時を除き出来ません。また「北円堂」についても特別公開期間のみ拝観可能となります。

状況によっては臨時に拝観出来ない場合・臨時の特別公開などが実施されるケースがあります。最新の状況は、興福寺様の公式情報などをご確認下さい。

興福寺の拝観時間について

東金堂の拝観受付

東金堂・国宝館・中金堂:9時~17時(入堂・入館は16時45分まで)
境内散策:自由(24時間)

2023年6月中旬以降、「東金堂」が工事により拝観不可となり、代わりにコロナ禍以降拝観中止となってきた「中金堂」の拝観が可能となっています。

興福寺の拝観時間については、通年公開している国宝館・東金堂・中金堂ではいずれも同じ拝観時間が設定されています。特別公開開催時の北円堂・南円堂も同様の拝観時間となります(三重塔特別公開時は16時まで)。

東大寺のように季節ごとの拝観時間の違いなどもなく、年中無休・いつでも基本的に上記の拝観時間となっています。

興福寺の境内散策については、24時間いつでも自由に散策することが可能です。なお、五重塔等のライトアップについては、22時頃まで行われていますので、それ以降の時間帯については真っ暗となります。

昼間時は大勢の観光客が行き来する境内も、早朝などはひっそりとした風情が広がっていますので、混雑を回避したい場合は早朝などに境内散策をするのもおすすめです。

また、興福寺では年間を通して各種行事が開催されますが、それによって拝観不可となるようなケースは基本的になく、境内散策も概ね通常通り行うことが可能です。

興福寺の拝観料(割引)について

興福寺の拝観料については、拝観時間とは異なりそれぞれの場所ごとに違います。

拝観料は国宝館・東金堂・中金堂と特別公開開催時の北円堂南円堂に適用されます。

なお、国宝館と東金堂の拝観に限り、両方を拝観頂ける「連帯共通券」が発売されていますので、それぞれの拝観料を払うよりも拝観料を安くすることが可能です。

◇国宝館の拝観料

一般団体(30名以上)身体障害者
大人・大学生700円600円350円
高校生・中学生600円500円300円
小学生300円200円150円

◇東金堂の拝観料

一般団体(30名以上)身体障害者
大人・大学生300円250円150円
高校生・中学生200円150円100円
小学生100円90円50円

◇国宝館・東金堂連帯共通券

一般
大人・大学生900円
高校生・中学生700円
小学生350円

※共通券の発売は毎日16時までとなっていますのでご注意下さい。

◇中金堂の拝観料

一般団体(30名以上)身体障害者
大人・大学生500円400円250円
高校生・中学生300円200円150円
小学生100円90円50円

◇北円堂の拝観料(10月17日の南円堂特別公開時も同様)

一般
大人・大学生300円
高校生・中学生200円
小学生100円

拝観料については、身体障害者手帳を呈示の場合、手帳を所持している本人様に加え、介助者1名も同じ割引(半額)料金が適用されます。

また、奈良市ななまるカード(老春手帳)をお持ちの場合は拝観は無料となります。

この他、三重塔が年1回特別公開される場合については拝観料は必要ありません。

また、五重塔など通常は定期的な公開が実施されていない場所が特別公開される場合はその都度拝観料が設定されます。

2019年のように北円堂・南円堂が合わせて特別公開される場合についても、通常の北円堂・南円堂の拝観料ではなく別途拝観料が設定(2019年秋の場合一般1000円)されました。

拝観のコツ・拝観にあたっての注意事項

興福寺については、近鉄奈良駅に近いこともあり、ほぼ通年昼間時は大勢の観光客でにぎわいを見せていますが、東大寺大仏殿ほどの混雑ぶりになることは余りありません。

なお、興福寺は修学旅行をはじめ団体観光客が多いため、時期に関わらず団体観光客がいる場合は混雑する場合があります。また、北円堂については特別公開開催時の土日祝日には混雑することがあります。

境内散策のみであれば、朝早い時間に訪れることで、ほとんどの場合は非常に静かな環境で興福寺の雰囲気を味わって頂くことが可能です。また、拝観開始時刻に合わせて訪れることで、国宝館・東金堂・中金堂についても概ね静かな環境で拝観頂ける場合が多くなっています。

御朱印の授与については、中金堂・東金堂等の御朱印については中金堂前の興福寺勧進所・南円堂等の御朱印については南円堂脇の授与所(納経所)において頂くことが可能です(状況によって、授与される御朱印の種類が異なる場合があります)。北円堂の特別公開期間については、北円堂の御朱印の授与も南円堂脇の授与所で行われます。

興福寺は、境内が比較的コンパクトですので、参拝・拝観・御朱印授与ともに観光客が多い場合でも比較的スムーズにして頂ける環境です。

まとめ

興福寺においては、国宝館・東金堂・中金堂において通常の場合は通年拝観が可能です(臨時に状況が変更となっている場合などがあります・最新の状況は別途興福寺様の公式的な情報をご確認下さい)。北円堂・南円堂等については特別公開時のみ拝観頂けます。

拝観料はそれぞれの場所ごとに異なりますが、国宝館・東金堂については共通のチケットで拝観することも可能です。なお、拝観料金が必要な場所の拝観時間は、基本的に9時~17時(最終入場16時45分)です。

混雑については、通年大勢の観光客でにぎわいを見せますが、東大寺大仏殿のような混雑ぶりになることは基本的にありません。早朝や拝観開始時刻頃に境内を訪れることで、かなり静かな環境で拝観して頂くことが可能になります。