【塩塚古墳】墳丘の形状が比較的わかりやすい中規模古墳 | 奈良まちあるき風景紀行

【塩塚古墳】墳丘の形状が比較的わかりやすい中規模古墳

知られざるスポット

塩塚古墳とは?

塩塚古墳は、奈良市北部に位置する「佐紀盾列古墳群」に含まれる古墳の一つであり、歌姫・佐紀町地域の農村・住宅などが混在する地域の一角に位置します。

形状としては全長105m・前方部の直径が52m・後円部の直径65mほどの中規模古墳であり、築造時期については古墳時代中期の5世紀中頃と推定されています。

古墳の東半分は現在は植生が余り見られないため、前方後円墳としての形状をわかりやすくご覧頂けるようになっています。

その一方で、前方部はかなり高さが低く後円部との高低差が見られるために、奈良時代に庭園「松林園」の開発などで一帯の土地が利活用される際に前方部の土砂が削られたものと推定されており、当初の古墳の形状は残されていません。それを裏付けるように前方部からは奈良時代の瓦が数多く出土しています。

なお、後円部の中央からは粘土槨が発見され、木棺の構造と副葬品としての鉄剣・鉄斧などが確認されています。

知名度が高いとは言えない古墳ですが、宮内庁管理の周辺の大規模古墳と比べると近い場所で古墳の形状をご覧頂きやすい環境ですので、周辺散策の折には訪れてみることもおすすめです。

塩塚古墳の風景

塩塚古墳は、奈良市北部の歌姫町・佐紀町にかけての農地や住宅が混在した地域にあります。写真からもわかるように、離れた場所からでも墳丘があることはよくわかるようになっています。

なお、古墳への案内表示などが充実している訳ではなく、古墳へは未舗装の道を進んでいくことになります。

塩塚古墳(奈良・佐紀)の前方部

古墳の前まで来ると、石標や案内板なども見られます。目の前でご覧頂けるのは「前方部」の部分です。

塩塚古墳(奈良・佐紀)の後円部

北側には「後円部」の部分もしっかりとご覧頂けます。植生が見られないために、前方部と後円部の形状はよくわかるようになっています。

塩塚古墳の案内板

観光地と言う訳ではありませんが、史跡として奈良県による案内板も設置されています。

南側から望む古墳。佐紀盾列古墳群は、とりわけこの塩塚古墳周辺に中規模・小規模古墳が点在しており、塩塚古墳のみならず少し大きな茂みがあると思えばそれは「墳丘」であるという場合が多くなっています。

交通・アクセス

近鉄平城駅から東に徒歩約12分

近鉄大和西大寺駅から北東に徒歩約25分

近鉄大和西大寺駅から奈良交通バス「歌姫町」行き(昼間時の本数少ない)乗車、「歌姫町」バス停下車、西に徒歩約3分

※塩塚古墳への案内表示などは特にありません。

周辺地図

一帯は平城宮跡の北側、「歌姫」地域と呼ばれる歴史ある地域であり、添御縣坐神社などのみどころもあります。

すぐそばにある佐紀盾列古墳群のその他古墳としては、オセ山古墳・瓢箪山古墳・猫塚古墳などがあります。