世界的観光地として日々大勢の観光客が訪れる奈良・東大寺。こちらのページでは、東大寺の「拝観」に関する情報について、拝観料・拝観時間・割引制度・拝観にあたっての注意事項やコツなどを詳しくご案内してまいります。
東大寺では、通年拝観可能な場所として「大仏殿・法華堂(三月堂)・東大寺ミュージアム・戒壇堂」が有名となっています。また、境内にはその他にも観光客の数はそれほど多くないもののの、四月堂や念佛堂のように「拝観料なしで拝観可能」なお堂、また開山堂や勧進所のように年1~2回のみしか特別公開されない場所もあります。
東大寺境内はかなり広い空間となっていますので、あらかじめ拝観時間や拝観する場所を巡るルートなどをご確認頂くことで、スムーズな観光が可能となります。
なお、掲載情報については当記事の情報からその後変更となっている場合がありますので、その点についてはあらかじめご注意の上当記事をご覧下さい。
東大寺の拝観時間について
東大寺の拝観時間については、通年拝観・観覧可能な場所については以下の通りとなっています。
拝観時間・拝観料の設定はあくまでも以下の各お堂、スポットの内部を拝観する場合に必要なものとなります。
4月~10月 | 7時30分~17時30分 |
11月~3月 | 8時~17時 |
法華堂(三月堂)・戒壇堂(戒壇堂は2020年以降3年間程度拝観不可)
通年 | 8時30分~16時 |
※戒壇堂は、2020年7月1日以降改修により3年間拝観不可(四天王像は東大寺ミュージアムへ、隣接する千手堂を特別公開)
※大仏殿は毎年1月1日0~8時、8月13日・14日の夜間の一部は無料拝観時間となります。
※8月15日は「万灯供養会」で19時~22時に拝観可能となります(拝観料要)。
4月~10月 | 9時30分~17時30分(最終入館17時) |
11月~3月 | 9時30分~17時(最終入館16時30分) |
※東大寺ミュージアムは展示替え作業によりまれに臨時休館となる場合があります。
一部では、4~10月と11~3月で拝観時間がやや異なり、冬は拝観可能な時間がやや短くなります。
大仏殿については、朝の比較的早い時間からの拝観が可能であるほか、他のスポットについても人が増え始める前の時間帯から拝観が可能です。
奈良が観光客でにぎわいを見せるのは概ね昼前からですので、拝観開始時間周辺に訪れることで、混雑とは無縁の静かな環境で拝観して頂けるようになっています。
この他、東大寺では大仏殿・法華堂ほどの訪問者はいませんが、以下のお堂が拝観可能となっています。
堂宇の名称 | 拝観時間 |
---|---|
四月堂(三味堂) | 8時30分~16時 |
念佛堂 | 8時30分~16時30分 |
指図堂 | 8時30分~16時30分 |
不動堂 | 8時30分~16時 |
千手堂 | 8時30分~16時 |
多くの堂宇または隣接する場所には御朱印授与所(売店)などがあり、基本的に時間内は「有人」となっています。
日頃ご覧頂けないお堂の公開(秘仏特別公開)は年1~2日程度、拝観時間は9・10時~16時頃となっています。
なお、「境内散策」は24時間・365日基本的に自由です。修二会(お水取り)期間などの一部時間帯に規制が行われる例外などを除き、どこでも・いつでも自由に散策して頂けます。
東大寺の拝観料(割引)について
東大寺の拝観料については、 大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂・東大寺ミュージアムごとに以下のような料金となっています。
また、俊乗堂・開山堂・勧進所の特別公開が実施される場合も、下記の拝観料(大人)をお支払い頂く形となります。
先述した通り、境内散策をするのみ(二月堂の参拝も含む)の場合、また無料拝観可能な四月堂などを拝観する場合だけであれば拝観料は必要ありません。
通常の拝観料(個人) | 団体割引 | |
大人(大学生以上) | 600円 | 550円 |
高校生 | 600円 | 500円 |
中学生 | 600円 | 400円 |
小学生 | 300円 | 200円 |
なお、大仏殿と東大寺ミュージアムの拝観に限り、セット券が発売されています。セット券については各種割引は適用されません。
団体割引については30名以上の団体に適用されます。なお、学校については取り扱いが違う場合があります。詳細は 東大寺の公式サイト をご覧下さい。
大仏殿と東大寺ミュージアム「セット券」の拝観料 | |
大人(中学生以上) | 1000円 |
小学生 | 400円 |
大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂・東大寺ミュージアムは上記セット券の利用時を除き、それぞれ以下の料金が掛かります。
例えば、大仏殿を見た後に法華堂(三月堂)・戒壇堂を順に巡った場合、通常の大人拝観料金は合計1800円となります。
セット券利用の場合でも、法華堂(三月堂)・戒壇堂の拝観については別途拝観料が必要ですので、大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂・東大寺ミュージアムの全てを巡った場合は通常の大人拝観料金は2200円となります。
また、障害者割引適用時の拝観料については以下のような料金となっています。
拝観料(障害者) | 特別団体割引 | |
大人(大学生以上) | 300円 | 275円 |
高校生 | 300円 | 250円 |
中学生 | 300円 | 200円 |
小学生 | 150円 | 100円 |
なお、奈良市の老春手帳・奈良市ななまるカードをお持ちの方は、呈示で無料で拝観することが可能です。
拝観のコツ・拝観にあたっての注意事項
「大仏殿」については通年混雑が見られ、混雑時間帯を回避することで比較的静かな環境で拝観して頂くことが可能です。混雑状況及び混雑回避のコツについては、以下の関連記事をご覧下さい。
関連記事:奈良「東大寺」の「混雑状況」について(時間帯別・通常時・繁忙期・お正月・お水取り開催時など)
なお、法華堂(三月堂)・戒壇堂・東大寺ミュージアムについては団体観光客が訪れる場合を除いては、極端な混雑は余り見られません。
境内ではとりわけ二月堂裏参道一帯・戒壇堂周辺・東塔跡一帯などは比較的静かな風情が広がっていますので、混雑する場所を訪れるのみならず、広く境内散策をしてみることもおすすめです。
また、写真撮影については、法華堂(三月堂)・戒壇堂・東大寺ミュージアムなどの仏像を撮影することは一切できませんが、大仏殿については撮影は自由(三脚などは利用不可)となっています。
御朱印授与については、東大寺大仏殿の堂内南東側の授与所・二月堂にある授与所・法華堂(三月堂)・戒壇堂・四月堂(三昧堂)・不動堂・鐘楼・念佛堂脇(俊乗堂・行基堂の分も)にある授与所では基本的に通年御朱印を頂くことができます。
また、指図堂でも御朱印が頂けるようになっているほか、真言堂も対応可能な場合には御朱印を頂けるようになっています(コロナ前の状況などを含んでおり、その後状況が変化している可能性があります)。
まとめ
東大寺では、大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂(2020年以降3年間拝観不可)・東大寺ミュージアムにおいて通年拝観が可能となっており、拝観時間と拝観料が設定されています。なお、開山堂・俊乗堂・勧進所の特別公開時にも拝観料がかかります。
拝観時間は、冬とそれ以外の季節でやや異なり、冬の時期は拝観時間が少し短くなります。なお、東大寺ミュージアム以外の各お堂は朝比較的早い時間帯から拝観して頂けます。
拝観料は通常の場合、中学生以上は600円、小学生のみ300円となっています。団体(学校などを除き30名以上)の場合は大人(大学生以上)・高校生・中学生・小学生でそれぞれ料金が異なります。