【芸亭伝承地】日本最初の公開図書館の跡とされる場所は国道沿いに

芸亭伝承地とは?

芸亭(うんてい)伝承地は、奈良市北部の国道24号線沿い(奈良市立一条高校の東側)、「不退寺」・「法華寺」・「海龍王寺」からは徒歩圏の場所に位置する史跡です。

現地は必ずしも遺跡・遺構などが発見されたり、保存されたりしている訳ではありませんが、歴史的研究によりこの地の周辺が「日本最古の公開図書館」とされる「芸亭(うんてん)」のあった場所と推定されています。

芸亭は、奈良時代の終わりごろに貴族・文人であった石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)が、自らのかつての邸宅を阿閦寺(あしゅくじ)という寺院として改築した際に、漢籍などを収集したものを広く一般に公開する施設として設けられたものとされています。

書物そのものが貴重な時代に設けられた貴重な「図書館」は、開設当初には平城京における「学問・研究」の拠点としても機能したと推定されますが、ほどなく宅嗣が死去したほか、長岡京・平安京へ遷都する中で衰退し、長い歴史を有することなく消滅したと考えられています。

現在は「芸亭伝承地」を示す標柱と案内板のみが設置されており、知名度も決して高くはありませんが、奈良時代の歴史に思いをはせることが出来る空間として、歴史散策の折には立ち寄ってみるのもおすすめです。

日本最初の公開図書館「芸亭伝承地」

国道24号線沿い、一条高校の東側に設けられた「芸亭伝承地」の標柱と案内板。

これ以外のものは一切設けられておらず、遺跡や遺構が発見されている訳でもありません。

立ち寄る人はほぼおらず、交通量が多く周囲の環境も良好とは言えませんが、不退寺~法華寺・海龍王寺の移動途中、佐保・佐紀路の歴史散策の折に立ち寄る事が可能な場所となっています。

交通・アクセス

近鉄新大宮駅から北に徒歩約11分

JR奈良駅西口(15番バスのりば)・近鉄奈良駅(13番バスのりば)から奈良交通バス「大和西大寺駅」行き乗車、「一条高校前」下車、北西に徒歩約3分

周辺地図

芸亭伝承地は国道24号線沿いにあります。不退寺からは徒歩約7分程度、法華寺海龍王寺からも徒歩約9~12分ほどでアクセス可能です。

なお、近くにある国道の交差点は横断歩道がない場所がありますので、歩道橋をご利用下さい。