奈良・東大寺の主要年中行事日程まとめ(各季節ごと)

奈良のみならず、日本でも最も大きな寺院の一つである世界遺産「東大寺」。

境内では「修二会(お水取り)」のような有名な行事の他にも、年間を通して様々な行祭事が行われているほか、行事に合わせる形で日頃ご覧頂けない空間が特別に拝観できるような場合もあります。

当ページでは、毎年行われる東大寺の主要な年中行事(ご紹介する中では一部東大寺が主催しないものも含みます)に関する情報を一覧形式で詳しくご紹介してまいります。

なお、臨時に行われる特別な行事・イベント(コンサート)や等の日程についてはここでは取り扱っていませんので、別途最新の観光情報をご参考にして下さい。


関連記事:東大寺の「秘仏特別公開・特別開扉」日程について(俊乗堂・開山堂・勧進所など)

なお、特別公開の日程については上記関連記事で詳しくご案内しています。

主要年中行事(冬・12月~2月)

1月1日:「除夜の鐘」

会場鐘楼
時間0時~
参加条件12月31日22時30分頃(変更の場合あり)から先着順で整理券(記念品)を配布、整理券を持つ方のみ参加可能。整理券は約800人分用意。

東大寺の除夜の鐘は、「奈良太郎」として有名な鐘楼において、1月1日の午前0時から108回に渡って鐘つきが行われます。鳴らすことが出来る梵鐘は奈良時代の東大寺創建期から変わらず残され続ける「国宝」の梵鐘です。

鐘つきは一般の方でも参加可能ですが、上記のように大晦日の深夜から約800人程度に整理券が配布される形式、先着順となっています。

なお、鐘は1度に8人がかりで鳴らします。鐘をつくための「鐘木」は4.5mもの長さ・200kg程度の重さがあり、その鐘木に8本の小網を付けて各人がそれぞれ綱を持って引っ張る形となります。

1月1日:「大仏殿無料拝観」

場所大仏殿
時間0時~8時
拝観料時間内に限り無料

関連記事:【元日】お正月の奈良観光のコツと初詣スケジュール【イベント・特別公開など】


年が変わって元日になると、除夜の鐘のみならず日頃は日中のみ・有料でしか拝観することが出来ない「大仏殿」が朝8時まで無料拝観時間となり一般に開放されます。

当日は大仏殿の外側にある「桟唐戸」が開扉され、日頃はご覧頂けない「外側からの大仏様」をご覧頂くことが可能です。

1年のうちに日中以外で拝観可能・無料となるのはこのお正月の0時~8時と、夏の「なら燈花会」期間の最後、8月13日・14日の19時~21時に実施される「夜間拝観」時のみとなっています。

拝観者・参拝者は非常に多く、大晦日の深夜には大仏殿の開放を待つ大勢の参拝者で大仏殿周辺には長い列ができますが、更に大勢の参拝者が訪れる「春日大社の初詣」ほどの人出にはなりません。

なお、待ち時間や行列・混雑に巻き込まれたくない場合は0時に合わせて行かずに、元日の明け方などに参拝することをおすすめします。元日であっても早朝時間帯は比較的落ち着いた環境で拝観することが可能です。

1月3日・5日:「大般若法要・雑煮会」

会場二月堂(雑煮会は二月堂北側の「北の茶所」)
時間法要:10時~
雑煮会:11時~13時30分頃
備考雑煮会で「雑煮」の振る舞いを受けるには正月三が日に二月堂で万灯明料(1500円)とお鏡料(2000円)の受付を行う必要があります。

1月3日と5日には、二月堂の堂内において「大般若」と呼ばれる法要が執り行われます。

法要はいわゆる「大般若転読法要」と呼ばれるものであり、折りたたまれた経典をパラパラと動かしながら経典を読み上げる形式となっており、全国各地のお寺で行われています。

なお、大般若よりもよく知られている行事としては、この法要終了後に行われる「雑煮会」があります。

雑煮会での雑煮の振る舞いは、お正月3が日に二月堂の受付で「万灯明料(1500円)」と「お鏡料(2000円)」の受付をして支払った方に配布される「坊雑券(ぼうぞうけん)」をお持ちの方に限り受けることが可能になっています。

1月7日:「修正会」

会場大仏殿
時間13時~14時40分

その他のお寺では元日に近い期日に行われることもある法要「修正会」は、東大寺は正月7日に行われるようになっています。

法要はお昼間の大仏殿で1時間半に渡り行われ、大仏殿内には読経を行う声が響き渡ります。

修正会は堂内で行われますが、法要実施中であっても大仏殿は通常通り拝観を行うことができます。お正月明けの時期ということもあり拝観者は1年でも少ない方になっており、比較的落ち着いた環境で「読経」という非日常を体感して頂くことが可能です。

ちなみに、年末より東大寺の「霊名所」で予め予約(1000円)をしておくことで、修正会で祈願されたお札を送付してもらえるようになっています。

毎年節分の日:「還宮(げんぐう)」

場所二月堂鎮守社「飯道神社」周辺
時間10時~

東大寺における節分行事は、古くなったお札などを焚きあげる「大とんど」のような儀式「還宮(げんぐう)」から始まります。

こちらは春日大社の「大とんど」のように当日持ち込みが可能ではなく、前日までに二月堂の受付に各種古くなったお札(縁起物)などをお持ちいただくと、当日焚き上げて頂けるようになっています。なお、持ち込みは無料です。

毎年節分の日:「節分豆まき」

会場法華堂前特設会場
※二月堂の真下ではありません
時間14時~

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奈良市内のお寺などでは各所で「節分行事」が行われますが、東大寺でも「節分豆まき」が行われ、毎年多数の参加者でにぎわいを見せます。

豆まきは、二月堂の近くにある法華堂(三月堂)前の特設会場において行われ、当日は14時頃から豆や鈴がまかれ、参拝者がその豆や鈴を受けるという形になっています。

当日は参加費などは無料で、整理券の配布などもありません。

ちなみに、かつては二月堂の「舞台上」から舞台下の傾斜地の参拝者へ向けて豆まきが行われていましたが、安全上の理由などで現在は二月堂に隣接する法華堂の前において行われています。

毎年節分の日:「星供養」

会場二月堂
時間18時~

豆まきの後、18時頃からは「除災余楽」を星に願う修法として「星供養」が行われます。

「星供養」の時間には二月堂の堂内には「星曼荼羅」が掲げられた上で「万灯明」の明かりが灯されます。また、大きな声ではなくささやくような導師の声が聞こえるという落ち着いた雰囲気の修法となっており、大般若などとは対照的に静かな行事となっています。

なお、当日は一帯の石燈籠も点灯されます。

主要年中行事(春・3月~5月)

3月1日~15日:「修二会」

会場二月堂(お松明については二月堂下の広場周辺から見学)
時間お松明は1~14日に実施
1~11日・13日:19時から約20分間
12日:19時30分から約45分間
14日:18時30分から約10分間

関連記事:【東大寺】二月堂「お水取り(修二会)」完全ガイド―日程・開催場所・儀式の流れなど【観光】


2月から既に開始されている準備期間(別火と呼ばれる「前行」期間)を終え、3月1日からは東大寺最大の行事である「修二会(いわゆる「お水取り」)」が始まります。

修二会は一般的には1~14日の夜に実施される「お松明」で広く知られており、修二会=お松明がメインであると勘違いされる場合もありますが、実際には様々な行法を行い国の安定・人々の幸福を願う仏教行事となっています。

お松明は修二会を勤める「練行衆」を先導するための明かりを「童子」と呼ばれる人が灯すものであり、期間中は毎日二月堂の「舞台」から火の粉が舞い上がる風景を見ることが出来るため、大勢の観光客が訪れます。

なお、3月12日の夜から3月13日未明にかけてが修二会のクライマックスとなっており、「お水取り」儀式本体が実施されるほか、とりわけダイナミックなお松明を見ることができるようになっています。

3月12日:「お松明」のクライマックス

会場 二月堂(お松明については二月堂下の広場周辺から見学)
時間19時30分頃から約45分間
備考12日は二月堂前への順路が設定され、警察・機動隊などによる規制・誘導が実施されます。
なお、見学は入れ替わり制となり長時間見学できる訳ではなく、訪れるタイミングによっては見学できない可能性もあります。

関連記事:【東大寺】二月堂「お水取り(修二会)」完全ガイド―日程・開催場所・儀式の流れなど【観光】


修二会の期間中、3月1日から14日まで毎日実施されている二月堂の「お松明」ですが、3月12日の夜には3月13日未明に行われる「お水取り」儀式本体を前にして、この日はとりわけダイナミックな・長時間の「お松明」が行われる日となっており、わずかな時間に数万人規模の観客が二月堂周辺に押し寄せることになります。

なお、当日は順路が設定され、警察・機動隊などの指示に従いながらの見学となっています。観光客数は万単位となるため、二月堂周辺は誘導に従い見学者は入れ替わる形となり、45分間の時間中ずっと見ていられるという訳ではありません。

また、観光客数に応じて実施時間が大幅に延長されるようなことはありませんので、訪れる時間・タイミングによっては見学できないままお松明が終了する可能性もあります。

「火の粉」が舞う風景を見たいだけであれば、期間中の平日などに訪れることもご検討下さい。

3月13日:「お水取り」

場所東大寺「閼伽井屋」から二月堂にかけての一帯
時間午前1時(深夜)~
備考閼伽井屋内部などは一切ご覧頂けません。

修二会のクライマックスである「お水取り」の儀式そのものは、3月13日の未明、選ばれた僧侶以外は一切立ち入ることも見ることも出来ない二月堂閼伽井屋内にある「若狭井」と呼ばれる井戸からお供え用の水を汲み上げるという形で行われます。

一般の参加者は井戸を見ることは出来ませんが、僧侶らが厳粛な雰囲気で水を運ぶ様子を離れた場所からご覧いただくことができます。

4月8日:「仏生会」

会場大仏殿
時間法要:8時~9時過ぎ
甘茶かけ:8時過ぎ~15時頃

お釈迦様の誕生日であるとされる4月8日に東大寺で行われる「仏生会」では、朝8時から1時間ほどの法要が行われます。

また、8時すぎから15時頃までの時間帯には「甘茶かけ」として「花御堂」と呼ばれる美しい花で彩られた「誕生仏」(大仏殿前に設置)の頭上から甘茶を注ぐ儀式を一般の参加者も行う事ができます。

なお、その「甘茶」は「かける」のみならず実際に頂くこともできます。

4月26日(日曜の場合5月26日):「仏法興隆 花まつり千僧法要」

会場東大寺大仏殿周辺(大仏殿及びアショカ・ピラー)
時間11時30分~15時30分頃

全国各地から集まった僧侶により盛大に執り行われる「仏法興隆 花まつり千僧法要」。

こちらは東大寺が主催する行事ではなく、全国各地の寺院の僧侶が加盟する「全日本仏教青年会」の行事として東大寺大仏殿周辺で執り行われます。

法要は大仏殿のみならず、大仏殿の東側にある「アショカ・ピラー」と呼ばれるモニュメント周辺でも行われ、当日は観光客も多い中で多数の僧侶たちが大仏殿周辺を行列する姿が見られます。

5月2日:「聖武天皇祭」

会場東大寺天皇殿(最勝十講)
浮雲園地・南大門~大仏殿一帯(行列)
東大寺大仏殿(御忌法要)
鏡池一帯(舞楽)
時間最勝十講:8時~11時30分
行列・御忌法要・舞楽:13時~行列・御忌法要・舞楽
備考当日は通常はご覧頂けない「天皇殿(本坊)」に参拝可能(建物内には入れません)

関連記事:東大寺「聖武天皇祭・山陵祭」の日程・時間・内容のまとめ


東大寺大仏の造立に取り組んだ「聖武天皇」の忌日である5月2日に行われる「聖武天皇祭」。

聖武天皇祭は東大寺で行われる年中行事としては最大の規模を誇るものであり、午前中は日頃は立ち入ることが出来ない東大寺「天皇殿」において最勝十講と呼ばれる法要が、また午後からは稚児らによる行列の後、大仏殿においても法要や献茶・献花、また鏡池一帯では舞楽と慶讃能の奉納が執り行われます。

なお、東大寺の「天皇殿(本坊)」については通常時は拝観・参拝などは出来ませんが、当日は8時~14時頃にかけて天皇殿の参拝が可能となります。

法要が実施されるため建物内に入ることは出来ませんが、通常はご覧頂けない天皇殿及び本坊一帯の建造物(経庫など)の外観をご覧頂ける貴重な機会となっています。

5月3日:「山陵祭・献茶式」

会場山陵祭は東大寺大仏殿を出発し転害門を通り「聖武天皇陵に参拝する形式
東大寺大仏殿(献茶式)
時間山陵祭:8時30分~
献茶式:11時~14時頃
備考献茶式は時間に関わらずお茶がなくなり次第終了

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前日の大規模な行事「聖武天皇祭」に引き続き翌3日に行われる「山陵祭」。

こちらは東大寺の僧侶らが東大寺大仏殿を出発し転害門を通り境内を抜け、「きたまち」エリアの北側に位置する「聖武天皇陵(佐保山御陵)」に参拝するという内容が中心となっており、東大寺の僧侶らが境内の外を歩くという少し珍しい光景が見られます。

また、山陵祭が終わり僧侶らが東大寺へ戻ると、今後は「献茶式」が東大寺大仏殿で行われます。

こちらは裏千家により行われ、大仏さまの前で法要と献茶が行われる他、当日大仏殿を参拝した人は施茶席に入ることが可能となっており、近年は概ね「4000人分」ものお抹茶が振る舞われています。

主要年中行事(夏・6~8月)

7月5日:「俊乗忌」

会場俊乗堂
時間8時~
備考法要終了後11時頃~16時まで俊乗堂内の国宝「俊乗房重源上人坐像」が一般公開されます。

東大寺の中興の祖ともされ、鎌倉時代に南大門を含む伽藍の復興に尽力した僧侶として名高い俊乗房重源上人の命日に行われる「俊乗忌」。

当日は東大寺の鐘楼の近くにある俊乗堂において朝8時頃から法要が行われる他、法要終了後には通常はご覧頂けない俊乗堂内部にある国宝の重源上人坐像が公開されます。なお拝観にあたっては拝観料が必要です。

7月28日:「解除会」

会場大仏殿
時間8時~

夏を無事に過ごすことができるように無病息災などをお祈りする法要が行われる「解除会」。東大寺の解除会は平安時代からの歴史を有しています。

当日は直径2メートルほどの茅の輪を僧侶らがくぐって大仏殿に入るのみならず、法要後は一般の参拝者も茅の輪をくぐって頂くことが出来るようになっています。

なお、7月始め頃から東大寺大仏殿内にある「霊名所」で1口1000円以上で申し込みをしておくことで、解除会において祈願したお札を送付してもらえるようになっています。

8月7日:「お身拭い」

会場大仏殿
時間7時30分~9時

関連記事:【奈良・東大寺】「大仏様」の「お身拭い」ってどんな行事?内容やその見学方法など【拭き掃除】


大仏殿におられる巨大な「大仏様」の「拭き掃除」を行う行事である「お身拭い」。

当日は7時から読経などが行われた後、僧侶らがローブで造られた「箱」に乗って掃除を行う形となっており、100人を超える僧侶らがお身拭いに従事します。

なかなか見られない光景ということもあり、そのダイナミックな「掃除」を見学するために通常よりは参拝者は多くなりますが、基本的には「大きな混雑」というほどではありません。

また、拝観料や拝観開始時刻については通常の大仏殿の拝観と同じとなっています。一般入堂は7時30分からのため、お身拭い開始前の読経や作法などはご覧頂けません。

8月9日:二月堂『功徳日』

会場二月堂
時間8時~19時頃

「功徳日(およくび)」と呼ばれる8月9日は、この日に二月堂をお参りすると、「46000回」お参りしたのと同じご利益にあずかれるという特別な日となっていると言われます。

当日は18時から法要が実施される他、美しい灯火で二月堂が幻想的な雰囲気に包まれる「万灯明」も行われ、日中にはその「万灯明料」として500円を納めると何らかの賞品がもらえる「福引」も行って頂けるようになっています。

また、二月堂の北側にある「北の茶屋」では「およく餅」や「そうめん」・「みたらし団子」などをご賞味頂くことも可能です。

8月13日・14日:「大仏殿夜間無料拝観」

場所大仏殿
時間19時~21時
備考拝観無料

奈良の夏を彩る「なら燈花会」の開催終盤、8月13日・14日については通常は夕方には閉鎖される大仏殿が19時~21時の間無料で開放されます。

当日はお正月の夜間無料拝観時と同様に、大仏殿の「桟唐戸」が開扉されることで大仏殿の外側から大仏さまのお顔を拝見することが可能です。

「なら燈花会」会期中ということもあり混雑を避ける事は出来ませんが、日頃ご覧いただけない「夜の大仏殿」を味わうことが出来る貴重な機会となっています。

なお、夜間無料拝観は通常の拝観時間と継続して行われるものではありません。

通常の大仏殿の拝観は17時30分で終了しいったん閉鎖された後、通常は使われない中門が19時から解放される形となります。

8月15日:「万灯供養会」

会場大仏殿前庭一帯
時間19時~22時

関連記事:【奈良】東大寺「万灯供養会」の日程・内容・入場方法などについてまとめてみた【観光】


先祖供養を行うために設けられた多数の灯籠に点火し、大仏殿一帯がほのかな光に包まれる「万灯供養会」。

その風景は「燈花会」の灯籠のスケールをより大きくしたようなダイナミックなものとなっており、春日大社の「中元万燈籠」や高円山の「大文字送り火」と同様奈良の「お盆」になくてはならない行事となっています。

拝観については、灯籠・祈願の申し込みをした人は無料で入場できますが、申し込みをしていない通常の参拝者については前日までの夜間拝観とは異なり、昼間と同じ通常の拝観受付から通常通りの拝観料(大人600円)をお支払い頂く形で入場する形式となります。

主要年中行事(秋・9~12月)

9月17日:「十七夜・十七夜盆踊り」

会場二月堂(法要)
二月堂下広場(盆踊り)
時間法要:18時~
盆踊り:18時30分~21時頃
備考盆踊りへの参加は自由(申し込み等は不要)

全国各地の観音霊場において様々な法要等が執り行われる旧暦8月17日(現・9月17日)の「十七夜」。

観音菩薩をお祀りする二月堂においても十七夜の日には18時より法要が行われるほか、東大寺境内では唯一とも言える参加型のにぎやかな行事として「十七夜盆踊り」が行われます。

盆踊りは河内音頭・江州音頭によるものであり、1993年(平成5年)に復興されて以降継続して行われています。踊りへの参加は申し込みなどは不要であり、実施時間内に随時ご自由にご参加頂けます。

なお、当日は万灯明が二月堂に灯されるほか、周辺の石燈籠にも明かりが灯され、いつもとは違う夜の時間に美しい風景を味わうことも可能です。

10月5日:「転害会」

会場転害門・手向山八幡宮
時間10時~

かつては東大寺鎮守社であった「手向山八幡宮」における最大の祭事・例祭である「転害会」は、東大寺との関係が深かった時代の古式にのっとり、現在も東大寺「転害門」を主たる会場として実施されます。

祭事はまず手向山八幡宮において神事を行い、その後会場を1kmほども離れた東大寺転害門へ移動し、門の上に神輿を据えた上で改めて神事や舞楽の奉納、東大寺の僧侶による法会などが実施されます。

なお、当日は東大寺勧進所において国宝である「僧形八幡神坐像」も特別開扉されます。

僧形八幡神坐像は東大寺の所蔵ですが、手向山八幡宮が東大寺鎮守神であった近世までは神社のご神体として祀られていたものであり、東大寺における神仏習合の文化・歴史を物語る存在となっています。

10月15日:「大仏さま秋のまつり・献茶式・慶讃能」

会場大仏殿(法要・献茶式等)
鏡池周辺特設会場(慶讃能)
時間法要・献茶式:10時~
慶讃能:13時~

聖武天皇により大仏建立の詔が発せられた日にちなんで行われる「大仏さま秋のまつり」。

当日は聖武天皇の大仏建立への想いを偲ぶ法要が実施されるほか、春の「山陵祭」には裏千家が担当したのに代わり「表千家」による献茶式も行われます。

また、午後からは鏡池周辺に設けられた会場で能楽の披露も行われます。

12月14日:「仏名会」

会場二月堂
時間8時30分~12時

その年に犯した罪を「過去」・「現在」・「未来」の三世諸仏の仏名をひたすら唱え続けることにより懺悔する法会である「仏名会(ぶつみょうえ)」。

仏名会は本来は3日間の行程で「過去」・「現在」・「未来」の仏名を唱える作法となっていますが、現在二月堂で行われるものは簡略化されており、3年がかりで過去・現在・未来を順に行う形となっています(2019年は過去・2020年は現在・2021年は未来)。

参拝者は二月堂正面の格子越しに法要の様子を見学出来るようになっており、時に五体を打ち付ける過酷な礼拝(千返礼拝)を行う若い僧侶らの姿を見ることが出来るようになっています。

12月16日:「良弁忌・方広会」

会場開山堂
時間良弁忌:8時30分~
方広会:18時~

※いずれも一般参拝者はご覧頂けません。
備考当日は法要終了後に開山堂の国宝良弁僧正坐像が一般公開されます。

東大寺の初代別当を勤めた「良弁僧正」の命日にあたる12月16日は、法華堂・二月堂の近くにある「開山堂」においてその遺徳を偲ぶ「良弁忌」が実施されます。

法要及び夕刻より行われる方広会は一般参拝者はご覧頂けませんが、朝の法要が終了した後に開山堂の国宝「良弁僧正坐像」が一般公開されることで知られています。