【鋳物師池跡】西大寺創建期の歴史に関係するとされる空間からは「鋳造」関連の出土品も

こちらでは、奈良市の大和西大寺駅西側にある「鋳物師池跡」についての概要、周辺風景などをご案内してまいります。

鋳物師池跡とは?

鋳物師池跡とは、近鉄大和西大寺駅・西大寺の境内から西に少し離れた場所、西大寺奥の院(法界躰性院)のそばにある「池の跡」です。

現在は緑地・公園として整備されている空間は、かつては「野神池(鋳物師池)」と呼ばれる比較的大きなため池であった場所であり、鎌倉時代の絵図には「奉鋳四天池」と記されるなど西大寺創建の端緒にもなった「四天王像」の鋳造に縁を持つ地名であると考えられています。

なお、奈良市によって1984年(昭和59年)に緑地公園整備のために発掘調査を実施した際には奈良時代の土器などに留まらず、炉体やふいごの羽口・鋳物屑なども出土したため「鋳物師池」という名前の意味が裏付けられ、西大寺の歴史を考える際においても重要な存在であることが改めて明らかになりました。

現在は石碑とわずかな水辺が残されているのみとなっている鋳物師池跡ですが、西大寺一帯の歴史を考える上で重要な場所となっていますので、西大寺の「奥の院」を訪れる際などにはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

鋳物師池跡の風景

鋳物師池跡には、由緒が記された石碑が設置されています。

鋳物師池跡

石碑の脇には、調整池のような形でわずかな水辺が残されています。

かつて池であった空間の大半は、緑地公園として整備が行われています。

交通・アクセス

近鉄大和西大寺駅から西に徒歩約9分

近鉄大和西大寺駅南口から出て頂き右方向へ進み、駅前交番脇を左折したら更にすぐの場所を右折します。

その後は西大寺境内脇を西に直進し、途中小さな交差点なども通り過ぎ、「三叉路(Y字路)」の場所までたどり着くと正面が鋳物師池跡となっています。石碑の前へは三叉路の右手を進んでください。

周辺地図

「叡尊五輪塔」のある「西大寺奥の院(法界躰性院)」は北側すぐの位置にあります。西大寺の境内からも西に500mも離れておらず、徒歩圏となっています。