孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)

【孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)】天皇陵として治定されている「自然の丘陵」

御所市の中心部「御所まち」エリアの南西側、奈良県有数の古社「鴨都波神社」の近くにある「孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)」。

こちらのページでは、天皇陵の概要・周辺の風景・交通アクセスに関する情報などをご案内してまいります。

孝昭天皇陵とは?

孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)は、御所市の中心部「御所まち」エリアの南東側、御所駅周辺の市街地が葛城古道沿いの農村風景へと変わっていくエリアに位置する古墳(陵墓)です。近鉄・JR御所駅からは徒歩圏となっています。

「博多山」とも呼ばれてきた墳丘は人工的な古墳ではなく(いわゆる前方後円墳・円墳などではない)自然の丘陵を利用したものであるとされ、元々は古墳であったかどうか定かではありません。

第5代「孝昭天皇」の陵墓として治定されたのは江戸時代の元禄期の探陵時となっています。

孝昭天皇の御陵の所在地については、『日本書紀』では「掖上博多山上陵」、『古事記』においては「掖上博多山上」に所在するとされており、存命中の皇居は古墳の南東側、JR掖上駅付近に存在したとされる「掖上池心宮」であったとされています。

なお、孝昭天皇は記紀において事績が残されておらず、歴史学上ではその存在そのものが疑問視されている「欠史八代」に含まれています。

陵墓については詳細は明らかではありませんが、陵墓の東側の高台には隣接する形で孝昭天皇を祀る「孝照宮(孝昭天皇神社)」もあります。神社は元禄期の探陵時には既に存在し、治定の後現在地に移転されたものであり、「博多山」の歴史を考える上で重要な存在となっています。

神社については以下の記事で解説しています。

関連記事:【孝照宮(孝昭天皇神社)】天皇陵に隣接する小さな神社

知名度の高い古墳と言う訳ではなく、観光ルートからもやや外れた位置にありますが、御所市中心部に近い場所、駅から徒歩圏の場所に位置しますので、「御所まち」散策時や「鴨都波神社」参拝時に足を運んでみるのもおすすめです。

孝昭天皇陵の風景

国道168号線から細い道へと入った先にある孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)。陵墓は写真に写る「森」の部分となっています。

右手に見えるのは孝昭天皇を祀る「孝照宮(孝昭天皇神社)」の鳥居です。

孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)

正面まで行けませんが、天皇陵の鳥居の手前までは上ることが出来るようになっています。

交通・アクセス

近鉄御所駅から南に徒歩約11分

JR御所駅から南に徒歩約13分

国道168号線(近鉄御所駅前の道路)を南に進み、「青翔高校前」の交差点を通り過ぎて道路がカーブに差し掛かる場所に西側へ進む小道(下り坂)がありますので、そちらを進んですぐ右折(国道の下を抜ける方向には行かない)すると、孝昭天皇陵(掖上博多山上陵)・孝照宮(孝昭天皇神社)前に到着します。

周辺地図

一帯は葛城古道沿いよりは近鉄・JR御所駅に近い場所となっており、歴史的町並みが広がる「御所まち」エリアや、全国の鴨・賀茂氏のルーツともされる古社「鴨都波神社」からは徒歩圏となっています。