【駒形大重神社】由緒ある二社を合祀した葛城古道沿いの神社

御所市内の葛城古道沿い、九品寺にほど近い場所にある神社「駒形大重神社」。

こちらのページでは、神社の歴史・由緒、境内の風景や交通・アクセス情報などを詳しくご案内してまいります。

駒形大重神社とは?

祭神

◇駒形神社

駒形神(こまがたのかみ・木股の神):木の神・水の神・安産の神

◇大重神社

滋野貞主命(しげのさだぬしのみこと):家内安全・学業成就・良縁成就の神。平安時代に活躍した公卿であり、人格者として知られる「滋野貞主(785‐852)」を祀る。
大倉下照姫命(おおくらしたてるひめみこと):穀物の神

※祭神の概要については現地案内板の表記に基づく

他には境内社として、春日神社・市杵島比売神社・八幡神社・神明神社・琴平神社の五社が設けられています。

歴史・由緒

駒形大重神社は、1908年(明治41年)に現在の境内地に別々に鎮座していた「駒形神社」と「大重神社」を合祀したものです。

2つの神社は、それぞれ創建年代などは不詳ながらも古い歴史を持つと考えられています。

駒形神社については、一帯を「駒形山」と呼ぶ一方で神社において「木股(きまた)様」のご祭神を崇敬してきた歴史を持っており、「木股=きまた=このまた」との読みが可能なことから、「駒形」の名や地名もその読みが転じたものとも推測されます。

また、大重神社については、いわゆる延喜式「式内社」にも指定されている古社(葛木大重神社)となっていますが、案内板に記されている通り大倉下照姫命を祀る「大倉神社」が「大重神社」に転じたなどの説があるものの、「大重」と呼ぶようになった由緒については定かではありません。ちなみに、大重神社は祭神である滋野貞主命にちなんで「滋野明神」とも呼ばれて来ました。

なお、これら歴史・由緒については異説もあり、例えば現地の案内板と市の観光案内には違いがあり、大重神社の祭神は大化の改新における「刺客」である「葛城稚犬養連網田(かつらぎのわかいぬかいのあみた)」を祀るという考え方もあるようで、実際の由緒・祭神などについては謎の多い神社となっています。

参拝情報・主要祭事日程

参拝時間:自由
基本的に無人となっています。御朱印授与や縁起物の授与などはありません。

7月13日:夏季大祭
10月16日:秋季大祭

境内のみどころ・風景

鳥居・参道周辺

駒形大重神社の鳥居

神社の鳥居・参道は千体石仏で知られる「九品寺」やSNSなどでも有名な九品寺近くの「彼岸花の名所」のすぐそば、葛城古道のハイキングコースからも近い場所に位置します。

駒形大重神社の案内板

鳥居のそばには、神社の由緒を説明する真新しい案内板が設置されています。

駒形大重神社の参道

参道は山麓の自然にあふれた空間となっており、途中で石段も設けられています。

石段を上った先にある狛犬(向かって右側)です。

石段を上った先にある狛犬(向かって左側)です。

社殿周辺

社殿近くの広場には、水が流れている様子は見受けられませんが、小さな手水舎もあります。

境内には江戸時代に奉納された石燈籠が複数見受けられます。

駒形大重神社の拝殿

拝殿は比較的真新しい佇まいとなっており、境内の美しさと合わせ地域の氏子の方による管理が行き届いていることが伺えます。

駒形大重神社の本殿

一間社流造の本殿は拝殿よりも少し高い場所にあり、その姿を確認することも可能です。

駒形大重神社の境内社(春日神社・市杵島比売神社・八幡神社・神明神社・琴平神社)

境内社は境内北側にまとめて設置されています。5つの社はそれぞれ春日神社・市杵島比売神社・八幡神社・神明神社・琴平神社となっています。

境内南側には、新しい設置物と見られる「無事蛙」の石碑とモニュメントもあります。

境内は葛城古道沿いらしく、畝傍山方面や奈良盆地一帯を望む眺めが比較的良好で、奈良の歴史を静かに感じることが出来る空間になっています。

交通・アクセス

近鉄御所駅・JR御所駅から南西に徒歩約30~40分

近鉄御所駅バス停から「御所市コミュニティバス・西コース(内回り循環)」乗車、「楢原」バス停下車、北西に徒歩約6分

バスの本数は1日3本程度と非常に少なくなっています。バス停を降りたら「九品寺」の参道がありますので、そちらを道なりに進み九品寺前を通り過ぎ、突き当りを左折すると駒形大重神社の鳥居が見えてまいります。

近鉄・JR御所駅にはタクシーが常駐していますので、タクシーのご利用もおすすめです(運賃は基本的に1500円以下)。

周辺地図

所在地:奈良県御所市大字楢原1662

一帯は「葛城古道」沿いの長めのよい山麓となっており、すぐそばには「九品寺」のほか、「彼岸花の名所」としてSNSなどでも広く知られる空間(一面に彼岸花が咲き誇る)もあります。