【お得】大阪シティバス・地下鉄(メトロ)の「乗り継ぎ割引」をじっくり解説

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全国のバス・地下鉄「乗り継ぎ」割引サービスの中で特にお得なのは「大阪メトロ・シティバス」!

この記事では、「大阪メトロ・大阪シティバス」が行っている「地下鉄」・「バス」の乗り継ぎ割引サービスについて、そのシステム、ルール、実際の運賃などについてなるべくわかりやすく解説していきます。

なお、本サイトは奈良の観光情報を取り扱うサイトですが、奈良と合わせて京都・大阪観光をされる方も非常に多いですので、京都・大阪市内の交通アクセスに関する情報もご案内しております。

ここがポイント!

バスの場合、2回目の運賃が無料!

大阪メトロ(大阪シティバス)の割引のすごいところ、それはバスの「2乗車目」が基本的に無料になってしまうということ。

寄り道をし過ぎなければ、バスとバスの乗り継ぎ利用は「バス1回分」の運賃で利用できてしまいます。

地方都市の路線バスでは考えられないほどお得なシステムが、大阪ではごく当たり前になっています(同様のシステムは神戸市バスでも利用可能)。

条件次第ではバスは片道運賃で済むケースも?

バスとバスの「乗り継ぎ」割引で「2乗車目」が無料というシステムになっている大阪市バス。

このシステムは、実は「乗り継ぎ」ではなく「短い時間で往復(所定の時間内)」する場合に限っては、同じルートを行き来するだけでも適用されるケースがあります。

つまり、近所のスーパーにバスで行って、少しの時間お買い物をしてまたバスで帰ってくる。それが所定の時間内に済む場合は、運賃は片道運賃だけでOK。という何とも太っ腹な割引システムとなっているのです。

※ある程度の時間滞在する場合などは、通常の往復の運賃が必要です。

平日の場合「エンジョイエコカード」よりもお得?

大阪メトロ(大阪シティバス)の全路線が乗り放題となるお得なきっぷとしては「エンジョイエコカード」と呼ばれるものがありますが、バスの乗り継ぎ割引、地下鉄とバスの乗り継ぎ割引が大変充実していることもあり、平日のエンジョイエコカードの料金(820円)分の場合、とりわけ地下鉄のみならずバスも複数回使う場合、たくさん利用しても820円以下で済む場合があります。

乗り放題きっぷ「エンジョイエコカード」を買う場合は、どれだけ利用するかをあらかじめ把握した上で買ったほうがよいかもしれません。

乗り継ぎ割引のルール

ICカード・回数カードの利用時のみ

大阪メトロ(大阪シティバス)の乗り継ぎ割引制度は、いわゆる全国共通の「ICカード乗車券(ICOCA・PiTaPa・SUICAなど)」や回数カードを利用する場合のみに適用されます。

普通のきっぷや紙の回数券で利用する場合には乗り継ぎ割引を受けることが出来ません。

バスの乗り継ぎは「90分」以内

地下鉄とバスの乗り継ぎの場合は、同じ日であればいつ乗っても割引が適用されますが、バスとバスを乗り継ぐ場合は、1乗車目のバスを降りてから、次のバスを降りるまでの時間が「90分」以内でなくてはいけません。

つまり、途中で寄り道をし過ぎると、90分制限をオーバーしてしまって割引なしになってしまうこともあります。

その他の交通機関を間に挟むことはできません

仮に「バス+バス」の利用が90分以内であっても、地下鉄とバスを当日中に利用する場合でも、それぞれの乗車の間に少しでも他の交通機関に乗ってしまうと割引は適用されません。

例えば、大正区内から大正駅(大正橋)までバスに乗って、大正駅から天王寺駅まではJRを使い、天王寺駅から再びバスを使って住吉方面に向かうような場合、90分以内に収まるケースも多いですが、間にJRの利用が挟まれているので、割引は適用されません。

大阪メトロ(大阪シティバス)の乗り継ぎ割引

ざっくり簡単にまとめると

地下鉄+バス=地下鉄運賃+110円

バス+地下鉄=バス運賃(210円)+地下鉄運賃-100円

地下鉄+バス(1回目)+バス(2回目)=地下鉄運賃+110円

バス(1回目)+バス(2回目)+地下鉄=バス運賃(210円)+地下鉄運賃-100円

バス(1回目)+地下鉄+バス(2回目)=バス運賃(210円)+地下鉄運賃+110円

となっています。

地下鉄とバスを乗り継ぐ場合は、バス同士の乗り継ぎほどではありませんが、当日中であれば必ず100円の割引が適用されます。

バスに先に乗った場合、地下鉄の運賃から100円引き、地下鉄に先に載った場合は、バスの運賃(210円)から100円引きされますので、実質の負担額は地下鉄運賃+110円というパターンに統一されます。

なお、地下鉄とバス2回の連続利用の場合、バスの2乗車目が実質無料となりますが、バスに2回乗車する間に地下鉄を挟んでしまうと、バス同士の割引は適用されません。

シティバス同士の乗り継ぎ割引

ざっくり簡単にまとめると

バス(1回目)+バス(2回目)=210円

バス(1回目)+バス(2回目)+バス(3回目)=420円

バス(1回目)+バス(2回目)+バス(3回目)+バス(4回目)=420円

となっています。なお「乗り継ぎ」と言っていますが、先述したように、「90分以内」の条件を満たす場合であれば同じ路線を使う場合でも乗り継ぎ割引運賃は適用されます。

バス同士の乗り継ぎは2回目が無料となるため、仕組みとしては、実質的には2回乗るごとに「210円」掛かるという仕組みになっています。

2回乗ったあと、3回目の利用では210円掛かってしまいますが、3回目の降車のあと、更に90分以内に4回目のバスを利用(降車)すれば、またその運賃は無料となるという大変シンプルな仕組みなのです。

なお、90分以内の条件で2回乗ったあと時間を空け、再び90分以内の条件で2回乗る場合(1日で2+2回=4回乗るケース)は、あくまでも「2回ごと」のカウントですので、その間の時間を気にする必要はありません。あまり見られない利用方法かもしれませんが、朝2回バスに乗って、夜2回バスに乗る場合の合計料金もそれぞれの利用が「90分以内」のルールを満たしている場合、210円+210円=420円となります。

まとめ

以上、奥が深く大変お得なシステムである「大阪メトロ(大阪シティバス)」の「乗り継ぎ」割引運賃サービスについてその概要をまとめてきました。

1日の間ならいつでも割引が適用される地下鉄・バス乗り継ぎ割引。90分以内の条件付きながら、実質2回目が無料となるバス・バス乗り継ぎ割引。

バスを2回乗り継ぐといった利用のしかたはあまり身近ではないかもしれませんが、2回目の乗車が事実上無料になるのであれば、いつもは歩いたり自転車を使ったりしている距離でも、バスに「ちょい乗り」してみるのもよいかもしれません。

観光でも、日常の利用にも便利な大阪メトロ(大阪シティバス)の「乗り継ぎ割引」システム。皆さんもぜひ活用してリーズナブルな移動をしてみてください。

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ぜひ京都・大阪市内の観光のみならず、近鉄・JR線を利用して奈良観光へ訪れてみてはいかがでしょうか。