結局JRの「新快速」ってどんな電車?いまさら聞けないキホンを解説!

「新快速」という名前。

それ自体は比較的有名な存在ではありますが、沿線住民で頻繁に使っている人ならまだしも、余り電車に乗らない人であれば名前を聞いたことがあるというだけの人も多いでしょうし、もしかすると一切知らない人もいるかもしれません。

ここでは、「新快速電車とは結局何なのか。」ということについて、ほんの少しだけマニアックに、しかし鉄道マニアではない人でもわかるように、なるべく詳しく解説していきたいと思います。

新快速のここがすごい

とにかく速い

新快速電車。鉄道ファンでない人でも沿線住民にとっては少しだけ「特別な電車」として知られている存在ですが、なぜ、普通の電車とは違う特別な存在として扱われているのか。

それは、ひとえに「速い」。これに尽きます。

大阪駅~三ノ宮駅間が20分、大阪駅~京都駅間が28分、大阪駅~姫路駅間が約1時間

このスピードは、高速道路を爆走したとしても追いつくことが出来ない、圧倒的なスピードとなっています。

なぜ速いのか。

それは、最高速度130キロを出しながらひたすら走り抜けるから。

首都圏の電車であれば、常磐線快速などの一部を除き130キロを出すことはなく、前の電車がつかえてしまってなかなか「ぶっ飛ばす」ことは出来ませんが、新快速電車は朝ラッシュ時の一部区間を除いては、基本的に「前の電車」につかえたり、追いついたりしてノロノロ運転になることはありません。直線区間ではどんどんスピードを出し、130キロで走り抜ける。

その上「特急料金」や「グリーン料金」等の類は一切必要ありません。普通のきっぷ・運賃だけで「爆走」する電車を使える。こんな便利でお得な電車は、日本でもこのJR西日本の新快速くらいしかありません。

関西を縦断

新快速電車がやってくると、「野洲」であるとか「網干」であるとか、なんだか行った事がない、知らない地名が行き先になっている。頻繁に乗る人であればそう思う方もいらっしゃるかもしれません。

それもそのはず、新快速電車は関西を縦断するように走るので、大阪や京都、神戸といった良く知られているエリア以外にもアクセス出来るようになっているのです。

例えば、日中は1時間に1本福井県の「敦賀駅」行きの電車がありますし、夕方・夜などには兵庫県西端部の「播州赤穂駅」や「上郡駅」行きの電車があったりします。また、基本となるルートでも兵庫県の「姫路・網干駅」、滋賀県の「野洲・米原・長浜駅」といった遠方へアクセスするようになっています。

全列車12両編成で運行

便利でお得な新快速電車。しかしかつては「混雑」がひどい列車として知られていました。「速さの代償」とも言える混雑は、昼間でも通勤ラッシュ時のような混雑が見られる程であり、ゆったり移動したい人は私鉄線をわざわざ選んで移動するケースまで見られました。

しかし、現在の新快速は、平日の日中時間帯であれば、ほぼ確実に座ることが可能です。

なぜなら、昔は8両編成で運転されていた列車が、全て12両編成で運転されるようになったからです。

今でも、列車の中ほどの車両に行けば、比較的混雑が激しいケースも見られますが、少し面倒であっても「一番前」や「一番後ろ」の車両を選んで乗車すれば、大阪駅・京都駅・三ノ宮駅などからはほぼ確実に「着席」することが可能です。

有料座席も一部設置

現在は全ての新快速電車ではなく、ごく一部の新快速に限られていますが、2019年3月以降は500円の座席料金でご利用頂ける「Aシート」と呼ばれる車両が導入されています。

Aシートは指定席ではなく空きがある場合に車内の係員からチケットを購入することでご利用可能な有料座席であり、通常の座席よりもハイグレード(リクライニングあり・テーブル付き)であるのみならず、コンセント・無料Wi-fiも整備されています。

新快速のルート・運行本数

基本のルート

新快速電車は、京都・大阪・神戸の京阪神エリア、そして滋賀県内・兵庫県西部(播磨エリア)を東西に縦断するようなルートで走り抜ける電車です。行き先には様々な行き先があり、少しわかりにくいことは否めませんが、日中に15分おき・30分おきに走っている「基本ルート」と言える区間は以下の通りです。

15分間隔で運行:姫路駅~明石駅~神戸駅~三ノ宮駅~大阪駅~新大阪駅~京都駅~山科駅

15分~30分間隔で運行 山科駅から滋賀県内「野洲駅」までの区間

30分間隔で運行:野洲駅から滋賀県内「長浜駅」までの区間

敦賀にも行けます

基本となるルートのほか、京都駅・山科駅から「湖西線」経由の新快速電車も日中約1時間おきに運行されています。湖西線経由の新快速電車は、福井県の「敦賀駅」まで行く電車となっており、新快速電車はなんと「北陸地方」にまで乗り入れる電車になっています。京都~敦賀間の所要時間は約1時間30分、特急よりは遅いですが、日常的な利用も不可能ではありません。

なお、朝夕の時間帯に関しては、敦賀行きは湖西線ではなく彦根・米原経由となります。この場合敦賀までの所要時間は長くなります。

播州赤穂にも行けます

かつては日中にも直通電車があったのですが、現在は朝と夕方の一部の電車が、姫路駅より更に西、岡山県との県境に近い「播州赤穂駅」まで乗り入れています。なお、昼間時は姫路駅で普通電車に乗り換えが必要となっています。

新快速の所要時間・運賃

スピードの速さが売りの「新快速電車」。ここでは主な区間の所要時間・運賃についてご案内していきます。

◇大阪駅~京都駅
運賃:570円 所要時間:約28分~

◇大阪駅~三ノ宮駅
運賃:410円 所要時間:約20分~

◇大阪駅~高槻駅
運賃:260円 所要時間:約15分~

◇大阪駅~明石駅
運賃:940円 所要時間:約37分~

◇大阪駅~姫路駅
運賃:1520円 所要時間:約60分~

◇大阪駅~草津駅
運賃:1170円 所要時間:約50分~

◇大阪駅~彦根駅
運賃:1980円 所要時間:約78分~

◇大阪駅~敦賀駅
運賃:2310円 所要時間:約2時間~

◇京都駅~三ノ宮駅
運賃:1100円 所要時間:約52分~

◇姫路駅~三ノ宮駅
運賃:990円 所要時間:約39分~

◇京都駅~草津駅
運賃:420円 所要時間:約20分~

混雑について

便利で快適な新快速電車。しかし気になるのはやはり「混雑」をめぐる問題。新快速電車は、確かに最近までは関西圏の「よく混む電車」の代名詞のような存在として良く知られていた歴史があり、座りたいがために新快速を避けて阪急線などの特急を使う方も大勢いらっしゃいました。

しかし、現在の新快速電車はラッシュ時・日中・平日・土日祝日の区別なしに全ての電車が「12両編成化」がされたために、先述したように平日の日中については「一番前」や「一番後ろ」の車両を選んで乗ることでほぼ100%「座れる」ようになっています。

もっとも、土日祝日の日中時間帯やラッシュ時については、一番前の車両・最後尾の車両であっても座れないことは現在でも多くなっています。また、大勢の乗客が集まる中ほどの車両は、昼間でも相当な混雑になる場合があります。新快速電車を利用する際は、特に大阪駅・京都駅などの主要駅の場合、駅の「階段付近」の列には並ばないほうがよいでしょう。

特に混雑する区間は、三ノ宮駅~大阪駅~京都駅となっており、この区間のみに極端にお客さんが集中する状況となっています。これ以外の区間については、ラッシュ時には激しく混雑することもありますが、混雑はそこまでひどくはありません。また、姫路駅や米原駅など、新快速の始発駅となる駅からのご利用の場合、何か特別なイベントなどが開催されない限り、ほぼ確実に座ることが可能です。

まとめ

以上、JR西日本「新快速電車」とはどんな電車か。どこが便利なのか。といったテーマについて簡単にまとめてきました。

所要時間ベースでは、阪急・阪神線などとは比べものにならない速さであり、運賃は少し高めではあるものの圧倒的なシェアを誇る新快速電車。

京阪神・滋賀方面など関西各地へのおでかけにはなくてはならない存在となっており、混雑についても「避けられない」場合もあるとは言え、近年は座れる場合も多くなっています。

ぜひ、便利な新快速電車を利用して、快適に・スムーズに・お得に関西各地を巡ってみてくださいね。