広島~呉間の交通アクセスまとめ(JR呉線・広電バスなど)

この記事では、大阪・福岡に次ぐ西日本の第3の拠点都市である「広島市」と、かつて軍港として栄え、現在は観光都市として広く知られる「呉市」を結ぶ交通・アクセス手段についてなるべくわかりやすくまとめていきます。

広島~呉間の距離はどのくらい?

どちらも一定の規模を持つ都市である「広島市」と「呉市」。この2つのまちは、どちらも広島県の南部に位置し、実は自治体同士が「隣接」しています。

実際に、直線距離にしてみると、広島~呉間は20キロ程度しかありません。地理的にはかなり近い。というのが広島と呉なのです。

一方JR線にしても、高速道路にしても、広島と呉の間は平成30年の豪雨災害の状況からも分かるように、海と山に挟まれた地域を縫うように伸びています。そのため直線距離で20キロ。という程には短く感じられず、広島と呉がかなり離れた場所にある都市であると勘違いする人も中にはいらっしゃいます。

JR呉線(電車)でアクセス

広島市~呉市間の交通手段として、最もポピュラーな存在。それはやはりJR線です。

JR広島駅~JR呉駅間には「JR呉線」が伸びており、単なる「ローカル線」とは言えないくらいの利用者数を誇っています。

特徴

最安の交通手段です!

JR呉線は、広島~呉間を結ぶ交通手段としては「最安」の交通手段です。広島駅~呉駅間の運賃500円は、高速バスや高速船という他の交通手段よりも運賃が安く、リーズナブルなアクセス手段として大勢の方が利用しています。

また、呉線は特急電車や座席指定列車などは基本的に走っておらず、快速電車か普通電車のみとなっています。最も速い快速電車には運賃だけでご乗車頂けますので、特急料金を払うようなストレスは一切ありません。

渋滞リスクを回避!

広島市周辺・呉市周辺は、朝夕の通勤ラッシュ時、また雨天などの天候に応じて「渋滞」が発生する場合があります。

高速バスやマイカーの場合は、そのような渋滞を回避することはできませんが、JR線利用ならば渋滞とは無縁、ストレスフリーにアクセスすることが可能です。

バスより遅い場合もあります

もっとも、電車利用にもデメリットがない訳ではありません。デメリットとして挙げられるのは、バスが渋滞しない場合、「バスより遅い」場合があること。JR呉線の場合、普通電車ではバスに太刀打ちできる所要時間ではありませんし、快速電車の場合でも、結局バスよりも時間が掛かってしまう場合が少なくありません。

また、JR線はあくまでも広島都心部では「広島駅」からアクセスする事しかできません。紙屋町・広島バスセンター周辺からJR線で呉へ行くためには結局路面電車かバスを利用する必要があり、その運賃も合わせると高速バスとそれほど変わらないコストパフォーマンスになってしまいます。

運行ダイヤ

呉線は、昼間時は1時間に快速「安芸路ライナー」が30分おきの2本、普通が1本の計3本運行されています。運転間隔は基本的には普通を合わせると10~30分間隔と思って頂ければ構いません。なお、広島と呉間の「最短」アクセスには普通電車ではなく安芸路ライナーのご利用が便利ですが、普通電車でも呉・広島に先着する場合が比較的多くあります。また、朝夕のラッシュ時には本数が増えますので、便利にご利用頂けるようにもなっています。

運賃

広島駅~呉駅=510円

所要時間

約40分(快速) 約50~55分(普通)

広電バス・JRバス(クレアライン)でアクセス

広島市~呉市間のアクセス手段として、JR呉線に並ぶ存在として利用が多いのが、広島電鉄バス(広電バス)・中国JRバスが共同で運行する高速バス「クレアライン」。運行本数は電車よりも多く、広島市中心部へのアクセス性も優れた存在として広く利用されています。

特徴

広島の都心部・中心街までダイレクトアクセス!

広電バス・JRバスの「クレアライン」線の最大の特徴は、広島駅ではなく、広島市役所や紙屋町・広島バスセンターといった市街地の中心部・都心部からダイレクトにアクセス可能な点が挙げられます。

JR線利用で呉方面へ行く場合、広島駅まで広電の路面電車やバスを利用する必要がありますが、クレアライン線の利用であれば、そのような手間はかかりません。

使い方次第で「最速ルート」に!

広島都心部から直接アクセスできるクレアライン線。所要時間についてはバスと言うことで「長い」という先入観を持たれてしまう場合が多いようですが、実は、所要時間も渋滞さえしなければ「最速」ルートになっています。

もちろん、広島駅周辺からの場合はJR線が最速ルートになりますが、紙屋町など都心部からアクセスする場合、路面電車・バス・JR線を乗り継ぐ所要時間と比べると、10分程度早くなっており、30~40分台でアクセス可能となっているのです。

渋滞時は時間が掛かります

さて、便利なバスにもデメリットはもちろんあります。そのデメリットは、容易に想像できることですが、やはり「渋滞」に巻き込まれるリスクが高いという点です。

雨天や荒天時、イベント開催や休日のお出かけ、通勤ラッシュに伴う渋滞などに巻き込まれると、通常の所要時間よりも大幅に遅れた運行状況となってしまうのはバスの宿命。電車と違って「時刻表通り」に行かなくても対応可能なスケジュールのもとでご利用頂く必要があります。

運行ダイヤ

市役所前・広島バスセンター(紙屋町・八丁堀)~呉駅前~呉本通り六丁目
平日:昼間時15~20分間隔・ラッシュ時5分~15分間隔
・土日祝日:一部時間帯を除き20分間隔
※広・阿賀駅前を発着するバスもあります。
※呉方面発の午前中の便は紙屋町・八丁堀バス停行きとなりますが、基本的には広島バスセンター発着となります。

運賃

市役所前~呉駅前=710円
広島バスセンター~呉駅前=720円
市役所前~呉本通り六丁目=720円
広島バスセンター~呉本通り六丁目=740円
※深夜バスの運賃は上記区間1130円
※クレアライン線は予約不要・全席自由席です。満席の場合は滅多にありませんが、満席時はご利用頂けませんのでご留意ください。
※その他区間の運賃設定もあります。詳しくは クレアライン線(広島呉道路経由)|バス情報:高速乗合バス|広島電鉄 から運賃表をご確認下さい。

所要時間

市役所前~呉駅前=約35~40分
広島バスセンター~呉駅前=約45分
市役所前~呉本通り六丁目=約45分
広島バスセンター~呉本通り六丁目=約50~55分

高速船(スーパージェット)でアクセス

これまでご紹介して来たJR線・広電バス、JRバスクレアライン線の利用が、広島~呉間のアクセスの基本ですが、もう一つのアクセス手段としては「高速船(スーパージェット)」で「海路」からアクセスするというユニークな交通手段もあります。

スーパージェットは、広島と松山を結ぶ高速船であり、途中呉の中央桟橋に寄港する便が半数程度あり、その便に関しては「広島~呉」間の利用も可能となっています。

広島港~呉中央桟橋間の運賃は2100円・所要時間は約25分となっています。

港へのアクセスとしては、広島都心部からの場合、紙屋町などからは広島バス21号(宇品線)で広島港桟橋バス停へ、また広島駅からは広電の路面電車で広島港駅までアクセスして頂くのが便利です。もっとも、所要時間は少なくとも20~30分は掛かりますので、「広島都心~呉」を速く結ぶ交通手段としては特にメリットがあるわけではありません。広島港周辺からアクセスする場合に限り、時短効果があるということになります。

のりばは広島港は広電広島港駅と直結、また呉中央桟橋はJR呉駅からもほど近いゆめタウン呉・大和ミュージアムの南側すぐの位置となっています。

クルマでアクセス

広島都心部~呉市中心部のアクセスについては、「クルマ」で移動しようとする人も少なくありません。

しかし、結論から言えば、マイカーでのアクセスはマイカーを使用しなければならない理由がある場合を除いては、それほどおすすめできません。

ルートとしては、広島都心部からであれば広島呉道路の仁保ICにアクセスし、そこから呉ICまで広島呉道路のみを利用するルートが最短となります。この場合、通行料金が普通車で900円必要となり、それだけでも電車やバスの運賃を越えてしまいます。

駐車場に停めたり、ガソリン代を考慮したりしていると、結局のところ往復で3000円程度掛かるケースもありますので、大人数での移動などでない限りは、公共交通機関の方が便利でお得と言えるでしょう。

まとめ

以上、広島のまちと呉のまちを結ぶ交通アクセスについて、JR線・高速バス(クレアライン)・高速船・クルマという交通手段ごとに見てきました。

基本的には、JR呉線か、広電バス・JRバスの高速バス(クレアライン)、この2択というのが一般的であり、それぞれJR線は広島駅からのアクセス性の高さ、高速バスクレアライン線は紙屋町・八丁堀周辺などの広島都心部からのアクセス性の高さが特徴となっています。

どちらが早い、どちらが便利。というよりは、広島のどこから呉にアクセスするのかによって、JR線と高速バスを使い分けて頂くような形がおすすめと言えるでしょう。

地方都市とは言え、公共交通機関によるアクセス性は高く、利便性は確保されていますので、ぜひ状況に応じた交通手段で広島~呉間を移動してみてください。