この記事では、本州日本海側最大の政令指定都市「新潟」のまちから、近畿地方の古都「奈良」までの交通手段を解説していきます。
新潟からは飛行機を利用するルートが最も便利ですが、新幹線などを利用してアクセスすることも可能です。なお、距離が長いためいずれのルートでも一定の費用がかかります。
以下、新幹線や飛行機といった各交通手段ごとにルート・運賃・所要時間などを見て行きます。
飛行機を利用する
ルート:新潟駅など~(路線バス)~新潟空港~(JAL・ANAなど)~伊丹空港~(電車など)~奈良駅方面
運賃合計:約1万円台~3万円台(航空券の購入時期、利用時期により大きく変動します)
所要時間:約3時間台
ルート:新潟駅など~(路線バス)~新潟空港~(LCC)~関西空港~(電車など)~奈良駅方面
運賃合計:約数千円程度~2万円台(航空券の購入時期、利用時期により大きく変動します)
所要時間:約4時間台
新潟からの最速ルートは、市内各地からバスなどで新潟空港へ移動し、新潟空港からは飛行機で伊丹空港・関西空港へ行き、そこからは電車などで奈良方面へアクセスするというルートです。
航空便の数は伊丹空港経由が主で、関西空港へはLCC便が運航されている状況です。
新幹線と異なり、繁忙期・閑散期、また航空券の購入時期によって運賃がかなり大きく変動しますが、LCCの場合などは1万円未満で利用できる場合もあるため、費用面では新幹線より使いやすい場合も多いでしょう。また、所要時間も短くなっていますので、飛行機をご利用頂くほうがスケジュール的にも便利な場合が多くなっています。
伊丹空港からのアクセスについては、上記の記事で詳しくご案内しています。
新幹線を利用する
ルート:JR新潟駅~(上越新幹線)~JR東京駅~(東海道新幹線)~JR京都駅~奈良駅方面(JR線・近鉄線いずれも利用可)
運賃・料金合計:22730円(通常期指定席)・21350円(自由席)
所要時間:約5時間30分~
新潟から奈良へアクセスする方法の一つは、「新幹線」を乗り継いでアクセスするルートです。
新幹線は、上越市・糸魚川市などからであれば北陸新幹線などもご利用頂けますが、新潟市からの場合、東京駅経由で上越新幹線と東海道新幹線を乗り継ぐルートのみとなります。
運賃・料金は東京から以上に高くなりますが、乗り換えの手間などはそれほど面倒ではありません。なお、新幹線は京都駅までなので、京都からは近鉄電車かJR奈良線を使って奈良まで移動します。所要時間は一般的に「鉄道」と「飛行機」の利用の分岐点とも言われる4時間を大きく超えているため、飛行機を利用した方が便利とも言えますが、空路が苦手な方はこちらのルートをご利用頂くとよいでしょう。
京都から近鉄線をご利用の場合は、特急電車のご利用もおすすめです。
高速バスを利用する
ルート:新潟駅など~(高速バス)~京都駅(八条口など)~(電車)~近鉄奈良駅・JR奈良駅
※京都~奈良間は電車を利用(近鉄・JR線)
運賃合計:約6000円台~10000円少々
所要時間:約10時間程度(奈良までの場合)
運行会社:ウィラ―エクスプレス
※運行状況などは運行事業者の発信情報をよくご確認の上ご利用下さい。
※かつて運行されていた阪急高速バスは2023年春をもって路線休止となっています。
高速バスで移動する場合は、夜行高速バスで新潟駅~京都駅間を移動し、その後は近鉄線・JR線の電車で奈良へアクセスするというルートになります。奈良へ直通するバスは一切ありません。
高速バスルートは、飛行機・鉄道ルートと比べると圧倒的に安いルートになっていますので、コストパフォーマンス重視の方にはおすすめできますが、夜行便しかありませんのでその点はご留意ください。
青春18きっぷの利用は?
新潟からの「格安」交通手段としては、1日当たり2410円(5日分で12050円)で利用可能な青春18きっぷの活用を考えておられる方もいるかもしれません。
青春18きっぷについては、新潟からの場合昔は北陸本線方面へ抜け、富山・金沢・福井経由でアクセスするのが一番無難なルートでした(朝出発・夕方着)。
しかしながら、北陸新幹線の開業に伴い並行在来線が第3セクターに運営が移管され、この区間がJR線でなくなったため、青春18きっぷを使って金沢方面へ移動することが事実上不可能となりました。現在ではJR線で東京方面経由というルートが一般的であり、朝7時の出発・深夜0時半の到着と言う極端にハードなスケジュールに変わっています。なお、直江津~糸魚川間のえちごときメキ鉄道線を途中で利用して移動するルートもありますが、こちらでも夜遅くの到着となってしまいます。
そのため、現在は青春18きっぷのご利用はおすすめできません。
車でアクセスする
車で移動する場合は、
・新潟中央ICから北陸自動車道~米原JCTから名神高速道路~瀬田東JCTから京滋バイパス~久御山JCTから第二京阪道路~八幡京田辺JCTから新名神高速道路~城陽JCTから京奈和自動車道で木津ICまで
という長丁場のルートとなります。
高速料金についてはご利用状況に応じて8000円台~11000円台程度となっており、所要時間は6時間~8時間台程度が見込まれます。
なお、奈良へは混雑や駐車スペースの問題を考慮すると、公共交通機関によるアクセスがおすすめです。
まとめ
以上、新潟から奈良までの交通手段・アクセス情報をまとめてきました。
新潟から奈良へのアクセス手段は、乗り継ぎなどの観点から「飛行機」のご利用が最もポピュラーなアクセス手段となっています。
また、新幹線についても東京経由で移動する必要はありますが、アクセス手段としては比較的使いやすい存在です。
高速バスの場合、時間は掛かりますがコストパフォーマンスは優れています。奈良へ直通するものはありませんが、京都経由で京都から電車を使うことで、スムーズなアクセスが可能です。
少し遠い場所ではありますが、アクセス方法は複数ある新潟~奈良間。ぜひ古都奈良に観光に訪れてみてはいかがでしょうか。