【JR】金沢から奈良までの交通・アクセス手段を解説

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この記事では、北陸の拠点「金沢」のまちから古都「奈良」までの交通アクセスについて、各交通手段ごとに一覧形式で解説していきます。

金沢からの場合、飛行機によるアクセス手段はないため、北陸新幹線の敦賀延伸までは特急サンダーバードで京都まで行き、そこから近鉄線・JR奈良線に乗り換えるルートが一般的です。

なお、お安く移動したい場合は高速バスをご利用いただくことも可能ですが、所要時間は長くなります。

JR線(特急サンダーバード)を利用

北陸新幹線が開業し、長野・東京方面へのアクセスが大変便利になった金沢のまちですが、京都・大阪(関西)方面へは未だ「在来線」の利用が必須です。2024年には途中敦賀駅まで北陸新幹線が延伸されますが、現在は京都駅・大阪駅まで直通の「特急サンダーバード」が運行されています。

移動方法

奈良へアクセスする場合は、京都駅までの区間を特急サンダーバードで移動し、京都駅から奈良方面へは近鉄電車、もしくはJR奈良線を利用します。

乗り換え回数は基本的に1回だけとなっており、離れた場所でありまながら、実にスムーズな移動が可能です。

京都駅からの移動は、JR線であれば金沢駅からの同じきっぷで移動可能ですが、近鉄線の場合別途運賃が必要です。なお、所要時間面では追加の特急料金を支払って京都~奈良間を「近鉄特急」の移動にすると一層快適・スムーズな移動が可能です。

運賃

8300円(近鉄特急利用)・7790円(JR奈良線利用)

※金沢~京都間特急サンダーバード指定席利用の場合。なお、きっぷは近鉄線利用の場合、京都から別途購入頂く形となります(またはICカード乗車券の利用)。

所要時間

近鉄特急利用で約3時間~
JR奈良線利用で約3時間20分~

京都から奈良までのアクセスについては、上記の記事などでも解説しています。

京都までの高速バスを利用

電車とは違い「格安」の交通手段としておなじみの高速バス。金沢からの場合、京都方面への高速バスが運行されていますので、京都まで高速バス・京都からは電車というルートでも奈良へ移動可能です。

但し、近年金沢~京都間の高速バスは路線・運行本数が少なくなる傾向が顕著で、かつてほど利用しやすい状況ではありません。

※利用の動向などに応じ運行状況が変わっている可能性がありますので、別途バス会社などの公表する最新の情報をご確認下さい。


◇移動方法の一例(※掲載内容の他にも路線が設定されている場合があります)

昼行:金沢駅(兼六園口)から西日本ジェイアールバスの「北陸道青春昼特急号」に乗車し、途中「京都駅中央口(烏丸)」で下車します。京都駅からは近鉄電車・JR奈良線を利用して奈良方面へ向かいます。青春号は4列シートです。

夜行:金沢駅(兼六園口)から西日本ジェイアールバスの「百万石ドリーム大阪号」・「青春北陸ドリーム大阪号」に乗車し、途中「京都駅中央口(烏丸)」で下車します。京都駅からは近鉄電車・JR奈良線を利用して奈良方面へ向かいます。座席は百万石号が3列シート、青春号が4列シートとなっており、青春号の方がやや安くなっています。

関連記事:【徹底比較】京都から奈良への交通アクセスまとめ(近鉄電車・JR線)【観光】
関連記事:【早い・快適】奈良に行くなら近鉄特急。その乗り方・料金・本数は?【電車】


◇奈良までの運賃(合計・京都から近鉄線利用)

昼行の高速バス利用:3000円台程度~6000円台程度
夜行の高速バス利用:3000円台程度~1万円弱程度

※運賃は一例です。割引の適用状況、利用時期によって運賃は大幅に変動します。
※上記の内容はJRバスによるケースのみを扱っています。掲載内容は路線の一例です。
※予約は 高速バスネット などをご利用ください。

◇奈良までの所要時間

・昼行4~5時間程度
・夜行約6時間

青春18きっぷを利用

JR線の普通・快速電車などが乗り放題となる「青春18きっぷ」をご利用の場合、金沢駅から北陸本線・湖西線(琵琶湖線)・奈良線を乗り継いで奈良までアクセスすることが出来ます。青春18きっぷは5日分が12050円、1日当たり2410円で利用できますので、高速バスよりも一層お安く移動して頂けるようになっています。

乗り換えについては福井駅・敦賀駅・京都駅の計3回の場合が多くなっており、極端に「しんどい」行程にはなりません。また、朝夕のラッシュ時間帯でなければ座れる場合も多くなっています。

所要時間は、約5時間30分~7時間程度であり、朝出発しても到着するのは午後以降となります。もっとも、「高速バス」の所要時間と比較するとあまり変わらない場合もあり、格安の移動手段としては決して悪い移動手段ではありません。

車を利用

お車を利用して奈良へ移動する場合、以下のようなルートが基本となります。

金沢市街地~北陸道金沢西IC~米原JCTから名神高速道路~瀬田東JCTから京滋バイパス~久御山JCTから第二京阪道路~八幡京田辺JCTから新名神高速道路~城陽JCTから京奈和自動車道~木津IC~一般道路で奈良市街地

というルートとなっています。経由地がかなり多いためルートミスにはお気をつけください。

高速料金は約ETC割引の適用状況に応じて5000円~7000円台、所要時間は約4~5時間程度となっています。

まとめ

以上、金沢のまちから奈良までの交通アクセスについてまとめてきました。

基本的なルートとしては、JR金沢駅から特急サンダーバード号を利用し、京都駅からは近鉄線またはJR奈良線で奈良へアクセスする電車ルート所要時間面でおすすめです。乗り換えは1回だけ・料金も8000円前後となっており、大変使いやすい移動手段となっています。

また、高速バスを利用するルートや青春18きっぷのご活用で、格安での移動も可能になっています。

金沢は近年は「東京」へのアクセス性が向上し、どちらかと言えば関東に目が向いている側面もあるかもしれませんが、奈良も決して「極端に遠い場所」ではありませんので、ぜひ「古都の風情」を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。


奈良市内は公共交通機関の利便性が比較的高い地域である一方、観光シーズンには駐車場が不足することもありますので、車ではなく電車などで訪れることが無難です。