奈良市内の「パワースポット」21選(穴場も含めてご紹介)

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様々なご利益、運気上昇を求めて若い方などを中心に人気を集める「パワースポット」巡り。この記事では、奈良市内の「パワースポット」を「21か所」に絞ってご紹介していきます。

以下でご紹介していくスポットは、いずれも様々なご利益で有名であったり、特に神聖な雰囲気が漂う場所であり、知名度に関わらずぜひ訪れておきたい場所となっています。

なお、「パワースポット」の典型としての「神社」のみならずパワースポットと言える「お寺」や「自然」も含めてご紹介しております。

当ページ及びリンク先の各観光スポットを解説するページの情報は、原則としてコロナ前の時期における「アーカイブ」的情報で、必ずしも現在の状況を反映したものとは限らず、情報の内容が最新の状況と異なっている場合があります。
最新の情報については、各寺社や観光協会などの公式的な情報を別途ご確認下さい。

春日大社(本殿)

奈良で最も有名なパワースポットとしてご紹介しなければならないのは、やはり奈良最大の神社である世界遺産「春日大社」

春日大社は摂社や末社を含めると60以上の神社で構成される非常に大きな神社ですが、やはりまず訪れておきたいのは「春日神」を祀る「本殿」エリア。

奈良に初めて訪れたときには、まずは主要観光スポットを巡る中で春日大社にも訪れて、ご祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)様、経津主命(ふつぬしのみこと)様、天児屋根命(あめのこやねのみこと)様、比売神(ひめがみ)様へ祈りを捧げ、1300年の悠久の歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

若宮十五社めぐり(春日大社)

春日大社の本殿の南側、春日大社の摂社若宮神社周辺にある「十五」の神社・遥拝所を巡る参拝ルートとして知られる「若宮十五社巡り」。

15ある全ての神社・遥拝所にはそれぞれのご利益・意味合いがあり、各社を巡る中で世の中に存在する「願い」はほとんど成就されるのではないか。というくらいに様々なご利益がある若宮十五社巡り。その中でもとりわけ金運アップにご利益があるとされる「金龍神社」や、春日大社一帯の最も奥にあり神秘的な雰囲気が広がる「紀伊神社」などは有名な存在です。

水谷九社めぐり(春日大社)

春日大社本殿の北側、若草山にも近い位置にある「水谷神社」を中心とした参拝ルートとして近年設けられた「水谷九社めぐり」。

水谷神社の前には子どもに恵まれるというご利益を持つ「子宝石」がある他、9つの神社各社ごとに様々なご利益があり、若宮十五社巡りと同じように「あらゆる願い・ご利益」に対応した参拝ルートとなっています。

御蓋山浮雲峰遥拝所(春日大社)

御蓋山浮雲峰遥拝所は、春日大社本殿の東側、神話の舞台である「御蓋山(みかさやま)」の麓にある遥拝所です。

遥拝所一帯は春日大社本殿の真横であり、かつ原始林に隣接しているために春日大社境内でも特に神聖な雰囲気が漂う場所となっています。なお、山の中には原則として入山禁止であるために、白鹿に乗った神様が降り立った御蓋山山頂「浮雲峰」をこの地から参拝する形を取っています。

赤乳白乳神社遥拝所(春日大社)

赤乳白乳神社遥拝所は、若宮十五社のうち「葛城神社」と「廣瀬神社」と呼ばれる小さな神社に挟まれた位置にある遥拝所であり、春日大社の境内から離れた場所にある小さな神社「赤乳・白乳神社」に祈りを捧げる空間です。

赤乳神社は腰より下、白乳神社は腰より上の婦人病治癒にご利益があるとされており、多くの女性が健康を祈って参拝される場所となっています。

御霊神社

御霊神社は、歴史的町並みが広がる「ならまちエリア」を代表する神社です。

神社はルーツを辿ると「怨霊伝説」ゆかりの神社としての歴史を持っていますが、現在では末社出世稲荷神社が「えんむすびの神様」として高い知名度を持つようになっています。境内にはハート型の絵馬なども飾られており、若い女性の参拝者が多いことが特徴の神社として知られています。

率川神社

率川神社は、近鉄奈良駅から比較的近い場所にある奈良最古の神社です。

またの名を「子守明神」ともいう率川神社は子どもの健やかな成長、安産などにご利益がある神社として名高く、七五三などのお参りをされる方も多くなっています。また境内には奇妙な「カエル石」と呼ばれる石もあり、幸運をもたらすパワースポットとして知られています。

采女神社

采女神社は、奈良を代表する水辺「猿沢池」のほとりにある神社です。

神社は奈良時代に采女が池に身を投げた「悲恋伝説」に由来するという歴史を持っていますが、現在では「えんむすび」の神様として若い女性などに人気を集める空間にもなっており、授与所が開かれる采女祭の期間などには「恋みくじ」や「采女えんむすび守」を求める参拝者が数多く訪れます。

大安寺

大安寺は、奈良駅周辺からは南に少し離れた場所に位置する「がん封じ」のご利益で中高年の方を中心に篤い信仰を集める寺院です。

「がん封じ」については、毎年1月・6月23日に「がん封じ笹酒まつり・夏祭り」が開催され、がん封じに薬効があると言われるお酒を「青竹」の杯で頂くことが出来るようになっています。

滝坂の道

滝坂の道は、奈良市街地から剣豪の里「柳生」を結ぶ柳生街道の途中、高畑エリアの端から「首切地蔵」と呼ばれる神社付近まで伸びる「石畳」の道です。

このルートは原始林の中を流れる沢筋に沿って歩くハイキングコースとして大変人気であるほか、道沿いには中世の「石仏」も木漏れ日の中に姿を現すなど深い歴史も感じて頂けます。一定のハイキングに適した装備は必要ですが、自然に包まれながら神聖な雰囲気を感じて頂ける空間として大変おすすめです。

春日山遊歩道・春日奥山ドライブウェイ

市街地の近くに奇跡的に保存されている「原始林」として世界遺産に登録されている「春日山原始林」。

歴史上ほとんど人の手が加えられていない空間は、自然の圧倒的な力を感じさせる実に神秘的な風景を生み出していますが、人の手を加えてはいけない以上基本的に山中に立ち入ることは出来ません。しかしながら、春日山の外縁をなぞるように伸びる「春日山遊歩道」では例外的にその雰囲気を味わって頂けるようになっています。滝坂の道などと比べると歩きやすいルートは、東側の区間は車でアクセス可能な「春日奥山ドライブウェイ」となっており、気軽に原始林の空気を味わって頂くことが可能になっています。

鶯の滝

鶯の滝(うぐいすのたき)は、春日山原始林エリアの北東側、若草山の裏手にあたる山深い空間にある奈良市内最大規模の「滝」です。

春日奥山ドライブウェイの途中から脇道を進んだ先にある滝は、観光スポットとして案内されてはいるものの訪れる観光客はそれほどおらず、滝壺周辺は昼間でも薄暗くひんやりとした空気に包まれています。かなりアクセスは不便な場所ではありますが、春日山周辺の神聖な雰囲気をじっくり感じて頂ける空間としておすすめのスポットとなっています。

月日磐

月日磐(つきひいわ)は、若草山の南側から「春日山遊歩道」に入ってしばらく進んだ場所にある小さな「岩」です。

この岩にはその歴史的詳細は不明ながら太陽(日)と三日月の図が刻まれているほか、奈良国立博物館前にある「氷室神社」の創建の由来に関わる場所であるともされており、神秘的な雰囲気と歴史のロマンを感じさせる存在となっています。

奈良豆比古神社のクスノキ

奈良「きたまち」エリアの北端部に位置し、無形民俗文化財として名高い「翁舞」で知られる「奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)」。

この神社の拝殿や本殿の裏手の社叢(鎮守の森)には、樹齢1000年を越えるとも言われる巨大な「クスノキ」があり、周辺に広がる町並みやのどかな農村風景からは想像できない圧巻の光景が広がります。

霊山寺

霊山寺(りょうせんじ)は、奈良市西部「富雄川」沿いの山の中にある比較的大きな寺院です。

昭和以降はお寺そのもの以上に「バラ庭園」の美しさで大変有名なお寺として知られている霊山寺ですが、森の中の斜面に広がる境内は静かな「山寺」の風情を感じさせるほか、非常に長い参道を進んだ先にある「奥の院」は「不神徳者には神罰が下る」と案内板に記されているなど厳かな雰囲気が広がる独特の空間となっています。

不空院

不空院(ふくういん)は、十二神将像で有名な新薬師寺の東隣にある小さなお寺です。

このお寺は、かつて「かけこみ寺」としての歴史を有していたこともあり、「縁切り・縁結び」にご利益のある場所として広く知られており、境内には「えんきりさん・えんむすびさん」の小さな祠が設けられています。

帯解寺

帯解寺(おびとけでら)は、奈良市街地からは南に少し離れた帯解エリアの町並みの一角にあるお寺です。

こちらでは本尊である「子安地蔵菩薩」が「安産」にご利益のある存在として広く知られており、若い夫婦の方が参拝する姿が数多く見られます。

王龍寺

王龍寺は、奈良市の西端部、生駒市との境界に広がる矢田丘陵の斜面に境内を広げる黄檗宗のお寺です。

観光スポットとしての知名度は低い王龍寺ですが、境内に広がる森は奈良市内のお寺でも最も「隠れ寺」と呼ぶにふさわしい奥行きを感じさせるものであり、長い参道・古い石段を上って本堂・大黒堂などへと進む風情はどこか「行場」をイメージさせるような神秘的な雰囲気に包まれています。

赤乳・白乳神社

赤乳・白乳神社は、春日大社境内にある「赤乳・白乳神社遥拝所」でお参りする神社の「本体」にあたる神社です。神社は春日大社の境内外、高畑エリアの東端部の山麓に白乳神社が、少し離れた農地の一角に赤乳神社が鎮座しています。

赤乳神社は腰より下、白乳神社は腰より上の婦人病治癒にご利益がありますが、多くの方は遥拝所にお参りするためにこちらの神社本体を訪れる人は少なくなっています。

天岩立神社・一刀石

剣豪の里「柳生」エリアの集落から少し進んだ山の中にある「天岩立神社(あまのいわたてじんじゃ)」。

この神社はいわゆる本殿の建築はなく社殿の代わりにご神体は「巨大な岩」となっており、参道を進んだ先に3つの岩が並び立っています。また、神社の奥には「一刀石」と呼ばれる真っ二つに割れた奇妙な巨岩もあるなど古代ロマンと神秘的な雰囲気を満喫して頂ける不思議な空間として隠れた人気を集めています。

常陸神社

常陸神社は奈良市街地の北側、歴史ある寺社・古墳などが点在する「佐保山」エリアにある神社です。

この神社は、観光スポットとしての知名度は皆無に等しい場所と言っても過言ではありませんが、その神社の名前の「ひだち」という響きが、産後の「肥立ち」に通ずるということで、安産祈願=子宝の神様として信仰を集める存在となっています。