この記事では、奈良県内最大の初詣スポットとして名高い「橿原神宮」の初詣に関する情報(参拝時間・アクセス手段・混雑状況など)についてなるべく簡単に、わかりやすく解説していきます。
初詣期間の橿原神宮については、一般的に日中時間帯はかなりの混雑が見られます。また例年の傾向では、アクセスに関して「車」のご利用が多いため、「極端な渋滞」が生じることもありますので、交通アクセスについては公共交通機関のご利用が無難となります。
※新型コロナウイルスの影響に伴い現在は状況が変化しています。本記事の情報はあくまでも令和2年正月までの「感染症の影響がない時代」の「通常時の傾向」を中心に記述しているものです。2021年については、参拝可能な状況である場合は「分散参拝(3が日にこだわらず、2月の旧正月期間までの幅広い期間に参拝)」等の「withコロナ時代」の参拝形態が望ましいでしょう。
橿原神宮の初詣シーズンの「参拝時間」は?
参拝にあたってまず確認しておきたいのは参拝可能な時間。橿原神宮の初詣期間の参拝可能時間は以下の通りです。
12月31日6時30分~1月1日19時
1月2日・3日:6時30分〜19時
1月4日~7日:6時30分〜17時30分
深夜に参拝可能なのは、元日のみとなっています。大神神社のように24時間参拝可能な環境ではありませんのでご注意下さい。
また、後述するように「車」でアクセスされる場合は、渋滞に巻き込まれて参拝時間に間に合わなくなる可能性がありますので、時間に余裕を持ってアクセスすることをおすすめします。
アクセス方法(初詣期間は渋滞あり)
※2021年(令和3年)~の初詣期間については、新型コロナウイルスの影響に伴い随時状況が変化しておりますので、必ずしも電車等を推奨する訳ではありません。その時々の状況に応じた適切な判断をお勧めいたします。
橿原神宮は、3が日で毎年100万人以上の参拝客を集める日本有数の神社となっています。一方で、同じ奈良県内でも「春日大社」のように神社周辺の自動車の通行、クルマでのアクセスが完全に禁止される訳ではありません。
奈良県中南部はマイカー利用の比率が高く、車で訪れる人が多い為、酷い場合は駐車場待ちの渋滞が数キロに渡り続く場合もあります。
時間面でスムーズにアクセスしたいならば「近鉄電車」をご利用になるのが無難です。
橿原神宮へは、近鉄橿原線・南大阪線・吉野線の「橿原神宮前駅」から徒歩10分程度でアクセス可能となっています。
電車の場合は、混雑はするものの身動きがとれない。であるとか入場規制が行われる。というほどのことはありません。渋滞待ちで車が待っている間に、駅から少し歩くだけで橿原神宮に参拝出来てしまいます。
「田舎」のイメージから電車が不便であると思う方もいるかもしれませんが、例年は臨時電車もありますし、通常のダイヤでも1時間に4~6本くらいは走っています。橿原=田舎=電車が不便というステレオタイプはあてはまりませんので、車が便利な場合は車によるアクセスも悪くありませんが、電車を使うのも十分便利な選択肢と言えるでしょう。
近鉄「橿原神宮前駅」までのアクセス情報については、上記の記事でかなり詳しく解説しています。
交通規制について
初詣期間は、橿原神宮への「車」でのアクセスは禁止されませんが、橿原神宮前駅周辺道路を中心に交通規制(通行禁止)が行われます。
橿原神宮へアクセスするクルマのルートは、駐車場に進む南北の通り、また南側駐車場へアクセスする一方通行道路以外は使えないようになっており、「抜け道」などを工夫することは一切できなくなります。
交通規制は12月31日22時~1月1日17時、1月2日・3日8時~17時の間実施されます(2020年の実績)。交通規制の詳細については 奈良県警公式サイト などをご参照ください。
参道及び神宮へのルートについて
近鉄橿原神宮前駅から
橿原神宮へは、橿原神宮前駅を下車し「中央口」から出て頂くと、駅正面の道を真っすぐ道なりに歩いていけば橿原神宮の参道・社殿前にそのままアクセスすることが可能です。
当日は大勢の人の流れもあり、迷うようなことはまずありません。
神宮駐車場から
駐車場の場所については、神宮の周辺に複数設けられ、神宮に近い橿原神宮の駐車場の他にも、やや離れた場所にある橿原市営駐車場もご利用頂けます。
駐車場は複数あるため、全て同じ場所から同じルートという訳ではありませんが、最も離れた駐車場であっても徒歩10分程度の距離となっており、それほど離れた場所ではありません。
なお、畝傍御陵前駅前などの市営駐車場をご利用の場合は徒歩ルートがかなり長くなります。
ルートとしては、各駐車場からによって異なりますが、概ね案内表示を参考に人の流れに乗って行けば問題ありません。詳しくは橿原神宮公式サイト、もしくは上記の地図なども参考にして下さい。
2021年は境内の一方通行規制が実施
2021年については、境内に入ってからのエリアについて、新型コロナウイルス感染防止対策の一環として「境内の一方通行規制(参拝ルート)」が実施されます。
詳しい順路等については、 橿原神宮公式サイト でご確認下さい。
順路としては南神門から入り、北神門から出るというルートが設定されており、表参道側は拝殿方向への一方通行・北参道側は駐車場方向への一方通行(西参道は両方向通行可能)となっている等、例年とは勝手が異なります。初詣期間は順路設定に従って移動するようにして下さい。
混雑状況・おすすめの時間帯
橿原神宮の混雑については、日本有数の初詣スポットであるとは言え、境内や参道が非常に広い造りになっているため人の流れが滞ることはありません。
但し、参道や拝殿一帯相当に「密」な環境となりますので、2021年については仮に参拝可能な状況である場合でも、新型コロナウイルス対策の観点から「2月の旧正月期間」までの広い時間軸を持って「分散参拝」するのがおすすめでしょう。
なお、比較的人の少ない環境で参拝したい場合は、早朝時間帯(通常時であれば参拝開始時刻である午前6時30分頃)になるべく近い時間帯に訪れることでかなり静かな環境でお参りできるほか、午前10時くらいまでであれば過度な人混みは回避することが可能です。また、夕方遅い時間帯の参拝も昼間よりは人混みを回避できるでしょう。
但し、遅い時間帯の参拝に車で訪れることは、混雑で参拝時間に間に合わなくなる可能性があるのでおすすめできません。
行事など(変更の可能性あり)
初詣期間の橿原神宮では、例年の場合は以下のような行事(儀式)も行われます。
1月1日0時~「初太鼓」
1月1日6時~「歳旦祭」
1月1日~7日9時~日没まで「開運初神楽祈祷」
1月3日10時~「元始祭」
※2021年については変更となる可能性があります。
例年については、初詣の「名物」としては外拝殿の北側に掲げられた「超巨大絵馬」が有名であり、3が日を中心に、絵馬の前で記念撮影をされる方の行列が出来ることでも知られています(20分程度待つこともあるようです)。
また、鳥居周辺の参道沿いでは、例年であれば数百店舗にも及ぶ非常に多数の「露店」が立ち並ぶ光景が見られます。露店の規模は奈良県随一であり、これらを楽しみに訪れるご家族連れの方も大勢いらっしゃるようです。
なお、2021年は露店の出店はありますが「持ち帰り飲食限定」のルールがあります。露店は表参道・西参道・北参道に分散して営業されます。
上記の内容については、例年の内容であるため新型コロナウイルスの影響に伴い変更となる可能性があります。
まとめ
橿原神宮の初詣は、「奈良県最大の初詣スポット」として例年相当数の参拝者(100万人規模)が訪れます。参道などは広い環境ですが、お正月期間については相当な混雑(密な環境)となります。
参拝時間については、大晦日~元日にかけての時間帯を除き、深夜時間帯の参拝は出来ません。大神神社のように、参拝のみであればいつでも24時間可能という訳ではありません。
交通アクセスについては、電車でのアクセスも可能かつ周辺には多数の駐車場がありますが、車で訪れる場合の「渋滞」はかなりの規模となります。駐車場の空車待ちをする列等が波及的に影響し、アクセス道路にかけて数キロ単位の渋滞が生じるケースがあります。また、交通規制もお正月期間には行われます。
2021年(令和3年)~の初詣期間については、新型コロナウイルスの影響に伴い状況が変化しています。
例年と同じ状況になると「密」は避けられませんので、仮に参拝できる状況であったとしても、例えば「大神神社」が呼びかけている例のように「2月の旧正月期間」にかけての長いスパンで参拝時期を検討する「分散参拝」が無難と言えるでしょう。