観光のご案内
鷺原道(さぎはらみち)は、春日大社へと通じる道として知られる「禰宜道(ささやきの小径など)」の西側に伸びる、「飛火野」方面から春日大社方面を結ぶ野道です。
「禰宜道」が観光客が通るルートとしてある程度整備されているのに対し、「鷺原道」は知名度が非常に低く、一部の案内地図や道標に表示されている程度であり、道も「獣道」と言ってよいような自然のままの環境となっています。
ルートは、飛火野の南側から「奥飛火野」をなぞるような形で進み、うっそうとした森の中へ入っていくと今度は「鹿苑」の敷地の隣に出て、そのまま春日大社表参道方面へアクセスできるようになっており、途中の自然あふれる風景、ありのままの風景は現代の忙しい世界から切り離された「秘境」のような雰囲気すら感じさせるものとなっています。
なお、現在の鷺原道は「鹿苑」改修工事の影響により主要な入り口からのアクセスが出来ないようになっています。「奥飛火野」を経由してたどり着くほとんど知られていないルートなどがありますが、改修工事終了までは抜け道としてはご利用頂けません。
また、通常時においても夏には虫なども多く、途中やや道がわかりにくく感じることなどもありますので、サンダルやヒールなどを履いた状態で訪れることはおすすめしません。あくまでも穴場的な「知られざる空間」であることに留意した上でその「風景」をお楽しみいただければと思います。

鷺原道の風景
飛火野の南東端には、鷺原道の入り口を示す道標が設けられています。
鹿苑が横にあることもあり、鷺原道は「ささやきの小径」ほどの「秘境」らしさはありません。但し鹿の姿を見ることは多い空間となっています。
次項では、交通アクセスについてご案内致します。
アクセス(電車・バス)
<飛火野側から>
最寄りバス停である「春日大社表参道」バス停までの交通アクセスの詳しい情報については、「飛火野」の記事をご覧ください。

なお、バス停から鷺原道の入口へは、飛火野を縦断するような形で南東側に進んで頂くことになります。バス停を降りると飛火野は東側一帯に広がっていますので、南側をめざして芝生の上を進んで頂く形となります。飛火野の南側は観光客の姿も少なく、雨の翌日などは晴れていてもぬかるみが広がっていることが多々ありますので、足元などには十分にご注意ください。なお、現在は鹿苑改修工事に伴い立ち入りが制限されており、立ち入ることは出来ません。
<春日大社側から>
春日大社方面から鷺原道へとアクセスする場合、春日大社表参道の途中(二の鳥居~萬葉植物園の間)に鷺原道への小さな入り口があります。現在は改修工事の実施に伴い規制線が張られており、このルートからの立ち入りも出来ません。
<奥飛火野方面から>
志賀直哉旧居近くから伸びる「ささやきの小径(下の禰宜道)」の入り口付近から西(左)に伸びる細い道を進み、途中小さな橋などを渡っていくと「奥飛火野」と呼ばれるエリアへ出ます。
奥飛火野を更に西に進んでいくと、鷺原道方面に合流することができます。なお、奥飛火野から鷺原道方面へは小川を渡る場合もあるなど足元は悪くなっています。
ルートマップ
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