奈良・談山神社「けまり祭(春・秋)」の日程・内容・見学方法を解説

この記事では、奈良県桜井市「談山神社」で実施されている「けまり祭」と呼ばれる祭事について、その日程や内容、見学方法をなるべく簡単に解説していきます。

けまり祭は、その名の通り「けまり」に興じる姿をご覧頂けるものであり、春と秋の年2回開催されます。

なお、談山神社は「山の上」にある神社ですので、アクセスについては路線バス・タクシーもしくはマイカーのみがアクセス手段となっています。

けまり祭の内容・由来は?

あまり聞きなれない名前の「けまり祭」。けまり祭は、その名の通り古代の日本における運動競技とも言える「蹴鞠(けまり)」をするという祭事であり、保存会の方が掛け声をかけながら器用に蹴鞠をする姿を見学した後、祭事の最後に少しだけ一般見学者が体験できる場合もあるという行事になっています。なお、蹴鞠とは、簡単に言えばサッカーにおけるリフティングのようなものですが、現代のスポーツのような競争原理は一切なく、勝ち負けは存在せず、上手に鞠を蹴りあうことを純粋に楽しむという奥ゆかしい競技として知られています。

蹴鞠は、平安時代に主に流行した競技として知られていますが、飛鳥時代には既に中国から日本に伝来しており、飛鳥時代に「大化の改新」を行った中臣鎌足(藤原鎌足)と中大兄皇子は、蹴鞠を通して親交を深めたとされています。また、大化の改新を行うための謀議はこの談山神社で行われたとされていることから、それにちなんで「けまり祭り」が行われています。

<衣装について>

けまりを行う演者(保存会)の方は、烏帽子(えぼし)を被っているほか、上は鞠水干(まりすいかん)・下は鞠袴(まりぱかま)と呼ばれる色合い鮮やかなユニークな衣装を身に着けて蹴鞠を行います。蹴鞠そのものもさることながら、装束にも注目すると一層興味深くご覧いただけるでしょう。

<鞠(まり)>について

蹴鞠で使用される「鞠(まり)」は、鹿の革を2枚つなぎ合わせて造られており、使用される際は中は空洞となっています。製作にあたっては中に「大麦」を詰めて成型する作業も行われ、何度も大麦を取り出しては入れてという作業を繰り返して行く中で美しい形の鞠が生み出されます。また表面の白色は鹿の革の色ではなく、胡粉(ごふん)と呼ばれる貝殻を使用した顔料が用いられています。

けまり祭の日程(春と秋の年2回)

けまり祭は、春と秋の年2回実施されています。

春は毎年4月29日(昭和の日)、秋は毎年11月3日(文化の日)に実施されており、日程は固定となっています。また、いずれも祝日の実施のため大勢の見学者・参拝者が訪れます。

時間は午前11時から正午ごろにかけて、境内「けまりの庭」において実施されます。

見学方法・混雑について

けまり祭りは、見学に当たっては特に事前申し込みや見学料金などは必要ありませんが、神社の拝観料が必要になります。

談山神社の拝観料:大人(中学生以上)600円・小学生300円・小学生未満は無料

また、けまりは拝観受付から北に進んだ先、十三重塔南側の「けまりの庭」で実施されます。けまりが実施される空間には囲いが設置されますが、その周囲や周辺の石段付近などで自由に見学して頂くことが可能です。名物行事ということで、実施中はそれなりに混雑しますが、基本的には見学できないほどの激しい混雑にはなりません。

談山神社へのアクセス情報

談山神社は、山の上にあるためアクセス手段は路線バス、もしくはマイカーとなります。

◇近鉄桜井駅・JR桜井駅から

桜井駅(南口)1番バス乗り場から「談山神社」行きバス利用、終点「談山神社」下車(通常時は1時間1本以下、秋など観光シーズンには増発)

・タクシー利用の場合、桜井駅南口タクシー乗り場から約3000円程度で談山神社までアクセス可能

◇マイカー利用の場合

・神社周辺に駐車場が計200台分あります。普通の乗用車は駐車料金は無料となっています。なお、春や秋の観光シーズン、とりわけ紅葉の見頃には大勢の観光客が訪れ満車となる可能性もありますので、公共交通機関によるアクセスをおすすめします。

詳細は 談山神社公式サイト もご覧ください。

まとめ

以上、奈良・桜井「談山神社」の「けまり祭」の日程や内容についてまとめてきました。あくまでも蹴鞠の実演が行われることがメインのお祭りですので、それ以外のイベントが行われるというわけではありませんが、奥ゆかしい「蹴鞠」の見学という貴重な体験が出来るようになっていますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

見学は料金や予約は不要のため、参拝途中にふらりと立ち寄るような形でご覧いただくことも可能です。伝統ある所作と華やかな装束をぜひ目にしてみてください。