【宿泊者数全国最低水準】「奈良」で泊まるメリットとはどのようなものか?

世界的な観光地として、また日本有数の観光地として広い知名度を有し、大勢の観光客で日々賑わう「奈良」のまち。しかし、もはや有名になりつつあることですが、そんな「観光都市」である奈良に「泊まる」人の数は異様なほどに少なくなっています。県全体の宿泊者数は増加傾向に転じたものの、近年まで毎年日本最下位が続き、客室数も奈良市内では大幅に増えてきているとは言え、県全体で見ればまだまだ日本で最も少ない水準であることには変わりありません。

京都や大阪にある宿泊施設に泊まり、奈良には日帰りでやって来る。近年は改善の兆しがあるとは言え、奈良観光の基本はこの構図がずっと続いています。

この記事では、そんな奈良に「泊まる」ことについて、その「メリット」をあえてじっくりと検討して参ります。

メリット1:満室となることはあまりありません

奈良に泊まる上での最大のメリットの一つは、結局のところ「人気宿泊地」でない裏返しとして「宿泊施設の稼働率」が低いので、「満室」となりにくいという点が挙げられます。満室になりにくいということは、すなわちいつでも泊まりやすく、お部屋の種類も選びやすいということであり、大阪や京都のようにホテル探しに苦労することがないということになります。

もっとも、奈良でも春の土日祝日などの観光シーズン、秋の正倉院展のシーズン、また「若草山山焼き」や「高円山大文字送り火」当日、また12月の「奈良マラソン」当日などは宿泊施設の混雑、満室御礼という状況が見られない訳ではありません。

しかし、特に人気の「ホテル日航奈良」や「奈良ホテル」など一部を除いては、各ホテルの全ての部屋が完全に埋まってしまうような状況になることは極めてまれであり、概ねどのような時期でも落ち着いて「泊まりやすい」街となっています。また、今後は宿泊施設の増加も見込まれており、宿泊施設の「選択肢」も増えていくと見込まれます。

メリット2:比較的リーズナブルな宿泊料金となっています

奈良に宿泊するメリットとしては、大阪・京都の宿泊施設と同等の設備、お部屋であれば奈良のほうが概ねリーズナブル、お安い料金設定となっていることも挙げられます。もちろん、大阪や京都にも格安宿泊施設がない訳ではありませんが、観光シーズン・繁盛期に泊まるような場合でも、奈良のほうが通常期からの「値上がり」が抑えられる傾向にあります。

具体的には繁盛期でなければ、ビジネスホテルの場合はお一人様概ね4000円台観光シーズンでない場合シティホテルでもお一人様概ね6000円~8000円台からご利用いただけることが多くなっています。

ゲストハウスなどの簡易宿泊施設については、近年は1泊1000円台の施設も増加しており、個室でも1泊2000円台という施設(トイレなどは共用)も見られます。また、ゲストハウスは一般のホテルと比較すると稼働率が低めとなっていますので、直前ではなく前もって予約しておくことで観光シーズンでも比較的リーズナブルな価格でご利用頂きやすくなっています。

メリット3:混雑とは無縁の観光を楽しめます

奈良に泊まる。ということは、上述して来たような「安さ」や「泊まりやすさ」に留まらず、そもそも「奈良を味わう・観光する」と言う意味でも非常に大きなメリットを発揮します。

特に重要なのは「混雑」が回避できるという点。京都や大阪を拠点に奈良観光をする場合、支度の時間や移動時間などを余程工夫しなければ「早朝」に奈良を訪れることは現実的ではありませんが、奈良駅周辺などに宿泊すれば、おおよそ5~20分程度で東大寺・春日大社・興福寺と言った主要観光スポットにアクセス可能となっています。すなわち、朝8時頃にチェックアウトすれば、まだ観光客がほとんど訪れていない静かな「朝の奈良」を存分に味わうことが出来るのです。

観光客が増えてくる時間帯は概ね朝の9時半~10時頃からとなっており、お昼時や午後に観光客数のピークを迎えるようになっていますので、奈良に泊まって、朝7時台~8時台から観光に出かけることで、主要観光スポットを一足先に静かに観光し、その他の穴場スポットなどをお昼間に巡るという贅沢な過ごし方もして頂けるようになっています。

春日大社などでほぼ誰もいないような静寂を味わいたいならば、奈良に泊まる。という選択肢がベストなのです。

メリット4:「京都」や「大阪」へのアクセス性も抜群です

奈良に泊まる人が少ない理由としては、「京都」や「大阪」などの大都市が近いためほとんどの人が日帰りで帰ってしまい、宿泊施設の多い京都や大阪に泊まる傾向があるという理由が挙げられますが、これは裏返せば「奈良に泊まっても『京都』や『大阪』」にアクセスしやすい」ということにもなります。

すなわち、せっかくだから「満室になりにくく、コストパフォーマンスにも優れた奈良に泊まる。」という選択をしても、交通の面で不便な思いをすることはないのです。

具体的には、奈良駅からは京都へは近鉄・JRともに45分程度、大阪難波へは近鉄線で40分程度、梅田へはJR線利用で50分程度でアクセス可能であり、首都圏などにお帰りの場合、午前6時台発の新幹線に間に合わせることも可能となっています。奈良に泊まることによる不便はほぼ皆無といっても良いのです。

まとめ

以上、奈良に泊まるメリットを大きく4つに分けて解説してきました。

京阪神の大都市圏の一部になってしまっているため、その泊まる「メリット」の大きさの割に「選ばれない」街となっている奈良。しかしながら、奈良観光をじっくりと行うような場合、大阪や京都を拠点にするのではなく、奈良に泊まるほうが間違いなく充実した時間を送ることができます。また、上述したように大阪都心などに「近い」以上は交通アクセスの問題もないということになりますので、裏返せば必ずしも京都や大阪に泊まる必要があるという訳でもない。ということもお分かりいただけたかと思います。

近年は奈良市内の宿泊施設も大幅に増加傾向にあり、「大仏商法」や「殿様商売」と揶揄された時代もだんだんと遠ざかりつつあります。泊まる「選択肢」が増えてきている奈良にぜひお泊りになって、有意義で贅沢な「観光」時間をお過ごしになってみてはいかがでしょうか。