【春日大社表参道】自然あふれる参道は重要な神事の舞台にも

ごあんない

春日大社「表参道」は、世界遺産「春日大社」の本殿方面へと伸びる春日大社への正式な参道です。JR奈良駅前から「三条通り」沿いを進み、途中猿沢池・興福寺の近くを通り、更に東に進むと「一の鳥居」と呼ばれる春日大社の鳥居があり、この一の鳥居から春日大社本殿一帯まで伸びる砂利の敷かれた道が「表参道」となっています。

参道一帯は美しい自然が広がる他、神社に近づいていくと春日大社に奉納された多数の石燈籠が並ぶ風景もご覧いただけるようになっており、参拝の前から神聖な雰囲気を感じられるようになっています。

また、途中には「春日若宮おん祭」の拠点とも言える「お旅所」もあるなど、実際の神事でも使用される空間となっており、とりわけおん祭の「遷幸の儀」においては暗がりの中で神職らが若宮神社の神様をお運びするという独特の風景が広がります。

現在は春日大社への主要なアクセスルートとして、年間を通して日中時間帯は大勢の観光客が行き来しており、必ずしも静かな環境とは言えませんが、早朝などはほとんど誰もいない空間で神秘的な雰囲気を感じて頂くことも可能となっています。なお、参道は距離がありますので、体力に応じて「春日大社表参道」バス停などを起点に歩く距離を短くすることも出来ますので、状況に応じてお参りしてみてください。

春日大社表参道のみどころ・風景

一の鳥居

一の鳥居は、参道の起点部、三条通りからの道の終点部にある大きな鳥居です。「龍」を巡る伝説も残される鳥居は平安時代にまでさかのぼる歴史を持ち、現在のものは江戸時代の寛永11年(1638年)に建立されたものとなっています。

【春日大社一の鳥居】春日大社へ向かう長い参道の象徴的存在には「龍」をめぐる伝説も残される

一の鳥居付近からは、道幅の広い参道が1キロ以上にわたり続いており、年間を通して大勢の観光客が行き来する空間となっています。

影向の松

影向の松(ようごうのまつ)は、春日大社「一の鳥居」のすぐそばにあるクロマツの木です。かつて生えていた古木は切り株を残して失われ、現在は新しく植えられた木となっていますが、春日若宮おん祭では「松の下式」がこの木のそばで行われ、各種芸能が執り行われます。

【影向の松】クロマツの木の下では春日若宮おん祭「松の下式」が執り行われる

馬出橋

馬出橋(まだしのばし)は、一の鳥居のそばの参道上にかかるごく小さな石橋であり、春日若宮おん祭において「競馬」が行われる際にはそのスタート地点となっています。

ムクロジの木

一の鳥居からしばらく進んだ参道沿い、奈良国立博物館の新館の南側にある県下最大級の「ムクロジの木」は、木の中から「竹」が別途生えているという奇妙な佇まいで知られています。

【奈良公園】木の中から竹が生える「春日大社参道(奈良公園)のムクロジ」ってどんなものなの?【不思議】

お旅所

お旅所は、春日若宮おん祭において、若宮神社の神様を一時的にお遷しする場所であり、通常時は空き地ですがおん祭期間のみ「行宮(あんぐう)」「鼉太鼓(だだいこ)」が設けられます。

【お旅所(春日大社)】「おん祭」期間中のみ「若宮神社」の神様が遷座する空間

萬葉植物園

春日大社萬葉植物園(まんようしょくぶつえん)は、飛火野エリアから春日大社本殿一帯の間に設けられた春日大社が運営する「万葉集」に詠まれるような日本古来の植物を多数栽培する広大な植物園です。園内では春日大社の象徴とも言える「藤」も多数あり、大型連休頃には園内の「藤エリア」は満開の藤で埋め尽くされ、大勢の観光客がその圧巻の風景を味わいに訪れます。

【春日大社萬葉植物園】「藤」のシーズンには大変なにぎわいを見せる風雅な空間

春日荷茶屋

春日荷茶屋(かすがにちゃや)は、萬葉植物園の入り口近くにある「茶屋(喫茶スペース)」です。この茶屋は、江戸時代の名所図絵にも記されるなど歴史ある存在となっており、「万葉粥」などを味わって頂けるようになっています。

※営業時間10~16時、定休日7月30日・8月6・27日

鹿苑

鹿苑(ろくえん)は、飛火野に近い表参道沿い、南側に少しだけ離れた場所にある「奈良の鹿」の保護施設です。苑内では鹿にドングリのえさやりをしたり、鹿に関する展示をご覧いただけるようになっているほか、有名な行事「鹿の角切り」の会場としても知られています。

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壺神神社

壺神神社は、表参道沿いにある春日大社末社の一つであり、「醸造の神様」として知られる存在となっています。

【壺神神社】春日大社参道沿いにある「醸造の神様」

二の鳥居

二の鳥居は、一の鳥居からは直線距離でも1キロ以上離れた参道上、春日大社本殿一帯に近い場所に設けられている大きな鳥居です。近くには鳥居の他にも心身を清めるための祓戸神社・手水所もあり、春日大社の神聖なエリアについに立ち入るという気持ちを持たせてくれる存在となっています。

祓戸神社

祓戸神社(はらえどじんじゃ)は参道沿い、二の鳥居の近くにある春日大社の末社の一つです。この神社は本殿などの参拝前に心身を清め、穢れを取り除いて下さる神様となっており、ぜひ立ち寄っておきたい場所となっています。

【祓戸神社(春日大社)】本殿参拝前には必ずお参りしておきたい神社

伏鹿手水所

伏鹿手水所(ふせしかのてみずしょ)は、参道沿い、祓戸神社のそばにある「鹿」をモチーフにした手水舎です。参拝時にはまず祓戸神社とこの手水所で心身を清められてからお参りすることをおすすめします。

【春日大社伏鹿手水所】鹿のモチーフから流れ出る水で身を清める

車舎

車舎(くるまやどり)は、参道の終点近く、二の鳥居の手前に位置する建物であり、天皇陛下・勅使がお乗りになる牛車・御所車を駐車する重要なスペースとして機能して来た空間となっています。

【春日大社車舎】天皇や勅使の乗る「車」を留め置く歴史ある施設

剣先道

剣先道(けんさきみち)とは、「祓戸神社」付近から表参道とは違う方向へ分かれて伸びる道であり、実際に敷石が剣の先のような鋭い模様を作っています。なお、この道は春日大社例祭において勅使が「藤原氏」である場合にその勅使が利用する道であり、勅使が藤原氏でない場合は通常の表参道側を利用してきたという歴史も有しています。

南門

春日大社の現在の「正門」である南門は、本殿へ向かう参道の終点にあたる場所にある境内最大の門である、これより先は更に「若宮神社」方面へ向けての参道が続いています。

【春日大社南門】参道の終点にある春日大社の「正門」は常に大勢の観光客でにぎわいを見せる

アクセス

各駅からのアクセス

※一の鳥居まで

奈良交通バス

・JR奈良駅から「市内循環外回り」「春日大社本殿」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」「天理駅」「下山」「窪之庄」「県庁前」行き乗車、「県庁前」下車、南東に徒歩5分

近鉄奈良駅から南東に徒歩12分

春日大社表参道へのルートマップ