【お旅所(春日大社)】「おん祭」期間中のみ「若宮神社」の神様が遷座する空間

ごあんない

奈良公園内の「空き地」は「春日若宮おん祭」のメイン会場

「お旅所(おたびしょ)」は、奈良公園内、奈良国立博物館の真南の春日大社参道沿いにある空間です。通常時はただの立ち入り禁止の「空き地」のように見えるこの場所は、奈良で最も有名なお祭りである「春日若宮おん祭」において若宮神社の神様を期間中のみ遷座(移動)してお祀りする空間となっており、おん祭の時期だけは若宮神社本体には神様がいらっしゃらず、こちらに神様が鎮座するという状況になっています。

おん祭期間は、お旅所の敷地の最も高い場所に一時的に神様をお祀りする「行宮」が設けられ、その周囲にもやや小高い芝舞台があり、更には高さ約7メートルと巨大かつ鮮やかな火焔の描かれた「鼉太鼓(だだいこ)」が左右に並べられ、一時的な仮小屋である「幄舎」もそれらを取り囲むように設けられています。

神様をお遷しする「遷幸の儀」

若宮神社からお旅所の仮殿への神様の移動は「遷幸の儀」と呼ばれる儀式によって執り行われますが、この遷幸の儀は深夜に行われ、かつ照明の使用や写真撮影は厳禁となっているため、神様を厳重にお守りしながら移動する神職の方による「おーおー」というかけ声が響き渡るのみという独特の雰囲気が漂う儀式となっています。

多種多様な芸能が披露される「御旅所祭」

なお、お旅所へ到着した神様には「暁祭」において神饌などが供えられ、その後はお祭りの「メイン会場」として、「お渡り式」の終着点として、「御旅所祭」が行われます。

お旅所祭では、まずお渡り式の行列がお旅所に到着すると、神様のお食事である神饌が捧げられ、その後宮司が御幣を捧げたり、祝詞の奏上などが行われます。また日使の奉幣・祝詞や、行列に参加した集団の代表、稚児や願主投、大和士等が神様への拝礼を行います。

更にその後は「伝統芸能」の総集編とも言えるほどに、神楽の奉納にはじまり、東遊・田楽・細男・猿楽・舞楽・和舞といった多種多様な芸能が、日没後も日付が変わる直前まで長時間奉納され続けます。この「芸能」は「桟敷席」と呼ばれる有料席でご覧いただくことも可能となっているほか、参道沿いからは自由にご覧いただけるようになっています。

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お旅所(春日大社)

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「高畑町」行き乗車、「氷室神社・国立博物館」下車、南東に徒歩4分

近鉄奈良駅から東に徒歩15分

JR奈良駅から東に徒歩25分

近隣スポット

春日大社参道は南に隣接・奈良公園内「浅茅ヶ原園地」は南側一帯・春日大社参道のムクロジから東にすぐ・奈良国立博物館仏教美術資料研究センター(旧奈良県物産陳列所)から西にすぐ・奈良国立博物館(新館)から南東に徒歩3分

お旅所(春日大社)周辺地図