洞の地蔵石仏・仏頭石

【洞の地蔵石仏・仏頭石】鎌倉時代の石仏と石柱上の珍しい「仏頭」が静かに並び立つ

ごあんない

洞(ほら)の地蔵石仏は、春日山境内や若草山麓からもそれほど遠くはない春日山遊歩道沿いに位置するお地蔵さまです。道沿いにやや無造作に倒れたような形で佇む鎌倉時代中期の建長6年(1254年)に造立された地蔵石仏は記録が残るものとしては奈良市内でも古いものにあたり、衣の紋様なども広がりのある雰囲気を感じさせ、薄い線彫り(薄肉彫り)でありながらも美麗な状態を維持し続けています。

また、その隣には仏頭石と呼ばれる六角形の石柱の上部に如来仏の頭部(仏頭)があるかなり珍しい石仏も設けられています。高さ1メートル少々の仏頭石は、決して容姿端麗とは言えない独特の温和な表情を浮かべつつどこか童子のような雰囲気も感じるような仏さま(仏頭)のみならず、その下の石柱部分には六観音(十一面・准胝・如意輪・聖・千手・馬頭)像も線刻され、更には対になった狛犬も6面、計12体描かれており、造立は室町時代の永正17年(1520年)に円空上人と呼ばれる僧侶により図られたとされています。

アクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅東口、近鉄奈良駅から「春日大社本殿」行き乗車、終点「春日大社本殿」バス停下車、北東に徒歩約10分

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス奈良公園ルート」乗車、「若草山麓」バス停下車、東に徒歩約5分

月日磐から西に徒歩2分・水谷神社から東に徒歩約10分

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