観光のご案内
春日大社の歴史にとって欠かせない重要な施設
春日大社「内侍殿(ないしでん)」または「移殿(うつしどの)」は春日大社本殿の西側すぐ、「宝庫」と隣り合う位置に建つ建物(重要文化財)です。
この施設は、当初は「内侍殿」という名の通り、春日祭の際に奉仕を行う内侍(女官)らのために用いられてきた歴史を有していますが、後には春日大社本殿・若宮社を式年造替する際に一時的に神様をお祀りする空間という重要な役割も果たしてきたことから「移殿」とも呼ばれる存在となっています。
近年の改修で新築のような美しさを取り戻す
歴史については平安時代の貞観元年(859年)の創建とされており、その後平安時代の大治2年(1125年)には「仮殿」として既に使用されていた記録が残されていることから、移殿としての歴史も少なくとも1000年近くに及ぶと考えられています。なお、現在の建築は江戸時代前半の慶安3年(1650年)の建立とされていますが、近年では平成26年(2014年)の改修など、その後も適宜屋根の葺き替えをはじめ丁寧な改修が行われ続けていますので、春日大社境内のその他の建築物と同様、あたかも新築のような美麗な状態を保ち続けています。
なお、内侍殿は重要な施設ではありますが内部への立ち入りは可能となっており、畳の敷かれた広間でありながら神聖な雰囲気を感じさせる内部の様子をご覧いただけるようになっています。
次項では、交通アクセスについてご案内致します。
アクセス(電車・バス)
奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス大宮通りルート(ほぼ通年運行)「春日大社本殿」・ぐるっとバス若草山麓ルート(運行日限定)「春日大社本殿」バス停から東に徒歩6分
本殿参拝受付から北西に徒歩すぐ・中門から北西に徒歩すぐ
※春日大社本殿一帯の拝観には500円の特別参拝料をお支払い頂く必要があります。また拝観不可の期日も比較的多いですので以下の記事であらかじめご確認の上ご訪問ください。

春日大社内侍殿(移殿)周辺地図
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