観光のご案内
140年ぶりに開かれることになった「後殿御門」
春日大社後殿各社参拝所は、春日大社の本殿裏手(北側)にある末社群を参拝するための空間であり、御本殿北側の「後殿御門」上に賽銭箱などが設けられた形になっています。
後殿御門は、明治期に閉鎖されて以降近年まで封鎖され続け、末社群へ参拝することが出来ない状況でしたが、近年の第六十次式年造替のタイミングで約140年ぶりに開門され、その後は末社の間近まではアクセスできないものの、末社の社殿をご覧いただきながら祈りを捧げることが出来るようになっています。
後殿各社のごあんない
佐軍神社
参拝所に最も近い「佐軍神社(さぐんじんじゃ)」は石上神宮と同じ布津之霊大神(ふつのみたまのおおかみ)をご祭神としてお祀りしており、「悪縁を断ち平穏をお守り下さる神様」とされています。
杉本神社
佐軍神社の東隣の「杉本神社」は山の神様として知られる大山咋神(おおやまぐいのかみ)をご祭神としてお祀りしており、「建物の高層階で生活する人々の安全をお守り下さる神様」とされています。
海本神社
杉本神社の東隣の「海本神社(かいもとじんじゃ)」ご祭神として大物主神(おおものぬしのかみ)を祀っており、五穀豊穣なども含め「食の安全を守る神様」とされています。
栗柄神社
海本神社の東側の高台にある「栗柄神社(くりからじんじゃ)」は火酢芹命(はすせりのみこと)がご祭神となっており、「出入りの門をお守り下さる神様」とされています。
八雷神社
後殿の中では最も東側にあり、西を向いて立つ「八雷神社(はちらいじんじゃ)」はご祭神として八雷大神(はちらいおおかみ)を祀っており、「雷の力で人々に幸せをもたらす神様」として電力・通信関係などからの信仰が篤い神社となっています。
例祭は栗柄・八雷神社は毎年4月15日、その他は4月25日に執り行われています。
春日大社の「本殿」裏手にある後殿各社参拝所は「後殿御門」と呼ばれる小さな門が開いており、その門の正面から参拝をして頂く形となっています。なお、門は開いていますが、あくまでも内部には入れませんのでご注意ください。
後殿は門に近い場所から「佐軍神社」・「杉本神社」・「海本神社」の3社が並び、少し高台の位置には「栗柄神社」が、そしてそのそばには最も大きな「八雷神社」が西を向いて立っています。
次項では、交通アクセスについてご案内致します。
アクセス(電車・バス)
奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス(通年運行)大宮通りルート「春日大社」バス停(いずれも同じ位置)から東に徒歩6分
本殿参拝受付から北西に徒歩2分・中門から北西に徒歩すぐ・風宮神社から東にすぐ・椿本神社から東にすぐ・宝庫から東にすぐ
※春日大社本殿一帯の拝観には500円の特別参拝料をお支払い頂く必要があります。また拝観不可の期日も比較的多いですので以下の記事であらかじめご確認の上ご訪問ください。

春日大社宝庫周辺地図