【御蓋山浮雲峰遥拝所(春日大社)】武甕槌命様が降り立った神聖な地「御蓋山」に向けて祈りを捧げる空間

当ページの内容を含め、当サイトの内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

「神山」に最も近い神聖な空間

御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいしょ)は、春日大社の本殿近くに伸びる「東回廊」の外側に設けられている立派な遥拝所です。

この遥拝所は、春日大社の「裏山」でありかつ「神の山」としてこれまで約1300年に渡り深い信仰の対象となってきた「御蓋山(みかさやま)」へ向けて祈りを捧げる空間となっており、「禁足地」であり原則一般参拝者は立ち入ることが出来ない御蓋山に「最も近づける」場所となっています。

「鹿島神宮」からお越しになった春日大社の神様

御蓋山をめぐっては、春日大社に祀られている「春日神」のうち、奈良時代が幕を開けてすぐの時期、遠くは「鹿島神宮」の神様である武甕槌命(たけみがづちのみこと)様が白鹿の背に乗り奈良へと旅立たれ、「御蓋山」の頂上である「浮雲峰」に天から降り立たれたという春日大社の「創建神話」が残されており、その他の神社からもご祭神をお招きした上で春日大社が奈良時代後半に創建される前から「神の山」として崇められる存在となってきました。

なお、この遥拝所は参拝料金が必要な本殿一帯である一方で回廊の外側にあるためにその存在に気付かない方も大勢いらっしゃいますが、本殿とはまた異なった雰囲気が感じられる神秘的な空間となっています。春日大社というと「本殿」や「若宮さん」のみが注目されがちではありますが、神社の歴史を考えた際に「御蓋山」の存在と言うものは非常に重要なものとなっていますので、ぜひこの遥拝所にもお参りになって深い歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

なお、案内板によればこの遥拝所は「浮雲峰」から「平城京大極殿」まで神々のお力が続く尾根筋上にあるともされています。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス大宮通りルート(ほぼ通年運行)「春日大社本殿」・ぐるっとバス若草山麓ルート(運行日限定)「春日大社本殿」バス停から東に徒歩6分

本殿参拝受付から北東に徒歩2分・中門から北東にすぐ

※本殿参拝受付からまずは中門前へ進み、そこから東側の回廊にある「影向門」を抜けて回廊の外側に出て頂き、更に北に少しだけ進むと遥拝所が設けられています。

※春日大社本殿一帯の拝観には500円の特別参拝料をお支払い頂く必要があります。また拝観不可の期日も比較的多いですので以下の記事であらかじめご確認の上ご訪問ください。

御蓋山浮雲峰遥拝所周辺地図