荒池園地の「土塀」

【荒池園地の「土塀」】かつての興福寺塔頭寺院の痕跡とも推定される風化した土塀

ごあんない

奈良公園南端部に位置する「荒池園地」。荒池と呼ばれるため池の周囲に美しい芝生広場が広がる風景の一角には、明らかに近代になってから整備されたものではない風化した「土塀」が設けられています。

この土塀は、観光マップなどにも記されておらず、「みどころ」としてもリストアップされているような存在ではありませんが、江戸時代頃までは現在の奈良公園エリアのより広い範囲に「興福寺」の子院や門跡寺院などがあり、この荒池園地一帯も興福寺に関わる土地であったと推定されていることから、興福寺塔頭寺院に関わる「土塀」ではないかとも考えられます。

案内板も特になく、大勢の観光客が土塀を見学するようなこともないスポットではありますが、荒池園地ののどかな雰囲気には欠かせない「密かな存在」となっている土塀は、夕方などに日没前の日差しが照り付ける風景などは実に美しく、写真撮影スポットとしても適していますので、ぜひ訪れてご覧になってみてはいかがでしょうか。

なお、土塀は柵や保護するための設備は全く設けられておらず、完全に野ざらしになってしまっていますが、みだりに触れたり風化した部分を間違えて踏んだりすることのないようにご注意ください。

アクセス

近鉄奈良駅から南東に徒歩15分

JR奈良駅から東に徒歩25分

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「春日大社表参道」バス停下車、南西に徒歩5分

・JR、近鉄奈良駅から「天理駅」・「下山」・「窪之庄」行き乗車、「奈良ホテル」バス停下車、北東に徒歩5分(池と山々を望む眺望エリアまでは北にすぐ)

荒池園地の「土塀」周辺地図