東大寺ミュージアム

【東大寺ミュージアム】国宝・重要文化財の仏教美術を多数展示する「お寺の博物館」

ごあんない

東大寺の歴史を物語る貴重な文化財を集めた展示施設

東大寺ミュージアムは、東大寺南大門のすぐそば、大仏殿からもほど近い位置にある「東大寺総合文化センター」の館内にある展示空間です。ミュージアムにおいては、東大寺の1300年にわたる歴史を仏像・絵画などの展示物をご覧いただく中でじっくりと理解して頂けるようになっています。

展示されている文化財について

東大寺ミュージアムは、国宝・重要文化財に指定されているものも含め、東大寺の各お堂から集められた仏像など多数の文化財を展示しています。国宝級の仏像の数は、興福寺国宝館と比較すると少なめではありますが、境内のお堂から東大寺ミュージアムに移転されてきた仏像も多数あり、選りすぐりの名品・美しい仏像が揃う空間となっています。以下、主な展示品についてご紹介してまいります。

千手観音菩薩立像(重要文化財)

大仏殿の東側の上院エリアにある「四月堂(三昧堂)」に安置されていた千手観音菩薩立像は、平安時代(9世紀)頃の造立と考えられており、像高2.5メートルほどの重厚感あふれる像となっています。1000年以上前のものながら彩色もよく残されているほか、千手観音の特徴である多数(42本)伸びる「脇手」が正面の合掌する両手と同じくらいの太さを持っており、衣の表現なども含め、見る者に鮮やかな印象を与える仏さまとなっています。

伝日光・月光菩薩立像(国宝)

かつては「法華堂(三月堂)」に安置されていた伝日光・月光菩薩立像は奈良時代に造立されたと考えられる像高2メートルほどの仏さまであり、余りにも静かに祈りを捧げるその佇まい透き通った美しさを感じさせるものとなっています。なお、この日光・月光菩薩立像をめぐっては、作者が東大寺戒壇堂の四天王像と同じ系譜であるとの説もあるほか、梵天・帝釈天像として造立された可能性も推定されるなど、その由緒を巡っては少し謎めいた存在にもなっています。

持国天立像・多聞天立像(重要文化財)

持国天立像及び多聞天立像は、廃仏毀釈で失われた天理の「内山永久寺」に安置されていたものを明治期に東大寺に移した仏さまであり、平安時代の12世紀頃に造られたと考えられています。いずれも鮮やかで動きのあるな佇まいが特徴的となっていますが、必ずしも2躰は組み合わせとして造立された訳ではなく、別のルーツを有するものとされています。

伎楽面(重要文化財)

伎楽(ぎがく)面は、百済人によって中国由来の日本にもたらされた「伎楽」を行う際に身に着ける仮面であり、大仏開眼供養などの際に用いられたとされるものが現在も東大寺に残されています。その表情は滑稽さを感じさせつつ、日本古来のものとは異なる異国情緒も感じさせるものとなっており、文化財として大変貴重なものとなっています。

施設情報

東大寺の拝観料は、「大仏殿」・「法華堂(三月堂)」・「戒壇堂」・「東大寺ミュージアム」についてそれぞれ同じ料金が設定されており、「大仏殿と東大寺ミュージアム」についてはお得なセット券が発売されています。

◇開館時間

4~10月:9時30分~17時 11月~3月:9時30分~17時

◇入館料

一般(中学生以上)600円・小学生300円

※団体(30名以上)の場合大学生以上550円・高校生500円・中学生400円・小学生200円

※障害者の方は、手帳の提示で半額となります。障害者施設・学校の特別団体割引は、大学生以上275円・高校生250円・中学生200円・小学生100円となります。

※奈良市ななまるカードをお持ちの方は手帳呈示で無料となります。

◇大仏殿と東大寺ミュージアムとのセット券:一般(中学生以上)1000円・小学生400円

アクセス

東大寺ミュージアム周辺地図