春日大社車舎

【春日大社車舎】天皇や勅使の乗る「車」を留め置く歴史ある施設

ごあんない

天皇陛下もこの場所で御料車をお降りになりました

春日大社「車舎(くるまやどり)」は、春日大社本殿へ向かう参道沿い、「二の鳥居」や「祓戸神社」の近くに設けられている比較的大きな建物です。

この建物は、その名の通り天皇や勅使といった方々が春日大社に参拝される際に、そのお乗りになってきた牛車・御所車などを留め置く場所となってきた歴史となっており、これより先、本殿方面は車両を降りて徒歩で参拝に向かう形となっていました。なお、近年では平成20年の天皇皇后両陛下行幸啓の折についても、両陛下は御料車をこの車舎の前でお降りになり参拝へ向かわれたことで知られています。

平安時代からの歴史を持つ質素な建物です

車舎の歴史については古く、春日大社が大いに栄えた平安時代の貞観元年(859)の創建とされており、現在残されている建物は江戸時代寛永年間の造替時のものとなっています。近年では平成20~21年に修理が行われたため、現在は江戸時代の建物とは言え実に真新しい姿を見せる状態になっています。建物は白木造りのシンプルなデザインとなっており、近くでは「着到殿」も似た佇まいとなっていますが、着到殿は寝殿造の影響が感じられる一方、こちらはより質素な造りとなっています。ちなみに、現在は車舎の西側に多数の酒樽が並べられており、むしろこちらが目を引く存在となっています。

なお、車舎は本殿一帯へ向かう際に基本的に必ず通り過ぎる場所にありますが、観光客の注目は低い存在となっています。しかしながら、春日大社「参拝」の歴史を振り返る上でも貴重な存在となっていますので、ぜひ「二の鳥居」をくぐる際には少しだけ足を止めてご覧になってみてはいかがでしょうか。

アクセス

奈良交通バス「春日大社本殿」バス停、ぐるっとバス「春日大社」バス停から南東に徒歩2分

春日大社二の鳥居から南西にすぐ・祓戸神社から南西にすぐ・伏鹿手水所から南西にすぐ・国宝殿から南にすぐ・春日大社本殿参拝受付から西に徒歩3分

春日大社車舎周辺地図