【頭塔】「ピラミッド型」をした不思議な仏塔はならまちの一角に

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頭塔(ずとう)は、ならまちエリア(高畑エリア)の古い町並みの一角、飛火野や浮見堂など奈良公園内からも比較的近い高台に広がる巨大な土製の「塔」です。

7段にもおよぶ石積みの正方形の土壇が設けられている頭塔は、その底部の一辺は30メートル、最上部の高さは底から10メートルにも及ぶ比較的スケールの大きな土塔となっており、その姿は一般的には「ピラミッド型」と呼ばれるなど、日本では大阪府堺市にある大野寺の「土塔」くらいしか類似するものがないような、大変希少なかつ奇妙な構造物とも言える存在となっています。なお、土檀の各段には浮彫(一部は線彫)の石仏が多数設けられており、石仏の上だけは近年になって設けられた瓦屋根で保護されています。

その築造の経緯については、確実な歴史が残されている訳ではありませんが、伝説としては興福寺などで活躍した奈良時代の有名な僧侶「玄昉」の首塚であるという奇怪な言い伝えも残されているほか、東大寺の古文書においては 神護景雲元年(767年)お水取り行事の創始者として名を残す僧侶「実忠」によって土塔が建設されたという記録も残されており、恵美押勝の乱などの社会不安があった時代状況において称徳天皇(孝謙上皇)が発願して築造された可能性なども考えられる存在となっています。

現在の頭塔は、南西側は森のような形で発掘調査前の姿で保存され、立ち入ることが可能な北東側は塔の姿が復元された形となっており、必ずしも奈良時代の姿をそのまま残している訳ではありません。しかし一目見るだけで強く印象に残るその不思議な構造は、古代史を愛する方にも、ふらりと立ち寄っただけの方にも歴史ロマンを感じさせてくれるに違いありません。

なお、見学については後述の通り、現在は隣接するホテルのフロントで申し込むことで通年見学可能となっています。

頭塔の見学について

頭塔の見学については、かつては特別公開期間のみしか見学できませんでしたが、現在は隣接する「ホテルウェルネス飛鳥路」のフロントで申し込むことで通年見学可能となっています。

◇見学時間:午前9時~午後5時
◇協力金 一般300円・団体200円(10名以上)

なお、春と秋の特別公開期間(春:4月末~5月上旬頃・秋:10月末~11月中旬頃)は、ホテルのフロントで申し込みをすることなく、直接頭塔の敷地内に入って頂き見学して頂くことになります。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅(東口)、近鉄奈良駅から「市内循環内回り」・「中循環内回り」・「藤原台」・「山村町」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」下車、西にすぐ

近隣観光スポット

奈良町天神社から南東に徒歩5分・浮見堂から南に徒歩6分・福智院から東に徒歩7分・瑜伽神社から南東に徒歩7分・志賀直哉旧居から西に徒歩7分

頭塔周辺地図