喜光寺弁天堂

【喜光寺弁天堂】池に浮かぶ小さなお堂にはユニークな秘仏「宇賀神像」が安置される

ごあんない

喜光寺弁天堂は、奈良を代表する「蓮の寺」として知られる喜光寺の本堂裏手、「弁天池」と呼ばれる小さな池の中央に浮かぶように建つ小さなお堂です。

弁天堂の歴史としては、西大寺を中心に活躍した僧侶であり、喜光寺の復興にも尽力した興正菩薩叡尊上人が鎌倉時代に幕府のおひざ元「江ノ島弁財天」から弁天様を勧請してきたことに端を発すると言われており、現在の弁天堂には江戸時代につくられたお前立ち(秘仏の代わりにその前に安置される像)の弁財天、その眷属の十六童子像が安置され、通年公開されています。

またその後ろ側の厨子には、初詣期間と蓮のシーズンのみ特別公開される独特の石像「宇賀神像」があります。宇賀神像は人の頭(長いひげを持つ老人)があり、その下(胴体)は全てとぐろを巻いた「蛇」の体となっている「人頭蛇身」のユニークな石像であり、叡尊上人が弁天堂を創建する際に関係の深い「興福寺」から「宇賀神」を譲渡してもらい、この地にお祀りしたという歴史が伝わっています。

なお、宇賀神はそのルーツは神道における宇迦之御魂神(うかのみたま)であり、かつては穀物の神様などであったと考えられていますが、神仏習合が成立した後は弁財天と次第に同一視されるようになった存在として一般的には知られています。

この宇賀神についてはお祈りすると大変なご利益があるという事で、古い時代から厚い信仰を集め、現在でも多くの参拝者が見られるなど「蓮」や本堂の仏さまに次ぐ喜光寺のみどころの一つとして知られていますが、公開期間は先述した通り短いので、その貴重なお姿を拝観する場合はあらかじめ公開期間をご確認の上訪問されることをおすすめします。

ちなみに、弁天堂周囲の「弁天池」は「蓮」ではなく「睡蓮(スイレン)」が美しく咲き誇る隠れた花の名所として知られており、蓮のシーズンに近い初夏になると色とりどりの花で水面が彩られます。

喜光寺弁天堂

弁天池(喜光寺)に咲く「睡蓮(スイレン)」

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アクセス

奈良交通バス

近鉄奈良駅11番バス乗り場、JR奈良駅西口13番バス乗り場から「学園前駅(南)※奈良市庁前経由」行きに乗車、「阪奈菅原」下車、北東に徒歩すぐ(※拝観受付まで)

近鉄大和西大寺駅から南西に徒歩18分

近鉄尼ヶ辻駅から北西に徒歩10分

喜光寺拝観受付から北に徒歩すぐ

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