喜光寺本堂

【喜光寺本堂】本尊阿弥陀如来坐像をお祀りする空間は「試みの大仏殿」の別名を持つ

ごあんない

喜光寺本堂は、「蓮の寺」として良く知られた「喜光寺」境内の中央部にある、本尊阿弥陀如来坐像をお祀りする比較的大きなお堂(重要文化財)です。

現在の建物は室町時代の天文13年(1544年)に再建されたものとなっており、規模としては正面五間・奥行四間・高さ17.1mと、縦方向に長い印象を感じさせる独特の佇まいを持っています。

なお、明応8年(1499年)に焼失した先代の本堂は奈良時代の喜光寺創建時に建立されたものであり、行基菩薩が東大寺大仏殿を建立する前に建てた存在である事から、その雛形として「試みの大仏殿」の別名で呼ばれてきた歴史も持っています。

建築様式としては現在の本堂も比較的奈良時代の様式に沿った復古的なデザインとなっており、裳階や南側に吹き通しを設けた「南庇」など印象的な意匠が用いられています。

蓮の寺として有名なお寺らしく、境内西側に広がる「蓮」の鉢が置かれた場所から見上げるようなアングルで蓮と本堂を写真におさめる人も多く、その美しい風景は奈良の夏を象徴するものの一つとなっています。

堂内の仏像について

本尊 阿弥陀如来坐像

本堂に安置されており、国の重要文化財にも指定されている本尊「阿弥陀如来坐像」は、平安時代に制作されたもので、高さは2.3メートルほどの比較的大きな仏像となっています。なお、お寺の創建は奈良時代であることからも分かるように、創建時からこの仏像が本尊であったという訳ではなく、当初の本尊がどのようなものであったのかは判明していない状況となっています。

この阿弥陀如来坐像の特徴として挙げられるポイントは、流麗な衣の文様なども含め、なんといっても大変「穏やか」で静かな雰囲気をお持ちでいらっしゃることであり、まさに「仏さま」の温かさのようなものを体感できる、そんな仏像となっています。

脇侍

本尊の左右に安置されている「脇侍」の仏像としては、いずれも高さは1.6メートル程度の「勢至菩薩坐像」と「観世音菩薩坐像」があります。こちらは本尊よりも後の時代である南北朝時代に制作されたものと推定されていますが、本尊の穏やかな雰囲気と似通ったものがあり、優しい微笑みを浮かべておられることが特徴的な仏像となっています。

喜光寺本堂の風景

喜光寺本堂を裏手から望む

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アクセス

奈良交通バス

近鉄奈良駅11番バス乗り場、JR奈良駅西口13番バス乗り場から「学園前駅(南)※奈良市庁前経由」行きに乗車、「阪奈菅原」下車、北にすぐ(※拝観受付まで)

近鉄大和西大寺駅から南西に徒歩18分

近鉄尼ヶ辻駅から北西に徒歩10分

喜光寺拝観受付(南大門)から北にすぐ

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