【西大寺東塔跡】創建期からの歴史を受け継ぐ五重塔の基壇跡

ごあんない

西大寺「東塔跡」は、西大寺の本堂南側すぐの位置にある比較的大きな遺跡であり、かつて存在した五重塔の基壇・礎石の跡となっています。

かつて奈良時代には東西2つの塔が建っていたとされる西大寺ですが、こちらはそのうちの「東塔跡」となっており、東塔は奈良時代の創建期に四角五重塔として建立され、その後平安時代の延長6年(928年)に一度失われますがその後再び再建され、最終的には室町期の文亀2年(1502年)に焼け落ちた後は再建されることがなかったという歴史を持っています。

なお、この塔跡は発掘調査により当初「八角」の塔として建立しようとしていたことが明らかになっており、実際は四角の五重塔であったものの、創建期にはより豪華な仏塔を建てる計画があったと考えられています。

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西大寺東塔跡の風景

西大寺東塔跡

東塔跡は、基壇自体は四角の五重塔の様式になっていますが、周囲の区切られ方は八角形となっており、これが当初の建築計画の名残であると考えられています。

塔跡は本堂の真正面に位置し、南門からもその佇まいがよく見えるようになっており、近世の仏堂建築が目立つ境内の風景にアクセントを添える存在となっています。

アクセス

近鉄大和西大寺駅から西に徒歩5分(奈良交通バス「大和西大寺駅」バス停から西に徒歩7分)

東門から西に徒歩3分・西大寺本堂から南にすぐ・愛染堂から東にすぐ・不動堂から南西にすぐ・四王堂から西に徒歩2分

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