【不退寺多宝塔】初層のみが残される建築は毎年「業平忌」当日のみ公開される

ごあんない

不退寺「多宝塔」は、在原業平ゆかりの寺院として知られる「不退寺」の境内東端に位置する境内で最も古い建物(重要文化財)です。

鎌倉時代中期に建立されたとされる多宝塔は、現在は初層(1階)部分のみが残されており、「多宝塔」と呼べる佇まいとは言えませんが、かつては上層(2階)部分を持ち、高さは14メートルほどのスケールを持っていたとされ、実際にかつての絵図には檜皮葺の屋根を持ちほっそりとした佇まいを見せる上層の部分が描かれています。

現在は桟瓦葺の屋根に優美な蟇股・露盤宝珠と呼ばれる装飾品などを付けた佇まいとなっている多宝塔は、その質素な外観の一方で、内陣は真言八祖(密教がインドから日本に伝わる過程における8人の祖師)の絵が描かれており、老朽化著しいものの彩色も残されているなど鮮やかな光景をご覧いただけるようになっているほか、かつては千体地蔵もお祀りされていたとされています。なお、内陣については毎年5月28日の「業平忌」当日のみ特別拝観可能となっており、それ以外の時期にはご覧いただけませんのでご注意ください。

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不退寺多宝塔

拝観情報(不退寺)

拝観時間:9時~17時

拝観料:大人500円・中高生300円・小学生200円

※20名以上の団体の場合、大人450円・中高生250円・小学生150円

アクセス

多宝塔は不退寺境内の東端部、本堂の南東側すぐの位置にあります。

※不退寺境内までのアクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅西口、近鉄奈良駅から「大和西大寺駅」・「航空自衛隊」行き乗車、「一条高校前」下車、北に徒歩4分

・近鉄大和西大寺駅から「JR奈良駅西口」行き乗車、「不退寺口」下車、北に徒歩4分

近鉄新大宮駅から北に徒歩14分

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